臨床検査技師に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

臨床検査技師に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

衛生検査技師、超音波検査員など「臨床検査技師」は、医療現場において自分の技術と知識、そして資格を最大限生かすことのできる仕事です。今回は「臨床検査技師」に転職する人向けに、「臨床検査技師」の仕事内容、平均年収・給与、また現在働いている人から「臨床検査技師」に向いている人向いていない人について解説いたします。ぜひ転職活動の参考にしてください。

「臨床検査技師」とは

臨床検査技師「臨床検査技師」は、衛生検査技師、心電図検査員、臨床検査超音波検査員など、医療現場で医師の指示に基づき、臨床検査をおこなう仕事です。臨床検査には2種類あり、患者の体から血液や尿、組織などから病気を調べる「検体検査」と、心電図や脳波計などの機械を使って検査する「生体検査」です。臨床検査は、医師による正しい診断と治療を行うために欠かせない重要な仕事となっています。
「臨床検査技師」の仕事は、ハローワークなどでの職業分類は、高度な技術、専門的な技術を要する「専門的・技術的職業」の中の、中分類「医療技術職」に属しています。

検査名 仕事内容
化学検査 血糖値、コレステロール値など
免疫学検査 感染症、アレルギー、癌の検査
血液検査 採血、赤血球白血球検査など
細菌学検査 結核菌、病原性大腸菌検査など
病理検査 組織標本、癌腫瘍の識別、細胞診断など
一般検査 尿検査、妊娠判断、大腸癌検診
生理検査 超音波、心電図、脳波、MRI、聴力など
緊急検査 血液ガス、輸血検査
遺伝子検査 先天性異常症、癌遺伝子など

出典:東京工科大学

「臨床検査技師」で働く人

「臨床検査技師」を仕事としている人はどれくらいいるのでしょうか。
「平成27年国勢調査」(総務省)によると、「臨床検査技師」に従事している人は全国で約7.7万人。男女の割合では男性が約2.3万人で29%、女性が約5.4万人で71%となっています。「診療放射線技師」の場合は男性が多いのに対し、「臨床検査技師」では女性の方が多くなっているのが特徴です。
なお、雇用形態については、正規雇用は約6.1万人、パートアルバイトなどの非正規雇用が約1.5万人となっています。
 

全就業者数 性別 人数

臨床検査技師全体で 7.7万人

女性 約5.4万人
男性 約2.3万人

臨床検査技師

「臨床検査技師」として働くには

臨床検査技師臨床検査技師になるためには、大学の医学部や薬学部、臨床検査技師養成所を卒業、獣医学部、薬学部で指定する科目を修めた上で、国家資格である臨床検査技師国家試験に合格する必要があります。
臨床検査技師国家試験は毎年2月におこなわれており、試験科目は、医用工学概論、公衆衛生学、臨床検査医学総論、臨床検査総論、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学、臨床血液学、臨床微生物学及び臨床免疫学となっています。
試験は平成28年度の場合で、受験者数が4,400人、合格者数が約3,300人、合格率は76.4%となっています。
「診療放射線技師」は、病院や診療所、保健所、衛生検査所などに勤務しているほか、医学・衛生研究所、製薬会社などで働いている人も見られます。

「臨床検査技師」の平均年収・給与

それでは次に「臨床検査技師」の平均給与、平均年収をみてみましょう。
「平成24年就業構造基本調査結果」(総務省統計局)をもとにみると、男性が40.2歳の場合で給与が35.1万円、ボーナスが92.6万円、女性は37.9歳の場合で給与が30.5万円、ボーナスが81.8万円となっています。他の医療技術職と比べても給与は高いのが特徴です。

臨床検査技師の平均年収・給与
性別 年齢 月額賃金(手当含む) 年間賞与、その他特別給与額
男性 40.2 35.1万円 92.6万円
女性 37.9 30.5万円 81.8万円

※データは「平成24年就業構造基本調査結果」(総務省統計局)をもとに作成
※企業規模計(10人以上)

「業界別の平均年収」「年齢別・男女別の平均年収」も合わせて参考にして下さい。自分の立ち位置がおおよそ理解出来ると思います。

「臨床検査技師」に向いている人、向いてない人

では「臨床検査技師」はどのような人が向いているのでしょうか。実際に「臨床検査技師」で働いている人に「求められる資質、向いている人、向いてないと思う人」を尋ねてみました。転職に当たっての参考にしていただければと思います。

「臨床検査技師」に向いている人
臨床検査技師私の仕事は病院で検体を検査する臨床検査の仕事です。病院での仕事なので、一つのミスが患者さんの命に関わることが起こりうる仕事です。そのため、できるだけミスをしない集中力のある人が向いている仕事だと思います。今ではほとんどが機械化されており、できる限り人為的なミスが起こらないようにされていますが、やはりミスは起こってしまいます。その中でできるだけミスをしない、してもすぐにリカバリーすることが重要となります。
また、医療は日々進歩しています。そのため、この職業に就いたからには毎日が勉強です。どんどん新しいことを吸収していく向上心が必要だと思います。

反対に向いていない人は
検査技師の仕事は、病院で採取された検体をひたすら検査することです。大きい病院であればあるほどその検体数も多いので単調な仕事になってしまいがちです。そのため、同じような作業が続くことが苦になる人には向いていない仕事かと思います。
また、患者さんの命にかかわる仕事である以上、その責任を果たすことのできる人でないと務まらないと思います。
能力的な男女差は特にないといえます。しかし、職場は女性のほうが多いのが現状です。私の職場での男女比は男:女=4:6くらいです。また、年齢に関しては、経験が大事になってくる職なので若い人のほうが育てやすいと思います。
(女性 23歳 北海道 臨床検査技師)

「臨床検査技師」に向いている人
転職で注意すべきこと臨床検査技師です。医師の診断や治療の助けとなる検査結果を出すことが仕事のため、正確なだけでなく迅速に結果を出すことができる、また、流れ作業的に仕事をするのではなく、常に考えながら作業をすることで結果の不自然さ、間違いに気付くことができる人が向いていると思います。
1人でする仕事ではないため、報告・連絡・相談がきちんとでき、周囲とコミュニケーションをとりながら仕事ができることもスムーズに仕事をすることにつながると思います。
勤務内容によっては患者対応をする場合もあるので人当たりの良さも必要かと思います。

反対に向いていない人は
仕事は同時にいくつもの作業を行うことが多いため、常に次の作業の工程を頭で考えながら進めていくことになります。私自身の職場経験から女性より男性の方が同時進行での作業を苦手とする方が多いような気がします。
また、勤務内容によって急患対応、検査機械の故障など予期せぬ事態への柔軟な対応が求められるため、1つの事に集中してしまい、緊急事態にパニックになってしまうようなタイプの人には向かないと思います。経験と知識があれば年長者の方が頼りになる職種ですが、迅速性や柔軟性を考えると若年層が活躍しやすい職種だと思います。
(女性 39歳 神奈川県 臨床検査技師)

「臨床検査技師」に向いている人
「臨床検査技師」病院で臨床検査技師として働いていました。臨床検査室内での研修も受けたことがあります。とにかくこの職業は細かい仕事です。昔と違ってかなり細かく調べられる検査機が入ってきていますが、細かい検査は自分で調べなければいけません。小さな病院なら検体が少ないので良いのですが、正確さとスピードが必要です。医師に怒られる事もあります。ある程度几帳面な人が良いと思います。大きな病院では次々に異なるオーダーが来ますので、このような作業でもパニックにならないような人が良いです。他の医療業務とは異なり、一つの臨床検査室内で黙々と仕事をしなければいけないのでそのような仕事にあっているような人が良いです。また暗記する事が多く、地道にコツコツと仕事をする人が良いです。男子でも女子でも可能な仕事です。

反対に向いていない人は
じっとしていることが嫌いな人は合わない職場です。人との接触も少ないですし、すぐに慌ててしまう人はどうしようもありません。とにかくオーダーがいろいろと来る業種ですので、正確に合わせてスピードを求められるのでイライラしていると仕事になりません。コツコツと長時間の仕事を必要とします。臨床検査でのデーターが医師の問診時における大きな指標になる事もありますので、いい加減な事では患者さんにも迷惑をかけます。汚く聞こえると思えますが、小便や大便も検査対象です。血液は当たり前で、大きな病院では切り取った筋肉や臓器も調べますので、それらを見て卒倒している様では仕事になりません。性格と興味、暗記が得意な気の長い人が向いていて、暗記が苦手な人や興味が無くただ単に仕事をしている人は数年後続かず辞めていく職場です。
(男性 52歳 鹿児島県)

医療技術職と医業関連職の分類

「医療技術職」は、医師、歯科医師、獣医師のほかにも、多くの職業があります。人の生命に直接関わる医療の仕事は、高度な技術と専門性が求められるため、そのほとんどは国家資格が必要となります。

中分類 小分類
医療技術職 診療放射線技師
臨床工学技士
臨床検査技師
理学療法士
作業療法士
視能訓練士、言語聴覚士
歯科衛生士
歯科技工士
中分類 小分類
医師、歯科医師、獣医師、薬剤師 医師
歯科医師
獣医師
薬剤師
保健師、助産師、看護師 看護師、准看護師
保健師
助産師
保健医療職 栄養士、管理栄養士
あん摩指圧師、はり・きゅう師
柔道整復師
その他の保健医療職

「臨床検査技師」に転職を考えている人へ

転職アドバイス「臨床検査技師」の仕事は、健康診断の普及や医療の高度化によって増えており、大学や専門学校には医療施設から多数の求人が寄せられています。規模の大きい病院では一般検査や血液検査など検査も専門分野ごとに分けられていることが多く、規模の小さいクリニックなどでは一人の臨床検査技師がさまざまな検査に対応していることが多いようです。前者は臨床検査のスペシャリスト、後者は臨床検査のゼネラリストといえるでしょう。
その一方で検査機器の進歩による自動化、検査専門会社への外部委託によって、医療現場での採用は減少傾向にあるのも事実です。「医療技術職」全体の有効求人倍率は約3倍と売り手市場(求職者有利)ですが、「臨床検査技師」への転職は少しずつハードルが高くなって来ています。
転職にあたっては医療系転職サイトや日本臨床衛生検査技師会主催の無料職業紹介所、大手病院などのホームページほか、学会誌などの求人広告などで募集をしていますので、見逃さないように随時チェックすることが重要です。

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