[女性の転職ノウハウ] どう答える?女性ならではの面接質問について

[女性の転職ノウハウ] どう答える?女性ならではの面接質問について

結婚、出産など女性ならではの仕事の探し方を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー。今回は「どう答える?女性ならではの面接質問について」です。

就職・転職活動において『面接』は避けて通れない関門のひとつ。
本来なら、男女平等の世の中において、女性ならではの質問というのは、あってはならないはずですが、もし質問されたら、貴方ならどうするでしょう?

「女性には、担当制で来客対応と会議室の清掃をお願いしているのですが、宜しいですか?」

どんな業務から入ることになるのか、説明を受けるうえで出てくるのがこの手の話です。
募集している職種上、その担当制が好ましいと考えられているのであれば、冒頭に「女性には」とは付きません。
疑問を感じる場合は、「男性も何か担当制の業務はありますか」等の質問をされてみてはいかがでしょうか。
その質問によって不快感を示す面接官であれば、少なくとも、そういう気風のある環境なのだと察知できます。
この会社で働きたい!私がその体質を変えよう!という気持ちであれば、そのまま「問題ありません。」と受け入れるのもひとつの方法ですが、難題の覚悟は必要です。
ちなみに、来客対応は、営業職にとってはビジネスチャンスの場合もあります。どのようなお客様が多いのかを質問して、そこに貴方のスキルを活かせるチャンスがあるか、検討してみるのもひとつの方法です。

「お付き合いされている方はいますか?結婚・出産の予定は?」

「お付き合いされている方はいますか?結婚・出産の予定は?」仕事には関係がなく、女性でなければ受けることの少ない質問です。この質問の裏には、当然、「すぐ辞められてしまうのではないか」という企業の不安ともいえる考えがあります。
費用と労力をかけて採用した社員に、短期間で辞められる痛手を考えると、質問する側の気持ちがわかるという方もいるでしょう。
ですが、この質問は禁忌です。
面接は、本人の適正・能力のみで選考しなければなりません。
具体的には、本籍地や家族構成、家族の職業、思想・信条、男女差別につながりかねない恋人の有無や結婚・出産予定などは、職務を遂行する上で無関係な位置にあるとして、質問を禁止されています。
もし、会話の中でごく自然にこの質問が出たのであれば、不勉強ではないとも予測できますが、これをストレートに質問してきたのが人事部門の面接官であれば、面接に通ったとしても、このまま進めることはおすすめできません。
人事が関わる法律・制度は多種多様で、細かな点を含めると短期間で様変わりしています。その様変わりに対応することが人事部門には不可欠です。
このような質問をする意識の低い人事部門を持つ企業は、男女差別云々以前に、時代にはついて行けなくなるのが目に見えています。

さて本題に戻ります。
何の前置きもなく、ストレートにこの質問をされた場合は、就業をおすすめしないため「無難に回答でご自由に」となりますが、話の流れの中で自然と質問され、その質問の必要性を納得したのであれば、素直に答えることが大切です。
おそらく、「結婚」や「出産」というキーワードは用いらず、「長く就業していただきたいけれど、その点について問題ありませんか?質問はありませんか?」などの言い回しが予想されます。
恋人の有無はともかく、結婚や出産を予定されているのであれば、正直に答えなければ、双方にとってマイナスにしかなりません。
重要なのは、結婚や出産を予定しているけれど、御社で働きたいのだという熱意を伝えること。その熱意を伝えるために、自分が目指すキャリアアップや、どのように貢献できるかを具体的に示すことです。
その企業が用意している勤務制度を調べた上で、「仕事と家庭を両立するロールモデルになれます」というアピールは、今だからこそできる技かも知れませんよ。

こんな質問をしたら採用されないかも…視点を変えてみよう!

「この会社、女性が小間使いになっているかも…」短い面接時間でそう感じるなら、就業しても同じことを感じる可能性は高いはずです。果たしてその環境で、消化できないストレスを溜めたまま、キャリアアップを目指せるのでしょうか。答えは人それぞれかも知れませんが、それでもその企業へ就職したい気持ちが強いなら、思い切って質問してみましょう。

「来客対応は女性の担当でしょうか?」
「男性は電話対応をされますか?」
「育児による時短制度を利用されている方の割合は?」

雰囲気によっては聞きづらい内容でも、ここでは勇気が必要です。
こんなことを質問したら採用されないかも…そう心配されるかも知れませんが、視点を変えてみてください。質問とは、貴方が企業を選ぶ、選択権の行使です。
この質問をしたことが原因で不採用となったのなら、それは貴方が会社を不採用にしたのと同じことです。
面接は、企業が就業希望者を選定する場であると同時に、就業希望者が企業を選定する場であることを忘れずに、自信をもって臨みましょう。

「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

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