結婚、出産、育休、職場復帰など女性のライフステージ別にみる「仕事のコツ」

結婚、出産、育休、職場復帰など女性のライフステージ別にみる「仕事のコツ」

結婚、出産など女性ならではの仕事の悩みや課題を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナーです。
『結婚し、出産し、子を育てる。』
ごく普通のことのように思えますが、働く現代女性にとっては、生活に大きな変化をもたらす大変な出来事です。
結婚し、出産し、子を育てるひと昔前に比べ、パートナーの育児参加も増えましたが、男性の育児休暇取得率と期間を見れば、女性の育児負担割合が圧倒的に多いことは明らかです。そのため、出産後も働くことを選ぶ女性には、結婚や出産前、出産後で、仕事の取り組み方へのポイント、つまり『仕事のコツ』があります。
ちなみに、結婚や出産をしなくても無関係ではありません。サポートする側とされる側。双方に理解がなければ、女性が当たり前に活躍できる社会は難しいはずです。
結婚・出産を予定、希望しない方も、是非ご一読ください。

入社~結婚・出産

~記録する癖をつけ、自分磨きに専念する時期~
デザイン社会人1年生は、仕事を覚えるだけで精一杯。わからない事だらけで、教育係や周囲の先輩に迷惑ばかりかけてしまうかも知れませんね。ですが、落ち込んでばかりもいられません。
同じミスを繰り返さず、一度質問したことを聞き返さないよう、自分なりの記録を残しましょう。それこそが、翌年以降の先輩として、教育係としての準備となります。
この記録はマニュアル作成にも活用できるため、異動や転勤、出産・育児休暇が始まる際の、業務引継ぎにも役立ちます。
形として残るマニュアルは、貴方がいない間も、貴方を職場の人々の記憶に残す役割を果たす貴重な存在。入社直後からマニュアル作成は無理でも、記録する癖だけはつけましょう。『産後休暇明け、育児休暇明けの自分を受け入れてくれる職場』作りに役立つ面があるはずです。

家族の介護や、自分の病気の心配も少ない、自分自身のことだけに集中できる時間は、意外に短いものです。仕事への集中はもちろん、今後仕事を続けていく上で必要な資格や免許なども、この時期に取得することをおすすめします。会社にとって無くてはならない存在となれるよう、自分磨きに力を入れましょう。

出産・育児休暇中

~出産・育児に専念しつつ、自分自身の体力をつける時期~
育児休業制度産前産後休暇や育児休暇中は、出産・育児に集中することが大事ですが、職場復帰のための体力作りも考えたいところ。出産を機に転職したいという方も同様です。
ここでいう『体力』とは、仕事と育児を両立するための持久力だけではなく、即戦力となるための準備です。
長期休暇に入ると、休暇中に起こる業界のトレンドや、絡んでくる法律の改正、新商品の発表など、いわゆる『復帰後の浦島太郎状態』が不安になるもの。
その不安を解消するために、できる範囲でアンテナを張り、知識を吸収しましょう。新聞や業界紙を購読したり、スマ-トフォンで、必要な情報を届けてくれるサービスや、アプリを活用するのも方法です。
就業先が、育児休業者のためのWEBサービスを用意していれば、それも是非活用しましょう。仕事関連以外に、社内で行われたイベント情報もわかる場合が多く、育児中の気分転換になるようです。

育児と仕事を両立するための準備も、この時期がおすすめです。
家事を時短化するための工夫や、復帰後の家事の分担をパートナーと相談しておくと、休暇明けのトラブルや体力消耗を軽減できます。
できれば休暇に入る前に、育児中の先輩にアドバイスを受けておくと良いでしょう。

せっかくの長期休暇。育児を満喫しつつ復帰に向けた準備もしたいところですが、育児と自分の体の回復が一番ですから、無理は禁物ですよ。
※仕事と育児を両立したい女性をサポートしてくれる法制度について紹介した「制度を使って育児と両立!進化する育児休暇制度」もご覧下さい。

職場復帰~短時間勤務期間

~業務効率を重視したスケジューリングが大切な時期~
3歳未満の子を養育する場合、短時間勤務制度(原則として1日6時間)を使用できます。
企業によっては更に長い期間の設定をしていたり、フレックスタイム制を導入したりと、働くママにとっては有難い、利用割合の高い制度です。

短時間勤務短い時間の中で、いかに効率よく成果を出すかが勝負の短時間勤務。そのため、スケジューリングが大切です。提案するにしろ、引き受けるにしろ、各業務について、自分が必要とする時間を考えて動きます。
退社時間までに終わらない業務を引き受けることはできないため、その旨を相手にしっかりと相談しなければなりませんし、上司や他部署の承認が必要な業務であれば、相手のスケジュールや性格を把握して、逆算した行動をとるといった工夫も必要です。
仕事が早い人は既に実践していることですが、短時間勤務の場合は必須となる考え方。これをなくして短時間勤務で成果を出すのは難しいでしょう。

また、子の急病など、場合によっては、仕事を途中で引き渡して退社しなければなりません。そのときは、仕事を引き継いでくれる相手が、すんなり進められるように、常に仕事をわかりやすく進めることもポイントです。自分しかわからない仕事の進め方は、自分の首を絞めてしまうので注意しましょう。
例えば、Excelで作成する資料に、使用頻度の低い関数を使ったり、細かすぎるこだわりを施してしまうと、相手はどこから手をつければよいのかわからず、結局は完了に至らずに戻ってくるといったことは、よくあるトラブルです。
職場復帰のための「女性でなくても知っておきたい。妊娠したら考えたい職場復帰のための5つのこと」もぜひご覧下さい。

短時間勤務明け以降~

~サポートされた分を少しずつ返していく時期~
フルタイム勤務スタートとなりますが、いきなり残業をするというのも考えもの。
子が3歳を迎えても、小学校入学前の残業の規制もありますし、いわゆる『小1の壁』問題も待ち構えています。ここは是非、短時間勤務時代に習得した、効率的な仕事の進め方で定時退社を基本としましょう。

短時間勤務明け以降短時間勤務時代と違う点は、自分が働くママとして、少しだけ先輩の立場になってきたということ。
もし自分の周りに、出産を控えた女性や、育児休暇明けの女性がいれば、サポートを心掛けましょう。実務的にサポートできなくても、より若手の同僚にサポートを促す、上司に進言する(提案する)方法もあります。
サポートを受ける立場から、少しずつサポートを返す立場になることで、育児中の女性が働きやすい環境が整っていきます。その結果、第2子を授かった時、更に自分もサポートしてもらえるという良い循環が生まれます。
そう考えると、自分の妊娠期や復帰間もない頃に、どんなことで助かったと感じたか、どんなサポートがあれば働きやすかったかを記録しておけば便利ですね。ここでも記録する癖が役立つ訳です。

そして更に時を経て、部下を持つ立場になったら、出産を控えた女性や育児中の女性が、安心して仕事ができるよう、自分の今までの経験を活かして、職場作りをしていければ理想的です。なかなかそう上手くはいかないにしても、目標とする価値があると思いませんか?

昇給や昇格の条件のひとつは、業績を上げること。これは直接的な方法です。
自分の時間を最大限に活用し、がむしゃらに突き進むという方法も魅力的ではありますが、結婚・出産・育児負担のかかりやすい女性には、時間に限りがあります。
それなら、経験を活かして、女性の活躍しやすい環境を作りこみ、効率化を図ることで、間接的に業績を上げていく…女性ならではの『仕事のコツ』として、考えてみてはいかがでしょうか。
出産後に役立つ「制度を使って育児と両立!進化する育児休暇制度」、職場復帰のための「女性でなくても知っておきたい。妊娠したら考えたい職場復帰のための5つのこと」もどうぞ。

「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

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