まずここからスタート!女性ならではの転職活動方法 [女性の転職ノウハウ]

まずここからスタート!女性ならではの転職活動方法 [女性の転職ノウハウ]

結婚、出産など女性ならではの仕事の悩みや課題を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー。「転職」そう検索しただけで、数えきれないほどの情報が舞い込んできますよね。初めての転職活動だと、いったい何から始めればよいのか戸惑ってしまう方もいることでしょう。今回は女性ならではの情報も含め、女性の転職活動方法についてご紹介します。

まず転職活動で準備するもの

転職活動を始めるにあたり、準備しておくと便利なものがあります。

【転職手帳】

【転職手帳】転職活動専用の手帳やノートを作成してみましょう。
『〇月〇日、A社に、経理職を正社員で、就職サイトBから応募した』ことから、その進捗について記録していくことで、活動履歴を整理し、常に自分の活動状況を明確にします。
転職サイトのログインパスワードや、接触した面接官の名前、電話時、訪問時の企業の印象を書き留めておくこともできます。やる気アップのためにも、お気に入りのデザインの手帳を準備したいですね。
ちなみに、最初の1ページは貴方なりの言葉を書いてスタートして欲しいと思います。その理由は後ほど。

【写真】

【写真】履歴書に貼付する写真は、事前準備をおすすめします。
「突然ですが、明日いらっしゃることは可能ですか?」という連絡もあるかも知れませんし、応募締め切り直前になって見つけた求人にも対応できます。
また、転職サイトによっては、WEB履歴書の登録時に写真貼付ができます。多くの求人は、写真がないままのWEB履歴書でも応募自体は可能ですが、企業側から見ると、写真貼付部分にグレーの人影が表示されている状態のため、写真付きに比べると、アピール力に欠ける印象となります。
女性は男性に比べ、写りにこだわる傾向があります。慌てて用意した写真を貼付して後悔しないよう、自信の持てる写真を準備しておきましょう。

【履歴書・職務経歴書の雛形】

【履歴書・職務経歴書の雛形】転職でも再就職であっても、限られた時間の中で動かなければならないのは確実です。
最終学歴や、資格・免許取得の年度は、昔になるほど曖昧な記憶になりますし、社内で業績をあげた年度や具体的な内容は、どの企業にもしっかりアピールしたいもの。
いちいち調べていては時間の無駄です。企業毎に記載するべき箇所以外は、雛形を作成して効率よく動きましょう。

【専用メールアドレス】

【専用メールアドレス】必ずしも必要ではありませんが、普段利用しているプロバイダー提供のメール以外に、転職活動専用のメールアドレスがあれば、他のプライベートメールとともに埋もれることなく、情報の整理ができます。特にスマートフォンでも送受信できる Gmailやヤフーメールなどがお薦めです。これらのフリーメールは以前なら転職活動に使用するのは少し憚られたものですが、現在では新卒学生のエントリーはじめ多くの人が利用していますので問題ありません。

貴方を助ける求人媒体・転職支援会社

上記の準備と同時進行で、転職活動に欠かせない、『求人媒体・転職支援会社』を検討しましょう。求人募集の探し方はWEBサイトや雑誌、新聞折込、ハローワークなどさまざまな方法があります。またその会社によって強い職業、業界も異なります。貴方の希望職種、希望業界にマッチした方法で探すようにしましょう。
新卒として就職活動を行ったのが10年以上前であれば、活動方法はかなり変わってきましたよ。

【転職サイト】

【転職サイト】現在では主流と言われるのが転職サイトです。
女性の転職に特化し、求人誌名が転職の代名詞となっていた有料求人誌も、現在では休刊してネットへ移管しているほど、『転職といえばネットを活用すること』が主流となりました。
特徴は何と言っても求人数と条件検索です。
エリア、職種、こだわりポイント等をチェックして検索すれば、条件に近い求人が並んでくれる転職サイトは、最も気軽に転職活動を始めやすい求人媒体でしょう。
個人登録をすることで、登録者のみが閲覧できる求人が用意されていたり、条件に合った求人が掲載されるとメールが届いたりと至れり尽くせりですが、メリットである情報量の多さに、煩わしさを感じる場合もあるようです。登録時の設定はしっかりチェックしましょう。

【人材紹介会社(転職エージェント)】

636求人を探すところからプロに任せたい、本当に必要な情報だけに絞りたいといった場合は、人材紹介会社へ登録します。最初から専任コンサルタントがつく場合が多く、初回相談時には、希望や経歴、スキルの洗い出しをして、転職の方向性を明確にしてくれます。
転職を成功させることで企業から報酬を受ける形が基本ですので、転職活動としては、役職のある高収入を望む方に向いていた方法ですが、最近では役職や年収に関係なく、積極的に受け入れている紹介会社も多く見られます。

【派遣会社】

女性ならではの面接準備登録しているスタッフを派遣することで成り立つ派遣会社ですが、一定の派遣契約期間の後、直接雇用となる『紹介予定派遣』という求人を持っています。必ずしも直接雇用となるわけではありませんが、未経験の職種を希望するのであれば、ハードルが下がる可能性があります。

【求人雑誌】

地元の求人情報が多いため、できる限り住まいの近くを希望する方に向いています。
無料誌が多く、有料であっても安価なものが主流のため、コンビニなどで気軽に手に取りやすいメリットがあります。何日か前の有料誌にも掲載されていたのに、同じ名前の無料誌にも同じ求人があった…という場合は、『有料誌に掲載することでサービスされた掲載分』ということがあるようです。どちらが有利ということはありません。
ネットに比べれば1求人に対する情報量は少ないですが、厳選された情報が掲載されているとも言えます。ネットと連動している場合もあります。

【新聞広告】

新聞に掲載されている求人情報は、業界や職種を特集している場合がよく見られるため、希望している業界・職種の掲載時は、比較しやすいメリットがあります。
ちなみに、折込求人広告やフリーペーパーには、主婦向けのパート・アルバイト情報が多いのですが、その求人情報をきっかけに「地元にこんな企業があったのか」と気づく場合もあります。新聞をとっている場合は、地元企業を探す方法のひとつとして活用できますね。

【企業採用サイト】

最近では、各企業が、自社サイトで独自に募集を行っている場合があります。
特にIT系はその傾向が強いようですので、すでにお目当ての企業がある場合は、WEBサイトチェックは欠かせませんね。ただし、仲介者のいない転職活動は最初から距離感が近いため、ファーストコンタクト(主にメール)は、慎重に行ってください。

【マザーズハローワーク】

マザーズハローワーク地元に強く、地方になるほどその傾向が強いとされるのがハローワークですが、今回は、育児中の方に一度はチェックしていただきたい『マザーズハローワーク』についてご紹介します。
平成18年に開設され、現在は全国21カ所にあるマザーハローワーク。各都道府県に開設されていないことが残念ですが、通常のハローワーク内にもマザーズコーナーを設けることにより、現在全国160カ所以上を網羅しています。
子連れでも利用しやすいよう、チャイルドコーナーやおむつ替えスペースなどが設置されており、『ブランクのある再就職支援』や『企業の欲しがるPCスキル』などのセミナーも開催され、セミナー受講時には託児サービスも利用できます。
何より、育児中であることを前提とした相談、求人検索(育児前提以外も検索可)ができ、訪れる人のほとんどが『ママ』であることに、勇気と安心感をもらえるようです。
「「マザーズハローワーク」って何?仕事と子育てを両立したい女性の再就職に」でも解説していますのでご覧下さい。

転職活動方法や登録サイトは絞るべき?

転職活動を助ける求人媒体等を何点か挙げてみましたが、これらは、ひとつに絞って活動した方が良いのでしょうか?

企業側の気持ちになってみるとわかりますが、求人・採用・教育とは、非常にお金のかかるものです。
「転職サイトは少なくとも3~4サイトに登録をしておいた方が良い理由」でも解説いたしましたが、求人サイトにしても人材紹介会社にしても、『〇〇に強い』『〇業界に力を入れている』など、各々個性を持っています。
そのため、企業毎の思惑をもって、これぞと思う媒体に絞って求人を出し、コストを抑える場合がほとんどです。
そう考えると、『A転職サイトのみに掲載している企業』『B人材紹介会社のみに依頼している企業』が存在するため、ひとつの媒体のみで求人を探す、この紹介会社のみで転職先を探すという考えよりも、複合的に転職活動をした方が、理想の転職先は見つかりそうですね。
ただし、あれもこれもと欲張りすぎて、せっかく用意した転職手帳の整理機能に、意味がなくなってはいけません。最初に色々と調べてみて、自分に最適と思われるいくつかの方法で、活動することをおすすめします。

一番大事なことは

以上、準備や活用すべき転職媒体等について紹介しましたが、忘れてはいけないのが『目的』です。
一生懸命になるあまり、転職自体が目的となってしまう方がいます。転職によって何を叶えたいのか、どんな生活を望んでいるのか、それが軸であることを忘れずに行動してください。
「もっと顧客と向き合って仕事をしたい。」「子どもとのライフイベントを最優先にしつつ、好きな仕事を一生続けたい。」など、目的は人ぞれぞれです。
貴方にとって、転職が何のための手段なのか忘れないために、転職手帳の最初のページは、この目的だけを書いてみてはいかがでしょうか。

「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

転職体験談(成功・失敗)

  1. 食品専門商社へ転職
  2. [転職体験談] クレジットカード会社に転職したY.Sさん(男性)のケース (内定辞退の話も)
  3. [転職体験談] 美容卸業界から飲料卸会社に転職を決めた愛知県のS.Nさん(男性)
  4. [転職体験談] 実務翻訳者から南の島で念願の広告代理店に転職(沖縄県R.Nさん女性)