転職したい!再就職したい!そう思ったら「自分の価値」を知ろう [女性の転職ノウハウ]

転職したい!再就職したい!そう思ったら「自分の価値」を知ろう [女性の転職ノウハウ]

結婚、出産など女性ならではの仕事の探し方を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー今回は「転職したい!再就職したい!そう思ったら「自分の価値」を知ろう」です。
「今よりも、自分の裁量で仕事を進められる会社に移りたい。」
「勤務条件の良いところに転職したい。」
「子育ても少し落ち着いたから、育児と両立してキャリアアップできる再就職を目指そう!」

様々な理由で考えられる転職や再就職ですが、さて、貴方は希望を叶えられるスキルを持っているしょうか。
とりあえず退職する、とりあえず求人を探す…その前に、今の自分に備わっているもの。つまり、自分の価値の再確認をしてみませんか?

給与だけが自分の価値ではない?

804給与明細だけを見て、『これが私の価値』と思うのは間違いです。
その給与は、社内査定による報酬であり、社外的な評価ではありません。現在や退職直前の給与明細だけで価値が決まる訳ではないことを最初に理解しましょう。
例えば、運転免許を持っていても、通勤や仕事で使っていなければ査定には入りません。英語力を持っていても活かす機会がなければ同様です。
給与明細は目安のひとつだと思いましょう。
その上で、今の自分の洗い出しをしてみます。

『自分』の洗い出し

自分の価値を知ることは、実は難しいもの。思わぬ魅力や欠点を他人に指摘されることもありますよね。
思い込みで突き進んで挫折しないためにも、第三者に見てもらうのが最適ですが、個人でできる『自分』の洗い出しもしてみませんか?プロに相談するときにも役立ちますよ。

1.自分年表を作成する

再就職面接で聞きづらいことを上手に質問する方法自分年表とは、職務経歴書の人生版のようなものです。
プライベート、学業、仕事で何を得たか、どんな経験や思いをしたかなど、当時思ったことや記憶に残っていることを、ありのままに書き記していきます。

年齢 項目 内容
2004年
(15歳)
学業 高校入学
2005年
(16歳)
学業 夏休みに初のアルバイト
記憶・思い出 初めての給料は嬉しかった。風邪でも休めない社員さんを見て社会人になるのが怖くなった。
2006年
(17歳)
   
2007年
(18歳)
学業 高校卒業
大学法学部入学
記憶・思い出 受験勉強は本当に大変だったが、自分に合う勉強方法を見つけた。
法学部は試験がほとんど論文でびっくり。
2008年
(19歳)
その他 運転免許取得
2009年
(20歳)
プライベート 初めての海外旅行へ
その他 英会話の勉強開始
記憶・思い出 英語力の弱さを痛感
2010年
(21歳)
学業 就職活動開始
2011年
(22歳)
学業
仕事
大学法学部卒業
(株)山田商事入社 経理部配属
その他 簿記3級取得
記憶・思い出 卒業までにどれだけの論文を書いただろう・・・。
何の経験もなく経理部へ配属されたため勉強が必須に。最初は頭が痛くなるほど大変だった。
2012年
(23歳)
仕事 経理部から支店管理部へ
その他 簿記2級取得
記憶・思い出 簿記取得直後の異動で少しがっかり。
2013年
(24歳)
プライベート 結婚
クルマ購入
記憶・思い出 家計は私が担当!初の家計簿つけ!
クルマ購入でペーパードライバー卒業!
2014年
(25歳)
仕事 社内等級が上がり昇給
記憶・思い出 担当業務が増えて疲れていた。
給与が増えたのは嬉しい。使う時間も考えもないからとりあえず貯蓄へ。
忙しくて英会話も断念。
2015年
(26歳)
プライベート 出産
仕事 (株)山田商事退職
その他 NISA始める
ふるさと納税始める
記憶・思い出 育児との両立に不安を感じて退職。育児休暇から復帰せずに辞める人ばかり・・・。
育児は想像以上に体力消耗。
今までの貯蓄の3割を投資してみることに。個人の収入がなくなることが寂しかったのかも?投資で少しは社会情勢に関心が持てるように。
2016年
(27歳)
その他 自治体のママ再就職セミナーに参加
記憶・思い出 ママ友の仕事復帰で気持ちが焦る。でも子どもを預けるのは勇気がいるし、預け先が見つかるかも不安。
2017年
(28歳)
   
   

上記の簡単な作成例で見ると、結婚し、自家用車の購入で、ペーパードライバーから脱出できました。これにより、運転を要する仕事や、駅から遠くても自動車通勤ができる会社という選択肢ができました。
また、5年継続した英会話がどの程度仕事で使えるか、TOEIC受験のきっかけを作ってくれるかも知れません。
そして、育児の大変さを体感したことで、これからママになる女性にどんなサポートが必要か、意見を持てる社会人に成長していることに、気づくのではないでしょうか。
この他に趣味や育児イベントなども書き入れれば、自分にどんな経験があり、どんな分野に興味を示しているか、何に価値観を感じるのかなど、新たな気づきを与えてくれます。
年表というと、大げさな作業に感じるかも知れませんが、忘れかけていた経験の掘り起こしや、無意識だったポリシーを明確にできます。

2.履歴書・職務経歴書・評価書類への書き込み

「お付き合いされている方はいますか?結婚・出産の予定は?」現在の就業先へ提出した履歴書・職務経歴書、直近の評価書類などを手元に用意します。コピーやプリントアウトしたものがあればベストですが、なければ、履歴書・職務経歴書は簡単に作成します。
用意ができたら、自分年表と見比べながら、書き込みをしてみましょう。
ゼロから作成する書類は、何かと内容が不足しがち。これを自分年表で補うように書き込むことで、当時の貴方からどんな成長を遂げたか、何をスキルアップとしてアピールできるか見えてきます。他者の視点が入る評価書類であれば、今後自分が何に注意すべきか、何を伸ばしていけば良いのかも書き込めるため、面接などでアピールする内容なども整理ができていきます。

このようにして書き込みが終了したものを、再度整理して提出できるよう、体裁を整えて作成してみましょう。
それこそが、社会人として書面で紹介できる『現在の自分』です。
他にも様々な方法がありますが、個人でできる簡単な自分の洗い出し方法ですので、是非試してみてください。

無料の適正診断を活用する

自分の価値を『報酬額』や『業界の適正パーセンテージ』で確認したいなら、求人サイトなどで公開されている無料診断を活用してみましょう。
想定年収や性格診断、適性職種診断など、様々なサービスが無料で提供されています。この時、自分の洗い出しができていると、自分の視点と第三者の視点の違いなどがわかって、より参考になります。

プロに相談しよう!

診断だけでなく、プロのコンサルティングも活用してみてください。
コンサルタントは、多方面から魅力を引き出すプロフェッショナルです。『自分では価値だと思っていなかった特技や経験が、実はこの業界や職種では重宝されている』などの気づきを与えてくれます。
時には、今の貴方に足りない魅力を指摘し、必要なスキルについてアドバイスをして、貴方の価値を上げてくれる味方でもあります。
かしこまって相談することに尻込みする方もいるようですが、今は女性ならではのハードルに熟知した女性コンサルタントが多くなり、話しやすい雰囲気を作ってくれます。気に入らなかったら断るつもりで、気軽に申し込みをすれば良いのです。
未公開求人情報や最新の転職事情も手に入りますし、プロのサービスを活用しない手はありませんよ!

洗い出しや、プロの手を借りて『自分の価値』を知ることは、「私の転職・再就職先はこの業界、この職種しかない。」という思い込みから貴方を解放し、新たな可能性を広げてくれることが多いものです。
少し手間はかかりますが、価値ある手間だと思って、是非試してみてくださいね。

「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

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