「自分の年収は平均より上なの、下なの?」あまり大きな声では言えませんが年収はとても気になる問題ですね。
今回は国税庁が平成27年9月に発表した「民間給与実態統計調査」をもとに、年齢別、男女別の平均年収を調査しました。
年齢別・男女別の平均給与
まず最初に平均給与を年齢別に見てみましょう。
25~29歳の平均年収は男性が378万円、女性が297万円、30~34歳の平均年収は男性が446万円、女性が301万円となっています。
男性は55歳までは年齢が高くなるにしたがって平均給与も高くなり、50~54歳でピーク(平均年収656万円)を迎えます。その後は、役職の交代や定年などで下がっていきます。
女性では年齢による差はあまりみられません。これは結婚、出産などを機に退職し、以降はパートやアルバイトで働きに出る人が多いからだと考えられます。
例えば夫32歳、妻32歳の夫婦の場合、二人で1年に750万円くらいの給与であれば、世の中の平均ということになります。
なお給与とは、1年間の支給総額(給料・手当及び賞与の合計額をいい、給与所得控除前の収入金額)で、通勤手当等の非課税分は含みません。なお役員の賞与には、企業会計上の役員賞与のほか、税法上役員の賞与と認められるものも含まれています。
年齢(歳) | 男性 | 女性 | 男女計の平均 |
---|---|---|---|
19歳以下 | 157万円 | 104万円 | 130万円 |
20~24歳 | 265万円 | 231万円 | 248万円 |
25~29歳 | 378万円 | 297万円 | 344万円 |
30~34歳 | 446万円 | 301万円 | 392万円 |
35~39歳 | 502万円 | 293万円 | 425万円 |
40~44歳 | 564万円 | 290万円 | 457万円 |
45~49歳 | 629万円 | 290万円 | 487万円 |
50~54歳 | 656万円 | 291万円 | 496万円 |
55~59歳 | 632万円 | 270万円 | 480万円 |
60~64歳 | 477万円 | 227万円 | 373万円 |
65~69歳 | 389万円 | 201万円 | 311万円 |
70歳以上 | 359万円 | 204万円 | 292万円 |
全年齢 | 514万円 | 272万円 | 415万円 |
男性の平均年収と人数、割合
それでは次に男性の給与階級別に見てみましょう。男性でもっとも多いのは301万円~400万円の514万人、全体の18.3%です。次いで 401万円~500 万円の488万人(17.4%)となっています。
ちなみに301万円~600万円の割合は48.5%と全体の約半数を占めており、世の中の男性の約半分がこの給与階級に所属していることがわかります。
男性 | 年間給与額 | 人数 | 割合 | |
---|---|---|---|---|
100万円以下 | 92万人 | 3.3% | 24.0% | |
101万円~200万円 | 210万人 | 7.5% | ||
201万円~300万円 | 371万人 | 13.2% | ||
301万円~400万円 | 514万人 | 18.3% | 48.5% | |
401万円~500万円 | 488万人 | 17.4% | ||
501万円~600万円 | 358万人 | 12.8% | ||
601万円~700万円 | 236万人 | 8.4% | 21.0% | |
701万円~800万円 | 166万人 | 5.9% | ||
801万円~900万円 | 112万人 | 4.0% | ||
1,000万円以下 | 75万人 | 2.7% | ||
1,001万円~1,500万円 | 136万人 | 4.9% | 6.6% | |
1,501万円~2,000万円以下 | 28万人 | 1.0% | ||
2,001万円~2,500万円以下 | 9万人 | 0.3% | ||
2,500万円超 | 10万人 | 0.4% |
女性の平均年収と人数、割合
それでは次に女性の給与階級別に見てみます。女性でもっとも多いのは101万円~200万円で512万人、全体の26.2%です。なお300万円以下で65.0%%と全体の約半数を占めます。これは扶養控除の適用(給与収入103万円以下)を受けるため、意識的に抑えている人が多いためだと思われます。女性は結婚、出産後に正社員からパートに移る人が多く、年収があまり伸びなくなるのも特徴です。
女性 | 年間給与額 | 人数 | 割合 | |
---|---|---|---|---|
100万円以下 | 326万人 | 16.7% | 65.0% | |
101万円~200万円 | 512万人 | 26.2% | ||
201万円~300万円 | 432万人 | 22.1% | ||
301万円~400万円 | 310万人 | 15.9% | 29.6% | |
401万円~500万円 | 176万人 | 9.0% | ||
501万円~600万円 | 90万人 | 4.7% | ||
601万円~700万円 | 45万人 | 2.3% | 4.5% | |
701万円~800万円 | 24万人 | 1.2% | ||
801万円~900万円 | 13万人 | 0.6% | ||
1,000万円以下 | 7万人 | 0.4% | ||
1,001万円~1,500万円 | 12万人 | 0.6% | 0.7% | |
1,501万円~2,000万円以下 | 2万人 | 0.1% | ||
2,001万円~2,500万円以下 | 0.9万人 | 0.0% | ||
2,500万円超 | 0.9万人 | 0.0% |
業種別で一番平均年収が高いのは?
次に気になるのは、どの業種の平均年収が一番高いのか?ということでしょう。
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」をもとにランキングを出してみました。
平均年収の5位は「製造業」の488万円(このうち賞与は93万円)でした。
4位は「学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業」の507万円(うち賞与は94万円)です。「学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業」は少しわかりにくいが、学術・開発研究機関や法律事務所や司法書士事務所などの士業全般、幼稚園、小学校などの学校、学習塾などが含まれています。
この続きは業種別の年収ランキングに載せていますので、こちらのページをご覧下さい。
あなたの適正年収がわかる「MIIDAS(ミーダス)」
「今の年収は適正なのか」「もっと年収は上がらないだろうか」
皆さんも一度は考えた事があるのではないでしょうか。「MIIDAS(ミーダス)」は、約200万人分のデータベースから、200以上の職種別、10段階以上の年齢別、学歴別の年収を公開。あなたのスキルや経験から、今のあなたの評価や立ち位置、年収が適切なのかどうかが分かります。やってみると驚愕の結果が出てくるかもしれませんよ。あなたの転職の武器にしてください。「MIIDAS(ミーダス)」を見る
今回の参考資料:国税庁統計情報ページ
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/tokei.htm