転職の注意点- 失業手当は自分が払っていた雇用保険なので遠慮は無用、など4件

転職の注意点- 失業手当は自分が払っていた雇用保険なので遠慮は無用、など4件

「転職で注意すべきこと、気をつけること」を紹介するコーナーです。今回は「私は転職先を見つけるまでに半年近くもかかりました」「転職サイトに載っていたイキイキと働く社員たちは皆退職済みだった」「失業手当は自分が払っていた雇用保険なので遠慮は無用」「面接の際にオフィス内の様子をよく見て」について紹介いたします。
多数のステップを踏む新卒採用と異なり、中途採用の場合は数回の面接で決まってしまうこともあります。いわば一発勝負です。その時に面接官にいかに良い印象を与えられるかどうか、不採用の要因を取り除くかが重要になってきます。
ここでは、転職を経験した人生の先輩から、転職活動で注意すべきこと、気をつけることを挙げてもらいました。また補足で転職グッド編集部のコメントも入れてあります。ぜひ参考にしてください。

私は転職先を見つけるまでに半年近くもかかりました

転職で注意すべきこと仕事をしながら転職を考えているのであれば、安易に現在の職を辞めないことです。私は転職先を見つけるまでに半年近くもかかりました。辞めることはいつでもできるわけですから、その場の勢いで(特に怒って)すぐに退職するということは、自重した方がいいでしょう。 人生で転職する回数というのは、そう何度もあるわけではありません。現在の状況を冷静に分析して、上司、同僚、友人など、信頼できる人がいればじっくり相談してみるのもいいでしょう。転職先もじっくり考えて決めてください。
(プログラマー関係 男性 40歳 東京都)

【転職グッド編集部コメント】
「離職期間(ブランク)の平均は?6ヶ月を過ぎると採用に影響が出るの?」で解説いたしましたが、転職者の離職期間(ブランク)平均は「離職期間なし」が 24.6%、「1か月未満」が 29.4%、「1か月以上4か月未満」が 12.5%となっています。ほぼ半数以上が1ヶ月未満で新しい職場を見つけていますが、一方で4ヶ月以上かかる人も全体の24%に及んでいます。
「在職中から転職活動をする」「退職後に転職活動を始める」のどちらかにするかは考え方しだいですが、編集部ではなるべく前職の在職中から早めに動いた方が良いと考えています。 何らかの理由で(不運が重なるなどで)離職期間が長くなってくると、次の書類選考に響いてくることもあり得るからです。この男性の言う通りで、安易に現在の職を辞めない方が無難です。

転職サイトに載っていたイキイキと働く社員たちは皆退職済みだった

転職で注意すべきこと求人情報を信じすぎない方がいいと思います。私は転職情報サイトで転職先を探したのですが、「若年層が活躍!」「社歴が浅くても仕事を任せます」と掲載されていた企業に入社しました。目立つ場所に掲載されていたし、イキイキと働く社員の写真もありました。
ところが実態は、若い人が多いのは単にベテランは辞めて誰もいないからで、ベテランがいないから仕事を入社したての人で仕事を回さざるを得ない状態でした。
おまけに、転職サイトに載っていたイキイキと働く社員たちは皆退職済みとのことで、さらに二度驚きました。
転職情報はどうにでも書けるものなんですね。転職は失敗だったけど、勉強になりました。
(食品製造業 女性 41歳 福岡県)

【転職グッド編集部コメント】
これは求人票の管理が杜撰というか何というか、参ってしまいますね。雇用条件提示に明確な虚偽がある訳ではないので、然るべき機関に申し立てにくいところがありますが、一生懸命に新しい仕事を探している当人からすると、苦々しい感じが残ってしまいます。
インターネットが普及してさまざまな情報発信が出来る現在、公式ホームページや各種サイトの情報だけで応募を判断せずに、現場まで足を運んでみる、経済に詳しい人に該当する会社について相談するなど、あらゆる角度から調べてみた方がいいでしょう。
「転職応募はやめておいた方がいい会社を企業ホームページから見極める」「こんな中小企業に転職するのはやめておいた方がいい 8項目」 でも企業の見分け方を説明していますので読んでみてください。

失業手当は自分が払っていた雇用保険なので遠慮は無用

営業職転職を考えている人へのアドバイスです。まずは失業手当をもらえるのであれば、必ずもらっておきましょう。自分が在職時代に払っていた雇用保険を使っているだけなので遠慮は無用です。
失業手当を受け取るハローワークでは、求人情報が見られますが、それ以外にも失業者に対して様々な取り組みをしています。例えばパソコンのスキルを習得する講座を開いていたり、何か資格取得をするための支援をしていたり、様々なことをしています。それらの支援は無料で利用できるものばかりではありませんが、もし失業期間などの条件が合えば、一部の経費を補助してくれます。自由に使える時間が多い人は、いろいろなスキルを身につけて、これからの人生の糧にしていきましょう。
(プログラマー関係 男性 40歳 東京都)

【転職グッド編集部コメント】
新しい会社への転職は、なるべく早く決める方が望ましいのですが、もし失業保険を受けることになっても、そのお金は単に自分が前職で納めていた雇用保険から出ているだけなので、気兼ねしたり、萎縮したりせず、堂々と受け取りましょう。
この方の言う通り、ハローワークでは雇用・就業に関する手続きや支援、補助、訓練などをおこなっています。特に未経験業種への転職を考えている人は、自分に合った職業訓練やその他支援制度を調べてみてはどうでしょうか。
ただ「転職活動はハローワークだけでおこなうのは危険!」でも解説いたしましたが、求人情報から企業を探す際には、ハローワークだけではなく民間の転職サイトも並行して利用するようにしましょう。転職サイトにしか情報掲載していない企業も多くあります。(その逆も然りです)

面接の際にオフィス内の様子をよく見て

転職希望の企業で面接試験があった時は、オフィス内の様子をよく見た方がいいと思います。
私が面接に行った時のことですが、社員さんはこちらを見るものの誰も会釈すらしてくれない会社がありました。
また、シュレッダーの周りの床にはクズが散乱したままでした。
その日は特に忙しかったのかもと思いましたが、面接官に聞いてみたところ、これが通常の状態とのことでした。
けっきょく入社はしましたが、業務以前に殺伐とした雰囲気に参ってしまいました。
(食品製造業 女性 41歳 福岡県)

【転職グッド編集部コメント】
以前も「面接前にその会社の下見に行くべき」で同じ内容のアドバイスが出ていましたね。
やはりオフィスが整理整頓されていない会社というのは、仕事に対する姿勢も杜撰であったり、いい加減であることが多いように思えます。
その会社を訪問した際には、オフィスが古いか新しいかではなく、綺麗か汚いか、掃除しているかしていないかを、注視すべきです。
また「こんな中小企業に転職するのはやめておいた方がいい」でも、出て来た人に好感が持てない、社内がシーンとしている、応接室が汚い、整理されていない、社員の話し声、笑い声が聞こえない場合は、入社をあらためて考え直した方がいい旨を載せていますのでご覧下さい。

この「転職で注意すべきこと、気をつけること」を紹介するコーナーは、この後も続いていきます。次回も楽しみにお待ち下さい。こちらのページに新着を掲載いたします。

また読者の方に「良かったと思ったこと」と「悪かったと思ったこと」を読者に聞いたコーナーも人生いろいろでユニークです。あわせてぜひご覧下さい。

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