「採用担当者は【職務経歴書】のどこを見ている?」元採用担当者が教えます!

「採用担当者は職務経歴書のどこを見ている?」元採用担当者が教えます!

この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。

今回のテーマは前回の「履歴書」に続いて、「採用担当者は職務経歴書のどこを見ている?」です。転職では、履歴書と同時に提出するのがセオリーとも言える職務経歴書。履歴書だけではわからない経験やスキルをアピールしてくれる、応募者・採用担当者双方の強い味方です。ここでは、採用担当者が職務経歴書のどんなところをチェックしているか考えてみます。それではどうぞ!

体裁は大事です

履歴書と職務経歴書の規格が合っていない…これは意外に残念なもの。ほとんどの企業は不採用時に書類を返却するため、採用担当者は書類が汚れないようコピーを用意するか、ファイルすることが多いのですが、その際に規格が揃っていないと、手間が倍に増えるもの。それで心象が悪くなることはなくても、企画が揃っていると見た目も綺麗で手間もかからないため、考えているな…と思うこともあるのです。
ちなみに、お薦めするのはA4で1~2枚程度をパソコン作成したもの。A4書類の入る封筒に、簡単な挨拶状を添えてクリアファイルに入れて同封すると好印象です。もちろん日付も忘れずに。

細かいことではなく、具体的なこと

採用担当者は、(企業規模によりますが)年間を通して何百・何千という山のような書類に目を通して経験値を上げていきます。この途方もない作業の中から面接へとつながる応募者を選ぶのですから、職務経歴書は読みやすさ、つまり採用担当者の視点を考えることが重要です。
非常に多いのが、ただ細かくギッシリと情報を記載して、肝心なことを記載されていない方。採用担当者は、全てを細かく知りたい訳ではなく、面接に呼ぶ判断材料を探しています。気をつけたいのは以下のような点です。

【企業紹介】就業していた企業の事業内容や従業員数などの規模、主な顧客層など
【業務についての数値】任されていた業務の立ち位置や、プロジェクトチームの人数・資金等の規模
【実績数値】昇進等に繋がった実績の具体的な数値
【業務から身に付けたもの】上記に加え、これまでの業務によって身に付けたスキルや仕事に対する考え方など。

営業10名の会社と営業1000名の会社では、営業成績が10位だった場合の能力判断は全く違うものになりますし、総勢5名のプロジェクトリーダーと50名のプロジェクトリーダーでは仕事のやり方に大きな違いがあるはずです。担当していた顧客層が、今後の事業展開のターゲット層であれば、まず注目しますよね。
採用担当者が知りたいのは、このような情報です。細かいことが知りたいのではなく、具体的なことが知りたいのだと意識して作成すると良いかも知れません。

また、履歴書とのリンクも意識すると良いでしょう。履歴書にある経歴を具体的に知りたいと思った時に、その情報が職務経歴書にあれば印象に強く残ります。
履歴書とのリンクを心がけていれば、時系列の記載方法でなくても構いません。業界・職種によって欲しい情報は違いますので、しっかりとした研究の上で作成することをおすすめします。

退職理由は書いた方が良い?

採用担当者が退職理由を知りたいのは、主に自社で長く勤務をすることができるか判断するためです。
意見が分かれるところですが、ここはあえて退職理由という項目を作らない方法をおすすめします。『ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?』でも紹介しましたが、『退職理由』と『転職への理想』は表裏一体。
退職理由は軽めに盛り込んで、自分のどんな希望を叶えるための転職なのかに重点をおいた『入社希望理由』項目を作成されてはいかがでしょうか。

職務経歴書は、新卒採用にはない、経験を積んできたからこそ提出できる貴方の武器です。しっかり企業研究をして、応募先企業に最適な職務経歴書を作成しましょう。「職歴が浅い場合、「職務経歴書」には何を書けばいいの?」と 「採用担当者は履歴書のどこをチェックしている?」も必見です。ぜひご覧下さい。

●転職を考えている方は必見。そのほかの「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」を読んでみましょう。

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