介護福祉士に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

介護福祉士に転職
「介護福祉士」は身体障害者施設等の社会福祉施設の介護職員や訪問介護員として介護や指導、相談業務などをおこなう仕事です。今回は「介護福祉士」に転職する人向けに、「介護福祉士」の仕事内容、平均年収・給与、また現在働いている人から「介護福祉士」に向いている人向いていない人について解説いたします。ぜひ転職活動の参考にしてください。

「介護福祉士」は介護福祉分野の国家資格

「介護福祉士」は1987年の「社会福祉士及び介護福祉士法」において定められた介護福祉分野の国家資格です。
特別養護老人ホーム、身体障害者施設等の社会福祉施設の介護職員や訪問介護員として、専門的な知識と技術をもって、身体や精神の障害がある人に対して状況に応じた介護や指導、相談業務などをおこなう仕事で、「社会福祉士」 「精神保健福祉士」とあわせて3福祉士と呼ばれています。( 3福祉士とは?
「介護福祉士」として働く人は、厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」によれば、平成26年時点で約72万人。10年前(平成16年)の約20万人と比べても4倍近くの増加となっています。これからの高齢化社会にあたって、介護職の中核を担うことが期待される「介護福祉士」の役割は単なる介助の仕事のみならず、利用者が自立して生活するための適切な介護方法を考え、実践していくことが求められています。今後も高いニーズが予想される仕事です。

10年前(平成16年)と比べて4倍近く増加

介護福祉士従事者数

  介護福祉士登録者 介護福祉士従事者数
平成12年 210,732 131,554
平成13年 255,953 150,331
平成14年 300,627 169,189
平成15年 351,267 186,243
平成16年 409,369 209,552
平成17年 467,701 251,824
平成18年 547,711 291,057
平成19年 639,354 341,290
平成20年 729,101 389,143
平成21年 811,440 458,046
平成22年 898,429 505,330
平成23年 984,466 543,930
平成24年 1,085,994 607,101
平成25年 1,183,979 660,546
平成26年 1,293,486 717,903

出典:介護福祉士従事者数:厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」、介護福祉士登録者数:社会福祉振興・試験センター「各年度9月末の登録者数」

一方、介護職員の人手不足は大きな課題です。介護分野の有効求人倍率は、高い水準にあり、他の業種と比べても高い水準で推移しています。厚労省の調査では、2025年には237~249万人の介護職員が必要と言われており、介護人材の確保は喫緊の課題ですが、「介護福祉士」はこれまでに130万人近くが資格を取得しているにもかかわらず、現在介護職で働いている人は約72万人でしかありません。約45%の人が「退職」などの理由で現場を離れていることになります。潜在介護福祉士に再び働いてもらうための施策を官民一体となって取り組んでいます。

「介護福祉士」になるには

「介護福祉士」になるには、厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業するか、介護等の業務に3年以上従事した上で「介護福祉士国家試験」に合格する方法があります。
介護福祉士国家試験
「介護福祉士国家試験」は毎年1回、1月頃に実施されており、平成28年に実施された試験の実施状況は、受験者数 152,573人、合格者数 88,300人、合格率 57.9%となっています。
また合格者の内訳は、男性が24,869人(28.2%)、女性が63,431人(71.8%)と、圧倒的に女性が多くなっています。なお現在(これまで)の介護福祉士登録者139万9,944 人(平成28年2月末現在)です。
受験者数は近年はコンスタントに14万人程度が受験し、約9万人が合格しています。安定したニーズのある仕事だといえます。

「介護福祉士国家試験」の結果
受験者数 合格者数 合格率
第28回(平成28年度) 152,573人  88,300人 57.9%
第27回(平成27年度) 153,808人 93,760人 61.0%
第26回(平成26年度) 154,390人  99,689人 64.6%
第25回(平成25年度) 136,375人 87,797人 64.4%
第24回(平成24年度) 137,961人  88,190人 63.9%

※数字は(公財)社会福祉振興・試験センター

「介護福祉士」の平均年収・給与

それでは次に「介護福祉士」の平均給与、平均年収をみてみましょう。
公益財団法人介護労働安定センターの「平成27年度 介護労働実態調査」によると、介護福祉士の平均実賃金は 240,805円でした。ちなみに「介護職員初任者研修」で219,588円、「実務者研修」で235,310円、「無資格」で201,539円となっています。「介護福祉士」など社会福祉関連の給与は他の医療技術職などと比べても高い方ではなく今後の大きな課題となっています。

1か月の平均実賃金(月給の者)
保有資格 平均実賃金
介護福祉士 240,805円
介護職員初任者研修 219,588円
実務者研修 235,310円
無資格 201,539円

※データは平成27年度「介護労働実態調査」をもとに作成

さらに別の年収調査もみてみましょう。
今度は介護福祉士の国家試験を実施機関「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」による調査です。
全国の約6万人の介護福祉士を対象に調査をおこなったところ、男性全体の平均は328万円、女性全体の平均は240万円でした。年齢別の特徴として20代も50代も年収にあまり変化は見られませんでした。
なお、介護福祉士からのキャリアアップとして、「ケアマネジャー(介護支援専門員)」という資格があります。5年以上の実務経験が必要になりますが、給与は年収で100万円以上アップするケースもあるようです。おすすめですね。

介護福祉士の平均年収(平成26年)
  雇用形態 平均年収
男性 男性全体 328万円
正規職員 355万円
非正規職員(常勤) 248万円
非正規職員(パート等) 164万円
派遣職員 218万円
女性 女性全体 240万円
正規職員 302万円
非正規職員(常勤) 228万円
非正規職員(パート等) 125万円
派遣職員 185万円
介護福祉士の平均年収(平成26年)
年代 平均年収
20代 256万円
30代 260万円
40代 270万円
50代 278万円

「介護福祉士」に向いている人、向いてない人

では「介護福祉士」はどのような人が向いているのでしょうか。実際に「介護福祉士」で働いている人に「求められる資質、向いている人、向いてないと思う人」を尋ねてみました。転職に当たっての参考にしていただければと思います。

●「介護福祉士」に向いている人
「診療放射線技師」まわりを見て気づく能力が必要だと思います。私は高齢者の介護を行う介護福祉士の仕事に就いておりますが、介護を必要とする方は、自ら訴える事が出来ない人も沢山います。また、遠慮して介助をお願い出来ない人もいます。それらの人達に気付き、こちらから声を掛ける事が出来る人が向いていると思います。その様な人は高齢者と同等の関係を持ち、信頼関係を気付ける人であると思います。能力のある介護福祉士は、介護される人と真剣に向き合い、何でもしてあげる、助けるのではなく、その人が自立した生活を送れる為には、どの様な介護を提供すべきか、身体面、精神面でのサポートを考える事が出来ると思います。

●反対に向いていない人は
目配り、気配り、心配りといいますが、これらが出来なければ、介護福祉士として向いていないと思います。この3点が出来なければ、今目の前にいる高齢者にとって、何を訴えていて、何が必要かを探る事が出来ないからです。それが出来ないと、個々に対応する介助方法もわからないと思います。他に、高齢者の事をかわいいという人も向いていないと思います。介護福祉士と高齢者は同等の立場でなければいけないのに、上から見下している感覚が伝わってくるからです。かわいいイコール動物やペットの様な感覚で見ているところがあり、自分の都合通りにいかないと、それが虐待に繋がる可能性があります。
(女性 34歳 北海道 介護職)

●「介護福祉士」に向いている人
介護職高齢者や、障がいを持った人が好きということも大事だけれど、じっくりと人と関わることができる人が向いていると思います。じっくりと人と関わることができるということは、対象の人物をよく観察できるということ、その人をよく知ることができるということです。好きなことや嫌いなこと、今どのようなことを考えて望んでいるかを知ることで、よりよい支援につながると考えています。
まずは興味を持つことが大事なので、人に対しての興味を持つことができるというのは大事だと思います。人に対しての愛情を持てる、温かみのある人であることも大切だと思います。洞察力や行動力も、良い支援・施設雰囲気の改善に関わってくるため大事だと思います。

●反対に向いていない人は
人と関わることが苦手な人や、短気で感情的な人は向いていないと思います。高齢者や障がいを持った人と関わる際は、何度も同じことを言われたり、うまく聞き取れなかったり、会話にならないこともあるため、その際にイライラしてしまったり、その時点で関わることを止めてしまったら、支援に繋がらないと思います。会話をしたり、関わったりする中で、その人のことを知ることができます。
また、性格的には社交性のある方のほうが向いていると考えます。支援の対象者と関わるということもそうですが、介護の仕事をしていると、いろいろな職種の方と関わる機会が多いです。カンファレンスや、ケア会議もあるためです。そのため、内向的な方よりも社交的な方が向いています。
(女性 26歳 福井県 介護福祉士:生活支援員)

●「介護福祉士」に向いている人
私は現在介護福祉士としてはたらいていますが、必要な能力は、気づいたことを言葉にできる、行動を起こせる事です。基本的なことは一般常識がある人なら大丈夫です。自分をしっかりある上で、人の意見もきちんと聞ける人、質問できる人、わからないことはわからないと言える人、わからないまま自己判断をすると、自分だけの話ではなくなってしまいます。
毎日変化があり状況判断と把握が必要になりますので、メモ魔が向いてます。全て連携が必要となるので、報告、連絡、相談が、必須です。人が好きでないと難しいと思います。出来ていたことが日によって出来たり出来なくなったり、どんどん出来なくなるので受け入れられず八つ当たりされたりします。でも、そんなことも含めて人が好きでいたらその人のみになって話も傾聴出来ます。とにかく、向き不向きはありますが、働いてみて能力が開花する人も多いです。
(女性40歳 福岡県 介護福祉士)

「介護福祉士」からのキャリアアップ

「介護福祉士」からのキャリアアップ(高い資格・能力を身につけること。経歴を高めること)として有名なものに「ケアマネジャー(介護支援専門員)」があります。介護福祉士など、福祉分野での実務経験5年以上を経た後で、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、介護支援専門員実務研修の課程を修了した場合に、ケアマネジャーとなることができます。
利用者のアセスメント(問題点の分析)、ケアプラン(介護サービス計画書)作成などが主な仕事で、ヘルパーや介護員などの作業員に依頼、または指示を出す、いわば管理的な仕事になります。
経歴アップにともない、もちろん給与がアップするところが大半なので、生涯の仕事として携わることも可能です。「ケアマネジャー(介護支援専門員)」解説ページを見る

「介護職」は社会福祉の専門的職と介護サービス職に分類される

社会福祉専門的職「介護職」ならびに「保健福祉分野」は、国家資格やそれに準ずる資格を持ち、高度の専門的水準を要する老人ホームや介護施設での「ケアマネジャー(介護支援専門員)」や「介護福祉士」「医療ソーシャルワーカー(MSW)」「社会福祉士」「精神保健福祉士」「心理カウンセラー」などの「社会福祉の専門的職」と、介護サービス員などの「施設介護員」、ホームヘルパーなどの「訪問介護員」など「サービス職」に分類される「介護サービス職」に大別されます。「介護福祉士」や「社会福祉士」はさまざまな職種を兼ねている人も多く、職業として分類しづらいのが現状です。

大分類 中分類 小分類
専門的・技術的職 社会福祉の専門的職 保育士
ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護福祉士
社会福祉士(ソーシャルワーカー)
精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)
児童心理司、児童福祉司
その他
サービス職 介護サービス職 施設介護職(医療施設、老人福祉施設の介護サービス員)
訪問介護職(在宅の介護員、ホームヘルパー、訪問入浴介助員)

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