「採用担当者は【履歴書】のどこをチェックしている?」 元採用担当者が教えます!

「採用担当者は履歴書のどこをチェックしている?」 元採用担当者が教えます!

この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。

今回のテーマは「採用担当者は履歴書のどこをチェックしている?」です。人の魅力は書類だけではわかりませんが、多くの企業は書類選考の上で面接を実施します。
会ってみたいと思わせる履歴書を作成できるように、採用担当者が履歴書のどこをチェックしているのか、考えてみませんか?それではどうぞ!

なぜ書類選考をするの?

企業によって理由は違いますが、面接業務には時間を要します。時間=人件費ですから、採用担当者としては、書類選考の時点で可能性を感じる応募者のみに会いたいのは当然です。特に中途採用の場合は即戦力を求めるため、履歴書や職務経歴書から魅力を感じとれない、もしくは問題があると感じとった場合は、書類選考の通過は難しいと考えましょう。

体裁は大事です

誤字脱字については、履歴書ではなくても指摘されるもの。特に履歴書は二重線や修正ペンなどの使用は認められません。手書きの場合は文字の美しさ(楷書)も重要です。PCの時代であっても、字が上手でなくても、丁寧に作成されたものか否か、読みやすいかは重要です。急いで書いたような雑な文字は、担当者に「うちは練習のつもりかな?」と判断されてしまいます。
写真も同様で、身だしなみを整え、面接時に近い印象となるようにしたいものです。裏に氏名を入れることも忘れずに。時折、同一人物なのか疑問に感じるほど、ふくよかになって登場する応募者もいますが、写真は直近のものを使用することが基本です。

職歴欄

即戦力になるか否かのヒントが凝縮されているのが職歴。もし履歴書上に、自社と同じか、それに近い名称の事業所や部署があれば、どんな業務を遂行していたか質問したくなりますよね。事前に企業研究をしておけば、その企業の応募に最適な形の履歴書が作成できます。よく、企業ごとに履歴書の形式を変えるべきというアドバイスを見聞きすると思いますが、このような理由のためです。
また、この欄に『空白の期間』があると、ほぼ100%注目されます。そのため、「この期間は何かされていたのですか?」という質問には、確実に回答が必要です。勉強や介護などの理由があれば、その旨を記載して問題ありません。もし、現在の貴方が空白の期間を更新している状態でしたら、今すぐ動き始めましょう。行動内容は希望している業界の研究や資格取得など、今の貴方に一番必要な行動を考えて進めます。企業が欲しいのは応募者にどんな経験やスキルがあるかという情報であり、空白期間を重視している訳ではありませんが、『職探し以外、何もしていない』よりは『有効活用していた』方が心象も良く、自分自身のためにもなりますよね。

資格・免許

多くの資格・免許を持つ場合は、厳選して記載することをおすすめします。企業にとって魅力的な資格があれば書類選考通過の可能性も高くなるため、多くを羅列して魅力が埋もれるのは少しもったいないですよね。
また、資格が少ない場合は、取得間近の資格等があれば記載も可能ですし、資格と同等の経験がある場合も記載をすると良いでしょう。

意外な盲点?

ありがちなのが日付の記載漏れ。これについては、どこに送ってもいいように書き溜めた印象があります。どんなに丁寧に作成されていても、日付が入っていないだけで選考通過率が下がることを肝に銘じておきましょう。

人事職に就いていると、知り合いから転職の相談を受ける機会があるものですが、そんな時、筆者はまず履歴書作成をお薦めしています。何故なら、今の自分に魅力があるか否か、最も簡単にわかるものだからです。転職を考えている皆さん、退職願いを作成する前に、まずは履歴書を作成してみてはいかがでしょうか。今の自分に最適な選択ができるかも知れませんよ。

「企業が求めている人材とは?20~50代の年代別に紹介」 と「採用担当者は職務経歴書のどこをチェックしている?」も一緒にどうぞ。

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