この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。
今回のテーマは「募集を出していない企業、受付(応募)は不可なの?」です。やっと探し出した入社したい企業。どこを見ても募集がなく、企業サイトにも採用情報がないとしたら、貴方はどうしますか?それではどうぞ!
メリット&デメリット
募集をしていない企業への応募の、メリットとデメリットを考えてみましょう。
そもそも、入社したいと強く思える会社に出会えたことはメリットですよね。募集による応募ではないため、競争ではなく自身のみで勝負できるのも魅力です。企業にとっても求人サイトへの掲載料などがかからない、強い入社意欲のある人材を確保できるメリットがあります。
一方で、受け付けてもらえるかは企業によりますし、可能性は低いはずです。人材は必要としていても、人件費をかけることができない事情を持つ場合は、応募されても困るだけ…かも知れません。
それでもチャレンジしたいのであれば、断られることを覚悟してアプローチをするか、少し遠回りをして入社する方法を研究してみましょう。
アプローチを始める前に
アプローチ前に試したいのが、過去の求人探しです。過去の求人(応募はできません)が閲覧できる求人サイトがありますので、情報収集をしてみましょう。求人タイミングに特徴があれば時期をみて応募することができますし、『この企業の求人をお知らせする』というサービスがあれば登録をします。登録すると、いわゆる『未公開求人』も確認することができますし、新たな魅力ある企業に出会える可能性もあります。
アプローチ方法
受け付けてもらえると仮定し、アプローチ方法を考えてみます。個人で動き始める場合は方法に悩みますが、自社サイトに採用情報がない企業に突然履歴書を送っても、一筆同封して返送される可能性が高いでしょう。
そのため、おすすめは電話スタートです。採用を担当している部署につないでもらい、募集の予定を確認します。直近の募集予定があれば、それに合わせて応募し、履歴書送付時に、問い合わせに対応していただいたお礼の言葉を盛り込んだ挨拶状を同封します。
募集予定がない場合は、履歴書を見て検討していただけないか質問してみます。了解を得られれば、履歴書とともに挨拶状を同封し、速達もしくは宅配便で送付します。もし問い合わせた担当者の名前がわかれば、その方へのお礼を挨拶状に盛り込むようにしましょう。相手の名前を書く方が、受け取り手もより真剣になるものです。
スタートはメールでも構いませんが、企業問い合わせメールアドレスは、基本的に採用を受け付けるものでないことを承知の上で、丁寧な連絡を心がけましょう。
個人で深追いはしない
電話の時点で断られるのであれば、深追いはおすすめしません。
何故なら、応募がなくても入社したい魅力ある企業です。このような問い合わせが非常に多く、貴方もその1人に過ぎないかも知れません。それなのに、しつこく問い合わせたり、電話でダメならメールで、他の部署に電話して…などと動くと、返って悪い印象を残しかねません。
プロに相談する
そして、深追いの代わりに、プロへの相談へシフトすることをおすすめします。
希望企業への仲介経験のある人材紹介会社を探すことができれば、求人依頼がきた時点で連絡をくれますし、貴方のスキル次第では、仲介経験がなくても話を持っていってくれる場合があります。それに、貴方が何故その企業に魅力を感じているのかを理解して、より魅力的な企業への出会いを設定してくれるかも知れません。
プロにはプロたる所以がありますので、是非活用してみましょう。
以上、簡単に紹介しましたが、できることなら、お目当ての企業1社に的を絞らず活動することをおすすめします。転職活動は自分で自分を売る営業のようなもの。視野を広げて動く方が、何かとメリットが多いものです。
●転職を考えている方は必見。そのほかの「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」を読んでみましょう。