「退職のマナーについて」退職するならここに注意!元採用担当者が教えます!

元採用担当者が教えます!退職するならここに注意!「退職のマナー」

この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。
今回のテーマは「退職のマナー」です。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある通り、人間は去り際の行動いかんによって、今まで築き上げたものがさらに大きくなる人もいれば、あっという間に信用を失う人もいます。誰だって周りから祝福されながら退職したいものです。ではどんな点に注意して退職までのアクションを起こせばいいのでしょうか。

退職するならここに注意!「退職のマナー」

転職先が決まった、あるいは転職する意思が固まった場合、最初にすべきことは何でしょう。
転職先への入社準備はもちろんですが、退職に向けての準備も合わせて考えてみませんか?ここではスムーズな退職について考えてみます。

無理のない退職スケジュールを考える

まずはスケジュールを考えましょう。必要な項目は、下記のような内容です。
・退職に必要な期間(就業規則をチェック)
・有給休暇の残日数
・決算期や、繁忙期など、会社にとって重要な時期
・引き継ぎに必要な期間
上記のことを認識して、余裕のある退職日を自分なりに設定すると、今後の流れがスムーズになるはずです。
入社日が決定している場合はスケジュールがタイトになるかも知れませんが、転職先にはできるだけ相談をさせてもらえるように話をつける気持ちも必要です。

最初のアクション

おおよその退職スケジュールをイメージしたら、直属の上司に時間をいただけるよう連絡します。これが最初のアクションです。気をつけたいのは、周囲に人がいない状況でこのアクションを起こすこと。メールでも良いでしょう。伝える内容も、今後の就業について相談したい、周囲に人がいない状態で話したいと、簡潔にします。上司もそれで、異動希望か退職か…などと検討がつきます。
実際に退職したい旨を伝えるのは、上司が時間を作ってくれてからです。引き止められるかも知れませんが、「退職するにあたり、引き継ぎにはこの程度の期間が必要であり、会社にとって重要な●●の時期を避けた上でとなると、この辺りでの退職が一番ご迷惑をおかけしないと思う」など、既に自分の中では退職準備が始まっているのだという事を柔和に伝えてみましょう。

周囲への報告

ありがちなのは、上司に退職希望を伝える前に、付き合いの席で同僚に漏らしてしまい、周囲に知れ渡ってしまうこと。転職先が決まっていると、ついつい言いたくなってしまいますが、ここはぐっと我慢です。上司にも人事にも良い印象はありません。退職というのは、ただでさえ周囲に迷惑をかけ、会社に経費をかけるものなのですから。タイミングとしては、仕事を引き継ぐ相手が決まり、引き継ぎが始まる際が望ましいですね。

仕事の引継ぎと退職の挨拶

引継ぎで挨拶に伺う取引先はともかく、あまり頻繁に連絡を取らない取引先及び業者には、電話やハガキ、メールで挨拶をして、今までお世話になったことを感謝する気持ちを伝えます。(会社でルールが決まっているのであれば、そのルールに沿う形を取ります)
今後も社会人生活を送るのですから、どんな繋がりが待っているかはわかりませんよね。今まで培ってきたコネクションを、転職とともに捨てる必要はありません。
社内への挨拶は、退職日及び最終出勤日や、それに近い日程で行います。時間帯は業務が終わってから、あるいは昼休みなどに行うのがベストです。
会社によっては、何百人といる社員に対して「今日で退職します。ありがとうございました。」などという一斉メールを送信する行為が蔓延しているようですが、良い習慣とはいえません。今まで辞めていった方々がそうしたからといって、真似する必要はありません。

片付け

いざ退職日(もしくは最終出勤日)。使用していたデスクなどがある場合は、きれいに片付けます。ゴミ箱の中も残さないのが本来の礼儀です。貴方は会社から去ってゆく人。次にこのデスクを使用する方に、部外者になる人間が迷惑をかけてはいけないのだと考えましょう。残して良いのは実績だけです。

社会人としての礼儀を守ってこそ、新しいスタートをきれるというものです。職場にあった退職マナーで、最後まできちんとした行動を心がけたいものですね。

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