「昔の会社に戻りたい!出戻りってできるの??」元採用担当者が教えます!

「昔の会社に戻りたい!出戻りってできるの??」元採用担当者が教えます!

この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。

今回のテーマは「昔の会社に戻りたい!出戻りってできるの??」です。『以前の会社に戻りたい。』『実際に出戻り就職をした。』そんな話をきいたことはありませんか?
実際のところ、出戻りはできるものなのでしょうか。歓迎するか否かは別として、多くの企業が再雇用の経験があります。その理由は何なのでしょう。それではどうぞ!

出戻りのメリット

114899-1まずは出戻りと言われる再就職のメリットを考えてみます。
企業側としては、既に自社での就業経験があるため、即戦力を期待できるというメリットがあります。また、自社の良さを再認識して戻ってくるため、モチベーションが高く、他社の経験により今まで自社になかった知識や経験を活かした動き方も期待できる訳です。
再就職した社員にとっても、既に知った顔がいて馴染みやすい、勝手がわかっている。他社を経験したことで視野が広がり、改善を提案できたり、顧客を広げ、新しい仕事を作ることができるなどのメリットが考えられます。

出戻りのデメリット

一方、デメリットは何でしょう。
企業側として悩みやすいのは処遇の問題です。特に退職時に役職が付いていた場合などは、再就職後の役職について既存社員から意見が出ることが多いため、急いで再雇用制度を整える企業もあります。また、一度は退職した社員のため、また退職するのでは…という不安要素もあるのです。
再雇用された社員も同様です。周囲の受け入れに違和感がある、離れていた期間の企業の成長や変化についていけない、期待していた処遇にはしてもらえないなどの不安要素があります。
また、デメリットとは異なりますが、通常の転職活動と違い、戻りたい古巣1社に的を絞った行動ですから、狭き門と言えるでしょう。

出戻りができる人材とは

上記を踏まえると、出戻り就職については、当時の実績や退職時の理由、本人の人間性が決め手となることがわかります。
企業が中途採用で欲しいのは即戦力です。それが再雇用となれば尚のこと。就業当時の実績が芳しくない、就業姿勢に問題があったなどであれば、再就職は難しいでしょう。また、どんなに優秀であったとしても、退職時に印象の悪い引き際であれば相手にはされません。
再就職後も、それなりの姿勢が大切です。以前の役職や先輩・後輩関係に縛られているようでは、周囲からも受け入れられず、自分も苦しい思いをするだけ。かつての部下が上司になっても、それに馴染む心構えが必要です。
つまり、古巣だからといって甘えは禁物。退職時よりスキルアップした貴方でなければ、出戻りの意味はないということです。

出戻りでも履歴書は必要

再就職には自分からアクションを起こす場合と、企業側から声をかけてくる場合がありますが、どちらにしても、履歴書と職務経歴書が必要です。特に職務経歴書には、他社を経験したことで得たスキルや、それをどう活かして貢献できるかを記載することを忘れずに。再雇用するメリットを感じさせる書類の作成は、通常のそれより難しいかも知れません。過去の経験や退職当時の知識だけで作成するのではなく、新たに企業研究をしてから臨むことをおすすめします。

進むジョブリターン制度

最近、『ジョブリターン制度』という言葉を耳にすることが増えてきました。これはいわゆる再雇用制度のこと。育児や介護、家族の転勤先に支社・支店がないために退職の道を選んだ方などを主な対象とした制度ですが、この制度を企業が整えることで、今回のテーマである出戻り就職の道も、転職の選択肢として考える方が増えてきているようです。
それでも、出戻り就職が狭き門であることに変わりはありません。通常の転職活動以上に気を遣うつもりで行動を開始しましょう。古巣が歓迎してくれるかどうかは、やはり貴方次第です。

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