「ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?」 元採用担当者が教えます!

元採用担当者が教えます!「ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?」

この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。
今回のテーマは「ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?」です。そんな質問に対する考え方をご紹介いたします。

ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?

退職理由を聞かれたら…それがネガティブなものだったら、どうやって切り抜ければよいのでしょうか。ここでは、そんなネガティブな退職理由を質問された場合を考えます。

まず考え方を変えてみる

『人間関係』『仕事がつまらない』『給与が低い』『休みが少ない』等々。こんな退職理由を伝えたら採用されないかも…と考える方は多いようです。ですが、退職理由というのは、大抵ネガティブな要素が入っているもの。人事は当然それを認識しています。新しい働き口を探すということは、現職では得られなかったものを探す訳ですから、ヘッドハンティングで転職する場合であっても、ネガティブな要素はあるはずなのです。
では、退職理由を質問するのは何故でしょうか?

第一に、退職理由を少し掘り下げて聞いてみることで、自社で長く勤務できるかを判断したいため。 
第二に、ネガティブな場面をいかに切り抜け、自社への入社希望の話へつなげられるか

上記2点をクリアできれば、この質問を恐れることはありません。『退職理由がネガティブだから』と考えるのではなく、『退職はネガティブなのが当たり前。このネガティブな部分をポジティブにリスタートしたいから転職するのだ』と考えると、質問対策もしっかり作れます。

具体例

ネガティブな退職理由だとしても、嘘をつくわけにはいきません。理由別に、言葉を巧みに進化させて、面接官の心象が下向きにならないようにすることが大事です。何点か例をあげると・・・

≪休みが少ない・残業でプライベートタイムが少ない≫
仕事とプライベートにメリハリを持って意欲的に働ける環境を作りたいと思い、退職をその選択肢のひとつとして考えました。
≪人間関係≫
周囲に遠慮することなく仕事の幅を広げられる環境を得たいと思い、退職を考えました。
≪待遇(給与など)≫
業務の成功をダイレクトに実感できる環境に身を置いて、より意欲的な社会生活を送りたいと考えました。

上記のような話を盛り込んで、退職理由が、いつのまにか入社希望理由に変化していると理想的です。ただし、あくまでもこの質問については手短に終了するように心がけましょう。退職理由に時間をかけるより、もっと具体的な仕事への話をする方が有意義です。

前職を短期間で退職している場合

長く勤務していた会社を辞めるのであれば、それ相応の退職理由もあることでしょう。
ですが、半年や1~2年での退職となると、どんなに言葉巧みに説明しても、説得力がないというものです。さらに短期間に転職が複数回ある場合は、自分に問題がないか見つめなおす時間を作ってから転職活動に入ることをおすすめします。
いくらその会社が自分に合わなかったとしても、それを見抜けなかった自分への反省をしていない退職理由では、人事は採用通知を出すことができません。
改めて自分を見つめ直すことができたら、問題点がどこにあり、今は自分自身をよく理解した上で転職を希望しているので、短期間で辞めるようなことはないのだという確固たる信念を伝えられるようにしましょう。

これだけはやめましょう

前職場・会社の悪口は、本音でもNG行為です。また、自分はそのつもりでなくても、他者からは悪口や批判と捉えられる場合もあります。業界内で転職する場合は大変危険な行為ですし、人事は業界内外問わず、繋がりのあることが多いのです。
『ネガティブな退職理由』と『転職に対する理想』は表裏一体。
ネガティブな内容をポジティブに進化させるタイミングで、自分のマイナスな気持ちを切り捨て、ポジティブシンキングな転職活動に臨みましょう。
こちらの「この質問にはこんな意図があるかも知れません!「●●の経験は?」」も合わせて読んでおくといいですね。

●転職を考えている方は必見。そのほかの「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」を読んでみましょう。

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