この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。
今回のテーマはずばり「面接官はここを見ている!」。うーん聞くだけで緊張してきますね。面接で自分のどこを見られているのか事前に意識しておくだけでも気分は落ち着くはずです。それではどうぞ!
元採用担当者が教えます!面接官はあなたのここを見ている!
転職で必ず通らねばならない関門といえば、『面接』もそのひとつですね。今回は、面接官が応募者のどんな所を見ているかまとめてみました。
第一印象の良さは業種・職種・相手を問わない
どんなシーンでも第一印象が大事。それは面接も同じです。自信を感じる良い姿勢、聞き取りやすい声と礼儀正しい挨拶は、相手を問わず良い印象を与えます。
ただし、この良い印象は、面接官だけに与えれば良いものではありません。
転職の場合、面接会場は自社の会議室などが基本。だとすると、貴方を見ているのは、面接官だけではないのです。受付手続きを済ませ、会場に案内され、面接が始まるまでに、会社案内などの資料を受け取り、もしかするとお茶をいただけるかも知れません。その時点で、何名の社員と会っているでしょうか。
採用活動は、人件費という大きな費用が動きます。そのため、採用担当者によっては、できるだけ多くの情報を得るために、受付担当者やお茶を出したスタッフにも、様子をうかがわせている場合があるのです。
ありがちなのが、経験豊富な年代の男性が、お茶を出してくれた若い女性に対して横柄な態度をとったり、気さく過ぎる態度をとってしまうというミス。悪気はないのでしょうが、面接通過の可能性が低くなるのは間違いないので、要注意です。
外見は武器のひとつ
面接には見た目も大切。業界により基準も違いますが、基本的には清潔感があり、好感の持てる服装を心がけたいもの。外見で仕事をしている訳じゃないなどと思わずに、面接時の武器のひとつとして活用しましょう。
時折、体型に合っておらず、スーツが借り物のようになっている方や、新卒ではないのにリクルートスーツを着て初々しい姿の方がいらっしゃいますが、説得力に欠ける印象となってしまいます。
自分をいかにアピールするか、そのアピールを外見が後押ししてくれているか、鏡と相談する時間を持って、自分の武器を増やしてみてはいかがでしょうか。
『書類ではわからない魅力』が見たい
一次の書類選考を通過して面接となると、面接官の手元には履歴書や職務経歴書が届いていることになります。また求人サイトから応募すると、履歴書に相当する情報提出とともに応募することが多いため、やはり面接官は、ある程度の情報を持っています。そんな情報持ちの面接官に対して、履歴書に書いてあることをアピールするのは、もったいないですよね。面接官が見たいのは、書類ではなく目の前にいる相手の魅力です。つまり面接では、書類では計ることのできない能力・魅力をいかにアピールするかがカギとなります。
例えば、企業が抱えているだろう問題点を自分なりに想定して、「自分ならそれをこのように解決していけます。職務経歴書にも記載してある●●の経験を応用して貴社の問題解決に役立てられると思います。」などのアピールはいかがでしょうか。具体的な提案やアピールだと、面接官も掘り下げた話をしたいと思うかも知れません。
『売り手市場、買い手市場』という言葉通り、面接とは、自分という人間をいかに売るかの場です。
転職とは、『自分で自分を販売する営業者』となること。面接官は貴方を買う(雇う)か、目の前で検討しているという訳です。ですから、面接を受ける方の中には、自分の実績を証明できるものを持参したり、タブレットで紹介される方もいらっしゃいます。(情報漏洩でなく、自慢話にならなければ、かなりの職種で有効です)
貴方が面接官なら、相手のどこを見るでしょうか。業界、職種によっても違うので、面接が決まったら、シミュレーションをしてみると良いですね。
●転職を考えている方は必見。そのほかの「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」を読んでみましょう。