「転職で注意すべきこと、気をつけること」を紹介するコーナーです。今回は「退職してからの職探しは絶対避けた方がいい」「面接の前に実際に企業を調べに下見にいくのがオススメ」「転職エージェント活用が望ましい」「体調を壊すような仕事では意味が無い」について紹介いたします。
転職とはついつい勢いで進めがちですが、いちど立ち止まって、冷静になって、間違いを犯しやすい点を再確認してみましょう。失敗した人の事例を学び、轍を踏まないようにするのはとても大事なことです。
退職してからの職探しは絶対避けた方がいい
転職活動をする場合には、働きながら探す場合と退職後に探す場合があります。これは双方良い点悪い点があり、どうするかは人それぞれなのですが、私は個人的に、働いている間は時間があまり取れないからといって「退職してからの職探し」は絶対に避けた方がいいと思います。
何があっても先に転職先を見つける。そしてその企業からの内定が固まってから退職の願いを伝えましょう。これは面接にも影響してきます。当然”働いていました”というよりも”今働きながら探しております”と言った内容のほうが相手にもしっくりくるからです。終業後、土曜日日曜日、有休を取ってなど方法はいくらでもあるはずです。このプロセスは絶対に順序を間違えてはいけません。私もそうしました。
(印刷業 男性24才 岐阜県)
【転職グッド編集部コメント】
これは賛否両論ありますね。数ヶ月分(3ヶ月分と言われている)の生活費をきちんと用意した上できれいに退職した後に活動すべきという意見もあれば、生活がかかっているから不義理と言われようとも有休などを使って在職中に探すべきだという意見もあります。
もちろんその人の考え方次第なのでどちらでも良いのですが、どちらの方法を選ぶにしても決定までに焦りは禁物です。「転職は一生に何回もやるものではないからとにかく慎重に行動を」の通りで、その会社はもちろん業界内やその地域での立ち位置ふくめしっかりと事前に調べましょう。(預貯金が全く無いのなら在職中にやるべきです。基本的には失業給付を受ける前に決めるべきだと考えます)
面接前にその会社の下見に行った
転職は、環境も変われば、仕事内容もすべて変わる場合もあります。一般的に転職をする際に、転職サイトやハローワークなどを利用する人が多いと思います。しかし、それらの求人票に掲載されている事が正しいとは限りません。入社してみたら、残業が記載事項よりはるかに多く、休みも有給もほとんど取れないということはよく聞きます。少しでも企業のことを知る為に、面接の前に実際に企業を調べに下見にいくのがオススメです。働いてる社員の様子や雰囲気を感じる事で判断できることもあります。
(不動産業 男性25歳 東京都)
【転職グッド編集部コメント】
これも良い方法です。採用面接というのはその会社でも事前に準備をし、社内も受入体勢が万全になっていますので、いわばよそ行きの顔の状態ですが、下見では普段の会社の雰囲気などを把握することができます。その時に良い感じで社員が働いていると安心できますね。反対に雰囲気が良くない場合は、面接を受けまでもなくお断りをすることもできます。ただ抜かりなくやらないと、面接の時に「あの人この前この辺をウロウロしてた人じゃない」などとばれてしまっては、逆に変な人間だと思われてしまいますので要注意です。
転職エージェント活用が望ましい
転職は、1人で行うのではなく、転職支援サイトなどからエージェントをつけてもらうことが望ましいでしょう。私は利用しました。
転職においては、求職者のニーズと会社のニーズのマッチングが重要になると思いますが、それぞれに本音と建前があり、実際に転職をしてみると当初のイメージと違うなんてことは良くあります。
そのようなことを防ぐ為に、双方のマッチングのコーディネートを担うのが、転職支援サイトのエージェントです。
業界への知識が深く通常では手に入らない情報を持っている人たちであり、孤独な転職活動への精神的なサポートにもなります。スキルに自信のある人でも、情報のない中ではできることには限りがあるでしょうから、一度話を聞いてみても損はないと思います。
(サービス業 男性 31歳 東京都)
【転職グッド編集部コメント】
転職先を探す方法としては、ハローワーク、転職サイトなどが一般的ですが、この人のように転職エージェント(対面方式)を活用するのも手です。大半のところは無料です。転職サイトはいつでも好きな時に探せるという便利さの反面、自分で何から何まで調べなければいけないという不便さがあります。特にあまり経済状況に詳しくない人や転職経験、面接経験の少ない人にとっては、転職活動に詳しい人からのアドバイスに助けられることも多いでしょう。
ただ転職エージェントももちろんビジネスとしてやっています。求職者と採用企業を結びつけていくらの仕事ですから、本当に自分の気に入った会社の情報が来るまでは、一生懸命頑張るという明確な意志が必要です。
体調を壊すような仕事では意味が無い
転職では、仕事環境の変化だけではなく、生活スタイルの変化による健康への影響にも気を配ることが重要です。
私自身、転職では業務内容や待遇面は重要視していたものの、健康にはあまり留意をしていませんでした。しかし、転職をしてみると、激務ではなかったにしろ、睡眠時間、食生活等は以前の生活とは大きく変わってしまい、不摂生による体重増加、座り仕事中心になったことによる腰痛(椎間板ヘルニア)等を発症してしました。慣れない職種に変わったことで、身体が悲鳴を上げてしまったようです。
転職先を探す上で、自身の身体や生活スタイルに合った仕事かどうかを見極めることも大切な要素だと思います。
(サービス業 男性 31歳 東京都)
【転職グッド編集部コメント】
これは当然といえば当然のことだといえます。基本的に転職とは環境が大きく変わるものなので心身にそれなりのストレスがかかります。人間関係を一から構築するのだから当然といえば当然です。新しい仕事はどの程度体力を使うのか、現在の仕事と比べて精神的にはどんな感じなのかを、しっかり把握しておく必要があります。20代の人は元気なので体力精神力を意識しないことが多いので特に注意が必要です。
それこそ転職したが故に、体調を崩してしまっては、自分も雇用した会社も、そして家族もみんな良いことがありません。
この「転職で注意すべきこと、気をつけること」を紹介するコーナーは、この後も続いていきます。次回も楽しみにお待ち下さい。こちらのページに新着を掲載いたします。
また読者の方に「良かったと思ったこと」と「悪かったと思ったこと」を読者に聞いたコーナーも人生いろいろでユニークです。あわせてぜひご覧下さい。