保育士向けの家賃補助や修学資金免除がある自治体(東京・神奈川・千葉・埼玉)

保育士向けの家賃補助や修学資金免除がある自治体(東京・神奈川・千葉・埼玉)

待機児童数の増加や都市部特有の保育園の課題の改善、解消に向けて、認可保育園等の整備による定員数増加、保育士の確保と育成、保育環境の向上など、各自治体ではさまざまな支援策を進めています。
ここでは特に保育士不足がいわれている、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏の保育士向けの家賃補助制度や修学資金免除を紹介いたします。保育士として働こうとしている人、一人暮らしを考えている人にとって、家賃の高い首都圏での毎月の家賃補助は大きなメリットです。ぜひ参考にしてください。
なお掲載情報は記事更新日現在のものですので、最新の情報は必ず各自治体のホームページでご確認ください。

東京都で働く保育士向け

全国の待機児童数の3分の1をかかえる東京都。2017年度末までに都内でも約22,000人が不足すると予測されており、質の高い保育士をいかに安定的に確保していくのかは大きな問題です。

世田谷区

世田谷区 保育士 家賃補助世田谷区では、待機児童の解消に向けて毎年度1,400人の保育定員拡充を目標にしています。
「宿舎借り上げ支援制度」では、世田谷区内の保育施設が借り上げた宿舎(マンションなど)を利用すると、最大82,000円の家に住むことが可能です。対象となる区内の保育施設等は、私立認可保育園、認定こども園、認証保育所、小規模保育事業、家庭的保育事業、保育室、保育ママ、病児・病後児保育施設、一時保育専用施設なので、大半が網羅されています。「職場からそこそこ近いところに住みたいけど、世田谷は家賃が高くて住めないのでは…」と、世田谷区での勤務を、尻込みしている方に朗報です」(世田谷区)

またマイナビ保育士転職フェア内特設コーナーやハローワークとの連携で「世田谷区保育のおしごと就職相談会」を実施するなど、保育人材確保事業に積極的に取り組んでいます。
さらに区独自の施策として、現在運営している認可保育園では、国基準を上回る職員数を配置しているほか、0歳児保育実施園においては、保健師(看護師)1人の配置及び調理員の1人上乗せ配置、0歳児保育室1人当たり㎡も国基準3.3㎡ に対し5㎡以上を確保するなど、保育の質ガイドラインを設けています。
https://setagaya-hoiku.jp/index.php

杉並区

杉並区 保育士 家賃補助杉並区では、待機児童の解消を最重要課題と位置づけており、認可保育所の新規整備を急ピッチで推進、また保育士の区内私立保育園等への就職を後押しするため「待機児童解消緊急対策」にも積極的に取り組んでいます。
「杉並区内の私立保育園で働きませんか」をスローガンに、
杉並区での勤務を希望し採用される保育士に区独自に5万円分の区内商品券プレゼントや、宿舎借り上げ補助の増額を予定、決定すれば保育士への家賃補助が82,000円(予定)になる予定です。(平成29年4月1日付)
http://www.city.suginami.tokyo.jp/hoikukinkyu/1029244.html

足立区

足立区 保育士 家賃補助足立区では、区内の保育施設等に就職した人へ支援をおこなっています。
全国初の「足立区保育士奨学金返済支援事業」は、奨学金を利用して保育資格を取った人が、足立区の私立保育施設に就職した場合、返済に要した金額(年10万円・最長3年まで)を区が補助します。
また保育士等住居借上げ支援事業補助金を使えば、保育士の家賃負担が72,000円 → 実質負担0円も可能です。(保育事業者との契約によっては一部負担もあり)
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-seibi/shisetsu/

大田区

2015年より「大田区保育従事職員宿舎借り上げ支援事業」を開始。区内の私立認可保育園に勤務をしている保育士に対して、月額82,000円の家賃補助を実施。保育園運営法人が借り上げる区内の施設が対象です。
http://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/press/

江戸川区

江戸川区 保育士 家賃補助もともと東京23区で子供がもっとも多い区だと言われている江戸川区では「保育士確保プラン」を推進中。「保育従事職員宿舎借り上げ支援事業(家賃補助)」として、区内の保育施設等に勤務する常勤の保育士、看護師に対して月額82,000円の範囲内で家賃の補助をおこなっています。
また「育児休業給付金」も用意。子どもが保育所に入園できず退職する保育士の確保、定着及び離職防止を目的に、特例補助を実施しています。
(江戸川区子ども家庭部子育て支援課)
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/kosodate/kosodate/

神奈川県で働く保育士向け

横浜市

横浜の私立保育所で働きませんか横浜市では、増え続ける入園希望者に対応するために、ここ10年で約2万人分の保育所定員を整備し、従来の1.8倍に拡大するなど、待機児童の解消を積極的に進めています。
また保育士宿舎借り上げ支援事業(保育士宿舎借り上げ支援事業)を利用すると、1戸あたり、月額80,000円の3/4(60,000円)を上限に助成しています。宿舎(賃貸マンション等)入居する保育士は住居費が一切かからない場合もあります。
また職員配置を国基準では保育士2人で1歳児12人のところ、横浜市では保育士2人で1歳児8人と他市よりも働きやすくしたり、給与改善制度を充実させたりしているほか、保育士資格取得講座受講料等補助を設けています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/

千葉県で働く保育士向け

船橋市

船橋市 保育士 家賃補助船橋市の保育士就職支援制度も充実しています。
「借上げ宿舎に対する家賃補助」では、船橋市内の私立保育園などに対して、勤務する保育士のために宿舎(アパート等)を借上げた場合に、家賃の一部(一戸あたり82,000円まで)を補助しています。
また「市が給与の上乗せ」では、市が給与の上乗せとして月額31,980円、期末手当69,170円の上乗せ補助を行っています。
さらに「修学資金貸し付け」では、保育士として勤務したい人に対して、指定保育士養成施設在学中の修学資金の貸付をおこなっており、卒業後に市内の保育園等に就職し、修学期間以上勤務すると、貸付金の返還が全額免除(学費ゼロ)されます。
http://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/hoiku/010/p027165.html

流山市

流山市では保育士不足解消策を進めています。月額82,000円まで「家賃補助(借上げ宿舎に対する家賃補助)」を実施。
「保育士修学資金貸付制度」は、保育士養成施設に在学する人で流山市内に在住の人を対象に、修学資金貸付を行う制度で、卒業後、市内の私立保育所で引き続き5年間保育士として働くと返済の全部又は一部が免除されます。
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/

野田市

野田市では、保育所整備や定員増で2016年4月時点の待機児童がゼロになっています。
勤務する保育士のために宿舎(アパート等)を借り上げた場合に、家賃の一部を補助する「保育士の家賃補助」(1戸あたり月額82,000円まで)を実施。

埼玉県で働く保育士向け

さいたま市

さいたま市 保育士 家賃補助さいたま市の保育士支援も充実しています。
市独自の「民間(私立)保育園の職員給与に上乗せ補助」では、月額10,500円×12ヶ月+期末手当67,500円=年額193,500円の手当を上乗せして支払っています。
「保育士の家賃」では、保育士のためにアパート等を借り上げた事業者に家賃の一部を助成しており、月額80,000円までの家賃を事業者、市、国が負担し、本人負担は0円です。
「保育士養成施設(保育士学校など)の修学資金貸付」では、市内在住又は市内養成施設に通学する学生を対象として修学資金を貸付。その後、市内の保育所等に5年以上勤めると貸付資金が免除(学費ゼロ)されます。
新任保育士をサポートするセミナーやスキルアップ研修を実施するなど、保育士のキャリアをバックアップしています。
http://www.city.saitama.jp/003/001/015/001/p048243.html

戸田市

戸田市 保育士 家賃補助戸田市内の私立保育所等に就職する保育士を対象に、最大30万円(就職時に20万円、1年後10万円)を給付する「就職支援給付金」を平成29年~31年の3年間限定で実施。
また新たに就職した常勤保育士のために、宿舎(アパート等)を借上げた場合に、1戸あたり月額82,000 円を上限とした家賃を助成します。いずれも2017年4月からのスタートです。
https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/254/hoikujinzai.html

「保育士」への就職を考えている人へ

転職アドバイス国が2009年に実施した調査によると、2017年度末までに全国で約7万4千人の保育士が不足するといわれており、特に東京ではその3割、約2万2千人が不足すると予測されています。現在、東京ほか首都圏の都道府県では、待機児童の解消に取り組んでおり、保育士の確保に向けて様々な支援策に取り組んでいます。特に私営保育園の月額約8万円の家賃補助、修学資金の貸付(その後の勤務によって返済不要)が中心です。
「保育士に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人」でも解説いたしましたが、「保育士」として働く人の約9割は保育所勤務となっており、うち民間の保育所勤務は7割になります。20代、30代の一人暮らしをしている保育士にとって、月額約8万円の家賃補助は魅力的です。
これらの保育士確保制度を実際に利用するかどうかは別として、検討しておいて損はありません
勤務先選びの要素のひとつに組み入れるべきでしょう。

保育士の仕事内容や平均年収・給与

保育士に転職「保育士」は、0歳の乳児から小学校入学前の子どもを保育園などで預かり、保護と世話をする仕事です。今回は「保育士」に転職する人向けに、「保育士」の仕事内容、平均年収・給与、また現在働いている人から「保育士」に向いている人向いていない人について解説いたします。
保育士に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

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