予備校、語学学校など各種学校の教師に転職-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

語学学校、予備校など各種学校の教師-仕事内容や平均年収・給与、向いている人を解説

語学学校や予備校、自動車学校などの「各種学校の教師」はどのような仕事なのでしょうか。今回は「各種学校の教師」に転職を考えている人向けに、仕事内容や平均年収・給与、また現在働いている人からどんな人が「各種学校の教師」に向いているか、向いていないかを答えてもらいました。ぜひ転職活動の参考にしてください。

都道府県知事認可の各種学校の教師は全国で約8,800人

各種学校教師「各種学校」とは、語学学校や調理・栄養学校や医療・看護系学校、自動車学校、予備校、簿記学校、理美容学校、インターナショナル・スクール、裁縫学校など、学校教育法第一条に定める学校および専修学校以外の学校のことで、各都道府県知事が認可し、地域密着の学習機関として社会人や学生、主婦などの幅広い年齢層が学んでいます。各種学校規程により、修業期間は1年以上、簡易に修得することができる技術等の課程については3ヶ月以上1年未満となっており、授業時数は1年間で680時間以上を基準として定められています。
文部科学省の統計によれば、各種学校の数は平成27年時で全国で約1,200校以上。ただ平成元年には4,000校近くあったものが、年々減ってきており、現在、生徒数が最も多いのは「自動車学校」で各種学校全体の約26%を占めています。

各種学校の教師の職業分類

職業分類における「各種学校」の区分けは、大分類「専門的・技術的職業」の中の「教育職」、その中の「その他の教育職」に分類されます。

「各種学校 教員」の分類

都道府県知事が認定した「各種学校」で働く場合は、「教育職」の中の「その他の教育職」になります。

細分類 職業
専修学校教員 看護専門学校教員、経理・簿記専門学校教員、自動車整備専門学校教員、調理専門学校教員、デザイン専門学校教員、服飾専門学校教員、保育専門学校教員、理美容専門学校教員
各種学校教員 英会話学院教師(各種学校)、学習塾教師(各種学校)、 自動車教習所指導員、 日本語教師、予備校教師、料理学校教師(各種学校)など
職業訓練指導員 職業訓練指導員(障害者職業能力開発校)、職業訓練指導員(職業能力開発促進センター)
研修施設教員 企業内従業員教育訓練専門員のインストラクター
他に分類されない教育の職業 きょう正指導員、准看護師養成所教員

「その他の専門的職業」の「個人教師」

都道府県知事が認定した「各種学校」に属さない企業で働く場合は、下記「その他の専門的職業」の「個人教師」に当たります。

細分類 職業
教科学習補習教師 各種学校でない(規模の小さい)学習塾教師、家庭教師
パーソナルコンピュータ教室教師 個人に教授するパソコンインストラクター
スポーツ個人教師 スポーツインストラクター、スポーツクラブ指導員
他に分類されない個人教師 アウトドアインストラクター、囲碁教師、 英会話教師、 音楽教室講師、書道個人教師、生花個人教師、茶道個人教師、舞踊教師

「各種学校」の教員の就業者数

「各種学校」で教員(教師)として働く人の数は、平成26年で全体で約8,800人、うち女性が約3,500人で、男女の割合は男性6割、女性4割となっています。正規雇用とパートアルバイトなど非正規雇用の割合は国勢調査によれば正規雇用が約7割、パートが約3割です。
主な仕事としては、都道府県知事に認可された各種学校の英会話学院教師、学習塾教師、 自動車教習所指導員、 日本語教師、予備校教師、料理学校教師などになります。
なおここには載せていませんが、学習塾教師や英会話教師など個人教師分類としての「教師」で働く人は49.8万人と相当数に上ります。(27年度国勢調査より)

  全就業者数 性別 人数
各種学校 教員
約8,800人 女性 約3,500人
男性 約5,300人

「各種学校 教員」の平均年収・給与

各種学校教師それでは各種学校 教員の平均年収・給与はどれ位なのでしょうか。ここでは「平成24年就業構造基本調査結果」をもとに数字を出してみました。
各種学校・専修学校教員の男女総計の場合、月額賃金(手当含む)は35.2万円、年間賞与とその他特別給与額は101.5万円、また塾・予備校講師、個人教師は月額賃金(手当含む)が28.0万円、年間賞与とその他特別給与額は37.0万円となっています。
この2職業に大きな差が出ているのは各都道府県知事が認可した「各種学校」で働く「教師」の場合と、一般的なスポーツインストラクターや塾講師など「個人教師」の場合によるものだと思われます。事業規模が大きく、各種学校・専修学校規定に則って、事業をおこなっている企業の場合は、やはり給与、ボーナスともに比較的高額になっています。
※ただ予備校教師の場合は特に実力に応じたコミッション契約(業務委託契約など)のケースも多々ありますので、ここでの数字とは大きく乖離していると想像されます。

各種学校 教員の平均年収・給与

女性の場合 年齢 月額賃金(手当含む) 年間賞与、その他特別給与額
各種学校・専修学校教員 43.5 33.0万円 96.4万円
塾・予備校講師、個人教師 33.1 23.7万円 25.4万円
男性の場合 年齢 月額賃金(手当含む) 年間賞与、その他特別給与額
各種学校・専修学校教員 44.0 37.2万円 106.3万円
塾・予備校講師、個人教師 36.8 30.3万円 43.1万円

※データは「平成24年就業構造基本調査結果」(総務省統計局)をもとに作成
※企業規模計(10人以上)

「業界別の平均年収」「年齢別・男女別の平均年収」も合わせて参考にして下さい。自分の立ち位置がおおよそ理解出来ると思います。

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「各種学校教員」に向いている人、向いてない人

では「各種学校教員はどのような人が向いているのでしょうか。実際に「各種学校教員で働いている人に「求められる資質、向いている人、向いてないと思う人」を尋ねてみました。

●語学学校の教師に向いている人
営業職日本語学校教師をしております。能力としては、もちろん国語力が必要ですが、これは勉強することでかなりカバーできますので、日本語の文法が苦手だという人も、やる気さえあれば大丈夫だと思います。
外国が好きということはもちろん、日本が好きであることも重要です。教える学生さんたちは、先生を通して日本人を見ます。学生にとって、初めて知り合う日本人かもしれませんし、そうでなくてもかなり影響を受けることになる身近な日本人が日本語教師です。オリンピック選手じゃありませんが、日本代表という気持ちがあった方が、教える熱意も伝わりますし、自然と学生主体で教えようという方向に行くと思います。学生中心に考えられる教師は最高の教師ですので、そういう考え方が出来る人には向いていると思います。
異文化を受け入れられる、心のやわらかい人には向いている、面白い仕事です。
海外に行ってみたいという人の技術職として、とても有意義で有効な仕事だと思います。

●語学学校の教師に向いていない人
外国、または外国人を苦手とする人や、自然と人間の上下関係を考えたり作ったりしてしまう人は、無意識でも学生に対して子供扱いや、下に見る態度をとりがちですので、あまり向かないと思います。いい先生は、学生からの人気も高いものですので、必要以上の線引きをしてしまう先生は敬遠されがちです。男女差はありませんが、海外で日本語教師をされている方の多くは女性であることを考えたとき、女性の柔軟さというものが海外での異文化生活への適応力を物語っているのではないかと思います。もちろん男性でも適応力の高い方はいらっしゃいますが、食べ物にしても、違いを受け入れられる力は女性の方が強そうです。
年齢がいけばいくほど頑固になりがちなので、若い人の方が学生さんとの異文化コミュニケーション能力は高いと思います。
(女性 42歳)

●予備校教師に向いている人
職予備校講師には、生徒の成績を上げる教育力が求められるのはもちろんですが、同時に営業力も重要になります。
生徒の成績を上げることはとても大切なことなのですが、生徒を増やしていくことも大切だからです。結果的に自分の評価も新規の生徒数で変わる場合もあります。
この点を割り切りがしっかりと出来る方の方が長続きするように思えます。
学校教諭と違って苦しい点です。

●予備校教師に向いていない人
学習塾の社員は、サービス職であると考えた方が良いです。しかも、難しい点は、サービスを提供する相手(生徒)と費用を払う人(その保護者)が異なる点になります。つまり、生徒を通じて保護者の満足を得られるサービスが提供できるかが重要になります。生徒に好かれる人は沢山います。しかし、そこからさらに保護者にまで好かれる人は限られてきます。
教室では「先生」と呼ばれ、物事の本質と自分を見失いやすくなります。サービス業であるという本質、誰の満足度を得なければならないのか、自分は教師ではなくビジネスマンであることを見失わないことが大切です。従って、目的を見誤らず、自分をしっかり持ち、成すべきことを確実に成し遂げられる強い意思を持ち続けられる力が大切な要素となります。
(男性 35歳 福岡県)

●予備校教師に求められるもの
転職教員免許があれば有利ですが、なくても高学歴なら採用されます。
また学習塾など子供相手の教室にしても、英会話教室のように大人を相手にする教室にしても、生徒が学校や仕事を終えてから授業が開始になるので夕方から夜が勤務のメインになります。
その時間は当然自分に子供がいれば保育園が終わって迎えにいかなければならない時間であり、大きくなれば学校から帰ってくる時間です。
つまり自分子供と真逆の生活となるためこれから子供が生まれそうな人、または子供がいるけど預かってくれる人が多くない人の場合採用めったに採用されません。
(女性 39歳 茨城県)

●英語教師(教諭以外)に向いている人
職英語講師をしています。幼児から小学生、中学生、高校生くらいまで英会話・文法・学校のテスト勉強なども指導しています。
教師に向いているのは、なんといっても子どもと英語が好きで、技術的には英検2級程度であれば出来ると思います。また指導する立場なので、元気良く教えられ、基本的には明るい性格の方が、向いていると思います。ポジティブで、小さい事でもほめる事をどんどん出来る人であってほしいです。
また時間管理もしっかりしている方がいいです。50分でテキスト・ワークなどしっかり計画して進められ、年間計画もちゃんとたてられるきちんとした社会人であればいいと思います。

●英語教師(教諭以外)に向いていない人
気難しい感じの人、暗い人は無理だと思います。また子どもは時には気まぐれだったり、わがままを言ったり、友達とケンカしたり、いろいろなケースが出てくるので、瞬時に適切な態度で指導出来ないと難しいです。そしてやはり子どもはあまり苦手な人は基本的には向いていないと思います。
ただ単に英語が好きで、教えたり、得意だというだけでは続かないと思います。
男女、年齢はあまり関係ないとは思いますが、若くて、生徒と友達みたいな関係になるのは良くないと思います。やはり、けじめをしっかりつけて、時には厳しく指導出来る方がいいと思います。
(女性 54歳 静岡県)

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