読者が面接で経験した、思わず沈黙してしまった鋭い質問、答えるのに困った質問、つい笑ってしまった質問、撃沈してしまった質問の数々と、それに対してどう答えたかを集めた人気シリーズの【第10弾】です。
好評だった第1弾、第2弾、第3弾、第4弾 、第5弾 、第6弾 、第7弾 、第8弾 、第9弾につづいてお届けいたします。
【第10弾】面接で聞かれた、答えるのに困った質問、思わず沈黙してしまった質問
最終三次面接まである企業の一次面接にて、面接官の支店長さんに「あ、この会社の●●部署の担当をしているけど、給料安いんだよね!転職理由は年収でしょ?」と名前を言って着席した瞬間言われました。
正直言って、図星でした。年収の低さを理由に転職活動をしていました。これはひっかけ問題なのか…と思いながらも素直に「はい、そうです」と答えると、支店長の反応はとっても良く「やっぱり!それは転職したくなるよね」と共感してくださった。終始なごやかな雰囲気で終わり、そのまま合格しました。(女性 28歳 兵庫県 専業主婦)
女性には全く関わりのない特殊なものを売っているメーカーの事務職の面接を受けた時です。当日は会社のHPもチェックしていき、大雑把にはどんなものをどんな加工で作っているのか理解していたつもりでした。
面接では開口一番に、「あるものも加工法はどういったものか知っていますか?何点か気になる商品の名前をあげてください」と言われました。当然縁もゆかりもないものでしたし、加工法なんてもっと分からなかったので、とても困惑してしまいました。
「申し訳ございませんが今の段階では存じかねます。勉強不足です。しかし、これから学んでいくことがたくさんあることにわくわくしております。事務職を通して、商品名もたくさん覚えていくことも楽しみです。」とお答えしました。結果は合格でした。(女性 27 岐阜県 製造業)
どうしても出版社に入りたかったため、多数の大手出版社の面接を受けました。
そのなかのA社での面接は、相手がふたり、こちらがひとりの形式。小さい会議室で質疑応答が行われました。
質問は「あなたは自分で自分のことをどんな人間だと思うか。また、他人から見てあなたはどんな人物に見えていると思うか」というものです。まったく想定していなかった質問だったので面食らいました。
「自分で自分をどんな人間だと思うか」については、「私は、本質的には怠け者だと思います。何かすべきことがあっても、本音ではダラダラしたい。でも(当時は部活動で部長をしていたので)部員の管理のために事務仕事をしないといけないこともあるし、アルバイトに遅刻しないよう早めに家を出ることもあります」と答えました。
次に「他人から見て自分はどんな人物に見られていると思うか」については、「部活での仕事などは抜け目なくやっているつもりなので、周りの人から見たら私はマメな人間に見えているかもしれません。また、私はアルバイトに遅刻したことがないのが自慢なのですが、その点でも『時間に正確な人』と見られている、と思います」と答えました。
質問に答えた瞬間の面接官のリアクションは淡白で、「ふむふむ」という具合です。
結果として面接には合格しましたが、この質疑応答が決め手になったかはわかりません。(男性 27 東京都 ライター)
税関係の仕事の面接で「この仕事はものすごくストレスが溜まります。市民の方からのクレーム、上からの無茶な命令。この面接中にも私はストレスが溜まっていってます。何か面白いことを言って和ませるとしたら?」と予想外のことを聞かれました。
全く思い浮かばなかったので、「無理です。私はそういう事を言うキャラでは無いので。ですが私は寝るとストレスが解消されるので、どれだけキツくてもやっていく自信があります。」と答えました。
面接官はそれは羨ましいなあと言っていました。落ちたと思っていたんですが、合格してました。(男性 23 福島県 公務員)
2人の面接官で、それまでは今後のキャリアの展望等を聞かれて応えていたのですが、最後の質問で面接官の1人から、「君は私よりお酒が強いのか?」とそれまでのシビアな内容を覆す質問が出ました。
「皆様とお酒を飲める機会を頂けたらお分かりになるとおもいますが、人並み程度でございます」と応えると、面接官が「人並みとはどの程度のものか仕事が終ったら飲みに行こう」とお誘い下さりました。そのまま試験に合格し今に至ります。(男性 25 大阪府 税理士事務所)
鋭い質問が同時に2件ありました。「当社のホームページを見てどう感じましたか?」と、「併せて聞きますが、当社でのあなたの3年後のビジョンはどうなっていますか」と2つ一気に聞かれた時が非常に困ってしまいました。
面接時の拘束時間が2時間で、後半に入った所で気が緩んでいた瞬間でした。
正直に話しました。「すみません、HPまでは見ていませんでした」と回答しました。はっきりとものを言う事は悪くはないのでそこは低評価はしませんと言っていただけましたが、これは建前だと感じます。明らかなマイナスポイントでした。たくさんの会社に面接で伺っていたので調査に時間をかけられずに失敗しました。
ビジョンに関しては、「御社の売り上げを伸ばす」という定型文の一部を引っ張っただけの回答になってしまいました。
それについても、「至極普通ですね」と面接官からの反応でした。
当然ですが、面接は不採用になりました。(男性 34 山口県 建設業(営業))
「あなたの短所は何ですか?」と聞かれ、「緊張しすぎてしまうことです。」と答えた時に、「それはあなたにとって実は長所になるのではないのですが?」とにこやかに返された時です。
「ありがとうございます。仰るとおり緊張するからこそ、より慎重に出来ることも多くある気がしてきました。短所を短所だけでなく長所にも捉えるよう努力します。」と答えました。それがいけなかったのかはわかりませんが、不採用でした。今まで受けた面接で、一番びっくりした質問でした。(男性 25 大阪府 ライター)
パチンコ屋の面接で「世間的にパチンコをやる人も、そこで働いている店員もあまり良いイメージを持たれていないと思いますが、あなたはどう思いますか?」と聞かれ、正直に言うべきかどうかすごく悩みました。
迷った末に「パチンコをやりに来る人たちは、お金の管理ができない人が多いと思います。何故なら私や周りの友達もそうだったからです。店員さんはいつも笑顔で嫌な顔をしない、素晴らしい人格者が多いと思っています。」みたいな事を言いました。
面接官は笑いながら、同意してくれていましたが落とされました。(男性 23 福島県 公務員)
企業の志望動機を聞かれた際にその企業の自分にとっての魅力を熱弁したら、「他の会社でも同じことが出来るかもしれないよ、色眼鏡でうちの会社を見てるんじゃない?」という質問を受けた。
「このご時世なので自分の会社やその商品も好きになれずに働いている人もたくさんいると思う。そんな中自分の会社やその商品を心から好きと思って客に提供できるなら色眼鏡でも構わないと思っている」と言いました。面接官は、面白いねと言っていました。採用されました。(女性 28歳 福岡県 サービス業)
転職グッド編集部から
今回は【第10弾】をお届けいたしました。本当にいろんな質問があるものですね。読者の方からの質問アンケートを全部読むと、想定外の質問をされても焦らずにすみそうです。参考になります。
好評だった「第1弾」、 「第2弾」、 「第3弾」、「第4弾」 、「第5弾」 、「第6弾」 、「第7弾」、「第8弾」、「第9弾」もご覧下さい。