「食品メーカー」に転職をしよう!食料品製造業界の概要と特徴、転職アドバイスについて

「食料品製造業」はどんな仕事?概要と特徴について

「食料品製造業」はどんな仕事?概要と特徴について

私たちがふだんスーパーやコンビニエンスストアで購入している食料品は、全国に何千、何万とある「食品メーカー」がしのぎを削って納入しています。厳しい競争のなかで切磋琢磨された日本の食料品は、特に品質や安全面での評価が高く、需要は世界各国へ広がりつつあります。一方、定期的に発覚する食品偽装や異物混入などの事件は私たちの口に直接入るものだけに敏感にならざるを得ません。近年では消費者の安全意識も高まっており、食品メーカーはいっそうの品質管理と流通管理が求められています。このページでは、「食品メーカー」の概要と特徴、近年の動向、転職者向けのアドバイスをまとめてあります。

「食料品製造業」の概要と特徴

食品は私たちが生きていく上で欠かせないものであり、この業界がなくなることはないという安心感・安定感から常に人気の職種です。
食料品製造の種類は非常に多く、おおまかに分けても畜産・水産食料品、野菜や果実の缶詰、農産保存食料品、調味料や精穀、製粉、パン、菓子、めん類、冷凍調理食品、惣菜などの製造と幅広いのが特徴です。ちなみに清涼飲料や酒類、茶などは「飲料・たばこ・飼料製造業」に区別されます。各地域の特産品、伝統的調理技術が脈々と受け継がれている現場も多く、そうした固有の食文化に興味がある人にとっては収入を得ることとは別のやりがいを見い出せる可能性もあります。
売上高の大きい企業としては、日本ハムや明治ホールディングス、味の素、山崎製パン、マルハニチロ、日本水産、森永乳業、キユーピー、雪印メグミルク、ニチレイ、日清製粉などが挙げられます。

「食料品製造業」の現況

農林水産省の市場経済動向の報告によると、食品製造業の製造品出荷額等は、平成25年が29兆2千億円で、対前年比2.0 %とわずかに増加、東日本大震災の影響が大きい平成23年以降は徐々に回復しています。
日本人の生活スタイルの変化を映し出すかのように、ここ10 年間の家計支出では生鮮品が年々低下し、外食がほぼ横ばいとなっていますが、加工食品と調理食品については上昇傾向にあります。この先の超高齢化時代を考えても、食の外部化がさらに進むことは容易に想像でき、食料品製造業界の可能性はまだまだ広がりそう。ちなみに加工食品のうちでは、水産食料品、調理食品、食用油・同加工品、菓子等が伸びてきています。

一方で、食品偽装や異物混入などの問題で消費者の安全・安心意識は高くなっており、一度大きな事件を起こしてしまうと、企業としての存亡も危うくなるリスクを抱えています。

給与面はというと、この業界の月平均現金給与額は27万6736円(平成25年 厚生労働省「産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額」より)。決して高い数字ではありませんが、普遍的に需要のある安定した業界であることを考えれば、転職先として一考の価値はあるでしょう。
労働時間については9時~17時までの定時勤務から、24時間3交代体制の工場など形態はさまざま。扱う食品によっては早朝のみ勤務などのケースもあり、自分のライフスタイルや体力と相談して決めるようにしたいところです。

「食料品製造業」に転職を考えている人へ

上述の通り、これからの「食料品製造業」はいかに安心・安全で品質の高く、値頃感のあるものを消費者に届けられるかにかかっています。国際的な食品衛生管理制度「HACCP(ハサップ)」や品質管理の「ISO 9000シリーズ」取得など、衛生管理や品質管理に前向きに取り組んでいる企業かどうかは、転職する上で重要なポイントの一つになるでしょう。また生産から加工、出荷、回収のPDCAサイクルを通して「ISO 14000」に代表される環境マネジメントもしっかりおこなっているかどうかも留意すべき点です。
転職活動の面接では清潔感も重要です。食の安全・衛生に対してはどの企業も細心の注意を払っていることから、その点で不安に思われないよう服装や身だしなみを整えるのは最低条件となります。また、たとえ工場ラインでの作業であってもコミュニケーション力は必須。「人の目で見て、食品の状態などを報告しあう職場環境でないとおいしいものは作れない」という現場責任者の声も是非参考にしましょう。衛生面へのきめ細やかな配慮ができる主婦(夫)経験者や、おいしいものが大好きという活気あふれる意慾的な人には特に向いている業界といえるでしょう。

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