厚生労働省が9月に発表した2016年の「民間主要企業夏季一時金妥結状況」によると、平均妥結額は843,577円で過去最高の平成19年に次ぐ、9年ぶりの水準となりました。集計対象は、資本金10億円以上、従業員1,000人以上で、労働組合のある企業374社となっています。
平均妥結額を産業別にみると、夏のボーナスが最も多かったのが「自動車」の995,795円で昨年より10,835円増えました。2番目は「窯業」の953,251円で前年より73,123円と大幅アップしています。3番目は「機械」の875,121円で前年より1,211円のマイナスとなりました。
産業別の伸び率(ボーナスの増えた率)がもっとも高かったのは「サービス」の15.90%、2番目が「電力・ガス」15.60%、3番目は「窯業」の8.31%でした。
先日発表された来年春(2017年3月)卒業予定の高校生の求人倍率が23年ぶりの高水準を記録したことからも見られるように、景気回復は鮮明になっていることがわかります。「過去50年間の夏のボーナスを比較、昭和45年の賞与はわずか13万円だった」もどうぞご覧下さい。そのほかの転職に役立つデータはこちらの「各種データ・ランキング」もご覧下さい。
データは厚労省平成28年9月16日発表、照会先は政策統括官付 労使関係担当参事官室まで。
平成28年民間主要企業夏季一時金妥結状況
産業名 | 2016年夏 妥結額 | 2015年夏 妥結額 | 前年比 |
---|---|---|---|
平均 | 843,577円 | 832,292円 | 11,285 |
建設 | 809,505円 | 813,772円 | -4,267 |
食料品・たばこ | 838,162円 | 870,251円 | -32,089 |
繊維 | 757,943円 | 726,109円 | 31,834 |
紙・パルプ | 697,618円 | 672,952円 | 24,666 |
化学 | 864,641円 | 842,124円 | 22,517 |
ゴム製品 | 807,084円 | 810,262円 | -3,178 |
窯業 | 953,251円 | 880,128円 | 73,123 |
鉄鋼 | 669,898円 | 773,791円 | -103,893 |
非鉄金属 | 718,854円 | 737,674円 | -18,820 |
機械 | 875,121円 | 876,332円 | -1,211 |
電気機器 | 846,380円 | 838,452円 | 7,928 |
造船 | 852,621円 | 878,002円 | -25,381 |
精密機器 | 718,516円 | 889,601円 | -171,085 |
自動車 | 最高額 995,795円 | 984,960円 | 10,835 |
その他製造 | 627,740円 | 628,273円 | -533 |
電力・ガス | 691,871円 | 598,487円 | 93,384 |
情報通信 | 764,734円 | 757,050円 | 7,684 |
運輸 | 804,804円 | 804,115円 | 689 |
卸 ・小売 | 616,545円 | 591,432円 | 25,113 |
金融 | 637,728円 | 630,611円 | 7,117 |
サー ビス | 597,857円 | 515,849円 | 82,008 |
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