この「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」シリーズは、以前、採用を担当していた人たちが「転職グッド」の読者だけに教えてくれる必見コンテンツです。中途採用にチャレンジする人が押さえておくべきポイントがたくさん詰まっています。
今回のテーマは「入社したけど合わなかった!すぐに退職していい?」です。理想の社会生活を夢見て転職したけれど、想像していたものと違う!こんな時、貴方はすぐに『退職』を思い浮かべますか?それではどうぞ!
早期退職のリスク
結論から言わせていただくと、入社してすぐの退職はおすすめできません。
在職期間が短くても、前職の期間などの条件を満たしていれば失業保険の対象にはなります。ですが、今までと同じ収入が得られる訳ではありませんし、何より問題なのは、次の転職活動へのリスクです。どんなに在職期間が短くても履歴書には記載が必要。だとしたら、短い在職期間が質問の対象になること、また、書類選考の時点でマイナスイメージがついて回ることは覚悟すべきリスクです。だからこそ、すぐに退職と考える前にすべきことがあります。
問題は何なのか?
まずは、何に問題を感じているのか、今の貴方の気持ちを箇条書きにして整理してみてください。そして、その解決方法をひとつずつ考えてみましょう。
例えば、
【残業ばかりで大変・辛い】
残業は●時間以内のはずなのに…という場合がありますが、最初は初めての事ばかり。どうすれば効率よく動けるのかは、ある程度時間をかけないとわからない場合もあります。仕事は、書類やデータの整理方法ひとつで所要時間が大幅に変わります。仕事の早い方を見本にする、相談してみるなどの方法を試してみましょう。
【教えてくれる人がいない】
中途採用は待っていても仕事を教えてもらえる訳ではありません。自分から質問する、仕事を探す、忙しそうな方の手伝いをしながら仕事を覚える等、積極的に動く必要があります。貴方も仕事の流れがわからなくて辛いかも知れませんが、周囲も何を教えていいのか、何を頼んでいいのか困っているのかも知れませんよ。
【希望していた配属・職種ではなかった】
仕事を理解するために、別の配属や職種を経てから希望の職に就くこともあるため、確認・相談してみましょう。現部署の上司に相談すると失礼な場合がありますので、人事等、適任者を考えて動きます。給与面などについても同様です。
【居場所がない・コミュニケーションが取れない】
厳しい言い方ですが、転職先に最初から居場所はありません。会社での人間関係は、仕事を通して作られるもの。孤独を感じるのは、仕事よりも人間関係を先に作ろうとしている場合に多いものです。時間が経てば経つほど、集中して仕事に就く時間は取りづらくなります。今しかできない事を考えて動いてみましょう。
上記は一例で、退職を考える程の問題となると、実際にはもっと厳しいものに直面するはずです。ですが、上記で紹介したように、積極性が武器になる場面は多々あります。まずは現状の問題点を洗い出して、解決方法を考えてみましょう。
プロの仲介で転職した方は
人材紹介会社の仲介で転職をされた場合は、その担当者に相談してみるのが一番早い方法です。入社したばかりであれば、貴方のこと、その転職先のことを一番良く知っているのは担当者。入社したての頃は、転職先からも貴方の様子を伺うようにしているため、貴方の感じている問題との調整役になってくれるはずです。
1人で悩まない
入社したては、慣れない通勤方法や新しい仕事の流れに翻弄されて体調を崩しやすく、それに合わせて気持ちも落ち着きどころがないものです。『退職』の2文字が脳裏をよぎるのであれば、家族や友人に相談するなどして、気持ちを吐き出してみましょう。貴方を知る人が、貴方以上に良い解決策を持っていることもあります。
そして、自分が転職を決意した時のことを思い出し、直面している問題と照らし合わせてみてください。『退職』を考えるのはそれからでも遅くはありません。
●転職を考えている方は必見。そのほかの「元採用担当者が教える転職成功アドバイス」を読んでみましょう。