新卒で就職した広島の放送局から、東京のコンサートを主催・運営する会社に転職したN.Hさん(女性)。転職活動では面接の度に広島から上京していたそうです。さて彼女の転職活動はどのようなものだったのでしょうか。
新卒で入社した放送局が忙しすぎて転職を決意
大学卒業後、放送局に入社しました。元々好きだった音楽に関わる仕事で、やりがいも感じていましたが、日々の業務があまりにも忙しく、心身ともに疲弊しておりました。そのように忙しすぎる環境なので、職場の雰囲気はあまり良くありませんでした。
また、インターネットの台頭により放送業界の先行きに不安を感じていたのもあります。そんな中、一度日本を離れて外国に住んでみたいというかねてからの思いが諦めきれなかったこともあり、退職を決意しました。退職当時は、その後どういった会社に転職したいという具体的なプランはありませんでした。
転職活動では、面接の度に広島から東京へ
転職活動は、主にインターネットの転職サイトを足がかりに行いました。具体的にはリクナビNEXTとマイナビ転職です。転職活動時は広島の実家に暮らしていましたが、東京での転職を希望していたため、複数社の面接日程を上京のタイミングにうまく組み合わせるのに苦労しました。
ただ、転職なので新卒の就職活動時よりはだいぶ日時の融通は利きました。時には夜行バスで向かってそのまま午前中に面接という日もあり、睡眠不足で頭が働かないこともありました。その他、リクルートエージェントでアドバイザーの方と面談して、企業を紹介して頂くという方法も取りました。結果的に、こちらは具体的に話が進む前に転職活動が終わってしまいましたが、面談の際に色々なアドバイスをして頂き自分の強み等を分析するのに役立ちました。
コンサートを主催・運営する会社に転職
転職活動を始めた当初は、多少興味がない業界でも、忙しくない仕事が良いなと思っていました。忙しさというのも前職を辞めた理由の一つだったからです。しかし、転職活動で様々な企業の面接を受けているうちに、やはり好きな音楽に関わる仕事に携わりたいという気持ちに気付き、結果的に、コンサートを主催・運営する会社に転職することができました。
CDが売れなくなっている時代ではありますが、コンサートはその場に行って生で体験してこそ楽しめるので、インターネットなど他の何にも代えられないという点に魅力を感じたからです。前職でも関わりのある仕事だったため、働いてみてからのギャップはあまりありませんでした。好きな仕事ではあっても仕事が忙しすぎるという点は前職と同じでしたが、少人数で職場の雰囲気が良かったのでエンジョイしていました。
転職を考えている人へアドバイス
私は転職開始当初、とにかく早く動かなければと焦って行動してしまったせいで、準備不足で面接に臨むことが多くありました。自分自身が何をしたいのか明白でないことが面接で出てしまったのだと思いますが、面接官の方に「この転職で人生の方向性が決まってしまう大事な選択だから、もっと慎重に考えた方が良いですよ」と親切心でお説教までされてしまいました。
また、内定を頂いたあとに、やはりこの仕事はできないと申し訳ないながらお断りしてしまったこともあります。自分がなぜ前職を辞め、次にどんな仕事をしたいのか。応募した企業に対し、自分の何がどう役立つのか。基本的なことですが自分自身をよく研究した上で進めていくのが一番の近道だと思います。
ただ、これまで関わったことのない業界の場合、実際に会社を見たり面接に行ってみて初めて分かることも多いので、先入観で決めつけずに積極的に動いてみることも大切かもしれません。