今回、転職体験談を話してもらうのは、給料が安くて子どもを保育園に通わせることが難しいため、転職を決意したY.Sさん(男性)のケースです。転職活動中の面接では変な会社に何度も遭遇したそうです。結果的には前職と同じクレジットカード会社に転職を果たしました。それではY.Sさんのお話しをどうぞ!
転職前の業界と転職を考えた理由
私が転職を決意したのは、2011年7月頃です。当時私はクレジットカード会社のP社に在籍していました。年収は350万円程度でした。当時3歳だった息子が、翌年から自宅近くにある私立の保育園に通う予定だったのですが、月額の保育料は3万円程度かかってしまうため、現状の収入では厳しいと思っていました。
また、この勤務していたP社は、前年度から始まった「貸金業法改正」の影響を受けて、一般職を対象とした早期退職を募り始めており、先行きが不安だったため、「ここにいても給与も上がらないし、もしかしたらつぶれてしまうのでは?」と感じていました。
当時の年齢は33歳。会社に勤めていた上司が「転職を考えるのであれば、35歳までだよな」と言っていたのも思い出され、同業種であるクレジットカード、ローン会社を第一志望にした転職することを決意しました。
どのような転職活動をおこなったか
決意した翌月の2011年8月より、「リクナビNEXT」に職務経歴書の登録をし、転職活動を開始しました。サイトに掲載されている東京都、神奈川県内にある企業を検索し、職種は「営業職」で絞りました。少しでも気になる企業があったら、WEB上から応募をして、進めていきました。
最初は、個人向けの為替商品を販売する会社の面接でした。30分程度の「雑談」で内定を出されたのですが、さすがに怪しいと思い、インターネットで調べたところ、元社員の書き込みで「3か月でいわれのないことで首になった・・。」などの書き込みがあり、これは辞めておこうと、内定辞退の連絡を入れました。
また某大手の派遣会社の1次面接の後では、面接官から「今回正社員では無く、契約社員としての応募は如何でしょうか?」と言われました。私は「正社員としての募集で来ましたので、正社員以外は考えていませんが。」と伝えて、1次面接通過の連絡を後日、もらい2次面接に進みました。
そこでも、「契約社員」としてどうですか?と、1次面接と同じこと言われ、さすがに少し怒り気味に、「正社員以外考えていない!!」と伝えました。その後、内定後の給与手当の事例を見せてもらいましたが、そこには「契約社員」としての月給と書いてありました・・。2日後に内定の連絡をもらいましたが、案の定、3か月更新の「契約社員」としての内定でした。(さすがに怒りを通り越して、呆れてしまいました。)もちろん断りました。
最終的に転職した業界は、前職と一緒のクレジットカード会社でした。内定の電話の際に提示された給料が6万円以上アップしていた為、即決でOKしました。他にも太陽光発電システムの販売会社の営業職にも内定しましたが、同業種の経験を活かして、勤務することが出来ることを考慮し、このA社であるクレジットカード会社に決めました。
新しいクレジット会社に転職してみてどうだったか
勤務後4か月間は、「一般社員」として、ショッピングセンターなどのセールスカウンターでクレジットカードの募集を行っておりました。4か月後は、一般社員、アルバイトを管理する責任者としての立場になり、クレジットカード募集に当たっての指導、勤怠管理などを行うようになりました。管理職として2か月勤務した後は、宮城県内にあるA社が運営している銀行代理業のブランチ店舗に配属されました。
同業種の転職とはいえ、最初はわからないことばかりの連続で苦労しました。また、中途入社ということで、「経験」があると見られ、「こんなことは分かっていて当然でしょう」と言った感じになることもありました。やはり、中途入社だと新卒とは違い、「即戦力」として見られる為、その点は苦労しました。
転職希望者へのアドバイス、注意点
企業の面接の際ですが、転職をする理由を必ずと言っていいほど聞かれます。その時に「ポジティブ」な理由にしていくことが大事です。
例えば、私の場合は、「給与」が低いことが理由でしたが、これをまともに面接で話すと、「この人は収入次第ですぐに転職してしまうのか。ではうちに入社してもほかに収入が高いところがあったらすぐに転職してしまうのでは?」と思われてしまいますので、私は「現状の会社は早期退職を募っているほど、状況が良くなく、将来的なことを考えて、転職を決意した。しかし、せっかく取得した「貸金業取扱主任者」の資格も活かしたい為、同業種である御社を選びました。」と面接で答えました。それが良かったのかも知れません。
あとは注意点として、
転職サイトに登録をすると、選択した会社とは別に、プライベートオファーが届きますが、このオファーを出す企業は、世間で言われているブラック企業が多かったです。企業名でインターネットで調べてみると、企業の名前の後に「ブラック」、「激務」などのネガティブな言葉出るような企業ばかりでした。このような企業は、給料が高かったとしても短期で離職してまう可能性が高いため、応募もしませんでした。また、自分で企業に応募する前にもインターネットで応募する企業の「評判」を調べるようにしました。この時点で少しでも悪い噂が出ているものは応募することを避けました。今はやはりインターネットの時代であり、「元社員」の話とかが良くヒットしました。
例えば「残業は10時間程度」と記載していても、実際は「残業代が支払われるのが10時間であり、実際の残業時間は100時間。残りの90時間はサービス残業」といった会社もあるみたいです。
今はインターネットで色々わかる時代です。応募する前には是非ともインターネットで検索をすることをお勧めします。
●こちらもどうぞ - 元採用担当者が教えます!「ネガティブな退職理由を面接で質問されたらどうする?」
●その他の「転職体験談(成功・失敗)」もご覧下さい。