デザイナーに向いている人、向いていない人-性格、能力、適職性など

デザイナーに向いている人、向いていない人-性格、能力、適職性など

グラフィックデザインやウェブデザインを手掛ける「専門職(デザイナー)」はどのような人が向いているのでしょうか、またどのような人が向いていないと思われるのでしょうか。ここでは実際に「デザイナー」として働いている人、働いていた人に必要な能力や性格、適職性など現場の生の考えを聞いてみました。「デザイナー」へ転職を考えている人はぜひ参考にして、面接での質問回答の受け答えにお役立てください。

製品やサービスの設計、意匠を担う「専門職(デザイナー)」

デザイン全国でデザイナーを職業としているのは現在、約19.5万人。広告デザインやサインデザインなどをおこなう「グラフィックデザイナー」、ホームページデザインを手掛ける「ウェブデザイナー」、商品装飾展示、ショーウィンドウ飾付などの「ディスプレーデザイナー」、工業用プロダクトやインダストリアルデザインをおこなう「工業デザイナー」、住宅やオフィスなどの室内装飾のデザインをおこなう「インテリアデザイナー」、アパレル関連の「服飾デザイナー」、その他のデザイン職種として、アクセサリーデザイナー、カラーデザイナー、ゲームクリエーター、CGデザイナー、ジュエリーデザイナー、フラワーデザイナーなどがあります。世の中の製品やサービスの製造や制作にあたっての企画立案を含む設計、意匠を担当する仕事です。

日本ではどちらかといえばデザイン性より製品の堅牢性や薄さなど機能面に重きが置かれていましたが、アップル社のiPhoneやiMac、ダイソンの掃除機などの人気振りとブランド力を見てもわかるように、近年では製品デザインの出来不出来が企業の売上を大きく左右するようになっています。デザイナーの仕事は、単なる表面上のデザインのみならず、製品のコンセプトや全体の設計、さらにユーザエクスペリエンスにみられる使用体験など、全体を見通して、構築していく力が求められています。

「デザイナー職」の分類

「デザイナー職」は、職業分類では大分類「専門的・技術的職」の中の、中分類「美術家、デザイナー、写真家」に属しており、詳細な内容には下記の仕事があります。

小分類 職業
グラフィックデザイナー 広告デザイナー、サインデザイナー、パッケージデザイナー
ウェブデザイナー ウェブクリエイター、Webデザイナー、ホームページデザイナー
ディスプレーデザイナー 商品装飾展示係、ショーウィンドウ飾付職
工業デザイナー インダストリアルデザイナー、クラフトデザイナー、プロダクトデザイナー
インテリアデザイナー インテリアコーディネーター、家具デザイナー、照明デザイナー、スペースデザイナー
服飾デザイナー アパレルデザイナー、テキスタイルデザイナー、ファッションデザイナー
他に分類されないデザイナー アクセサリーデザイナー、カラーデザイナー、ゲームクリエーター、CGデザイナー、ジュエリーデザイナー、ブックデザイナー、フラワーデザイナー

「デザイン職」の求人募集は 2人に1社の厳しい状態

「デザイナー」を含む「美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者」の有効求人倍率は約0.5倍と、1社の求人募集に2名の応募がある状態で、世の中のすべての職業の中で5本6本の指に入る厳しい競争率になっています。そもそもの募集が少ない上に、あったとしても多くの希望者がエントリーしています。

「デザイナー」に向いている人、向いてない人

これら「技術職(デザイナー)」はどのような人が向いているのでしょうか。どのような資質や性格、能力が求められるのでしょうか。またどのような人が向いていないのでしょうか。
ここでは実際に技術職(デザイナー)として働いている人、働いていた人に考えを聞いてみました。現場の生の声をぜひご覧下さい。

色彩能力と数学的な感性、情報の取捨選択が必要

●グラフィックデザイナーに向いている人
グラフィックデザイナー私の職種はポスターやチラシ、パンフレット等を作る紙媒体のグラフィックデザイナーです。
この仕事で働くには基礎的な色彩能力と数学的な感性、情報の取捨選択が出来る能力が必要だと思います。そして職人気質な人、人と話すのは苦手だけど集中力がある人などが向いていると思います。
まず基礎的な色彩能力については、色の持つ役割と捕色関係、さらにトレンドの色を把握しておくと”イメージを伝える”という観点で非常に有利です。この色彩能力は天性のものもありますが、ほとんどセオリーがあるので勉強すれば誰でも能力を持つ事が可能です。書店で色彩に関する本が沢山あります。中でも実物のプロダクトで例えた参考書が私は参考になりました。

次に数学的な感性ですが、いざデザインを起こす時に非常に重要となってくるのが”余白”です。例えば、この四角の半分の割合くらいの余白を付ける…しかし文章との余白はそれよりも大きくなくてはならない等余白を使うことにおいて割合の概念が入ってくるのです。これは美術の基礎であるデッサンに通じるものがあると思います。
最後に情報の取捨選択ですが、デザインをするにあたって情報過多になってしまうことがよくよくあります。ある程度デザインを起こすと何の情報が必要ないかを考えなくてはなりません。カラフルすぎるのではないか、この文は必要でないのでは等…。ですので、論理的思考が出来る人のほうが向いていると思います。

●グラフィックデザイナーに向いていない人
グラフィックデザイナーに向かないのは、いわゆる長嶋茂雄のような人だと思います。伝えたいイメージを「こう、バーンとやってドドンとしたようなの」といったように情熱と勢いで物事だけで進める人は向いていないかもしれません。
また、長時間パソコンに向き合うことが多いのでアグレッシヴな方には退屈かもしれません。オシャレにこだわりがある人もあまり向いていません。なぜならば自分のオシャレやこだわりが強いと柔軟なデザインが出来づらくなるためです。こういうデザインが流行ってるから、これにする。そういった素直さが大事です。
性別の観点だと、色彩能力は女性のほうが長けているといわれますが、論理的思考が得意な男性のほうがデザインの作業には向いていると思います。現に、カラーコーディネーターやイラストレーターといえば女性を思い浮かべますが、著名なデザイナーは男性が圧倒的に多いのが現状です。
男性女性関わらずいえることは、年齢を重ねるとどうしてもデザインが古臭くなる傾向があります。みんなデザイナーは自分の得意な型やジャンルを持っていますが、それが何十年通用するとは一概にいえません。特にイラストやフォント等は流行が顕著に出るため古臭くなりがちです。
(女性27歳 熊本県)

顔が広くコミュニケーション能力が高い人

●デザイナーに向いている人
グラフィックデザイナーフリーに転向する前はロゴやチラシなどを制作するクリエイティブ系の事務所に勤務していました。デザイナー専門職が好きな分野であるということは第一条件ですが、専門士で長く働ける人の特徴は顔が広くコミュニケーション能力が高く、場を盛り上げることができる人が多いような気がします。
最初は雑用ばかりでも全員いずれリーダーとして動けるような育成をされるので、計画を立てたり、細かく分析したりする能力を要求されます。デザイン業界はそれらをバランスよくこなし器用な人が残るようになります。グループの長はスタッフを選んで適材適所に配置しなくてはならないので、人をよく観察できる人が向いています。

●デザイナーに向いていない人
アイディアを出すのが上手い人やクオリティーの高い作品を生み出す人はすごく多いのですが、継続することが難しく、すぐに脱落してしまう世界です。
また、同時にいくつもの作業を同時進行しなくてはならず、作業時間の配分が上手くない人や1つに集中したら他のことができなくなるタイプの人は向いていないと思います。そうなるとやがて退社してしまうことが多いと感じています。
仕事をリードできる能力がある人は年齢を重ねても重宝される世界です。個人的な印象ですが男性のリーダーは全体を見ることが上手く、女性は計画を細かく指示して、早く完璧なものを仕上げようとする傾向があります。
(女性 34歳 千葉県)

デザイナーにはビジネスセンスとマーケティングの知識が必要

●ウェブデザイナーに向いている人
グラフィックデザイナーWEBデザイナーに必要なこととして、まず基本はフォトショップやイラストレーターなどのソフトを扱うスキルです。
デザインといってもただ作ればいいだけではなく、ビジネスの現場では売れるためのデザインを考えなければならないので、マーケティングの知識も必要です。
さらにウェブデザインだけではなく、コーディングもできるとなお良いでしょう。コーディングに必要なスキルは、HTML・CSSなどです。
その他にもCMSやSEOなどの知識があったほうが良い場合もあります。
このように幅広い分野の知識が必要となります。
さらにWEB制作の技術は日進月歩なので、新しい技術をどんどん取り入れていく必要があります。
もちろん技術だけではなく、お客様や仕事仲間と円滑なコミュニケーションがとれる人が理想です。
これらのことから、社交的で興味・関心が広く、新しいものが好きな人がWEBデザイナーに向いているでしょう。

●ウェブデザイナーに向いていない人
WEBデザイナーにとって、男女の差はあまり関係がありません。
男性は男性らしいデザイン、女性は女性らしいデザインが出来るということが強みでもあります。
あえて言うなら、WEB制作の会社は残業が多かったりする場合があるので、育児中の女性は時間のやりくりに苦労すると思います。
ただ現在では、在宅勤務するという方法もあります。もちろん、そのようなことができる会社は限られてきますが、最近では在宅勤務可能な会社も増えて来ています。
年齢の差による得意・苦手なことは人によって違いがありますが、やはり若い人のほうが、斬新なデザインを生み出しやすいです。
若くなくても、知識や経験を重ねることによってどんどん良いものが作れるようになっていく場合もあります。また体力・精神力が必要な仕事であることは間違いありません。
(女性 29歳 熊本県)

相手が何をどんな形にしたいのかを汲み取る取る能力

●ジュエリーデザイナーに向いている人
デザイナージュエリーデザイナーに向いている人は、デザイン能力やデッサン力は当然ですが、それ以上に相手が何をどんな形にしたいのか、をくみ取る能力が絶対必要です。そうでないと、デザイナーではなく、単に自分の作りたい作品を作る作家になってしまいます。
作家とデザイナーとは、同じようで全く違う職業です。デザイナーというのは自分の好みだけではなく、求められているのは抽象的なものを形にしていく作業です。そのため、専門的な技術や能力の他に常に世の中にアンテナをはり、情報を収集する能力も絶対的に必要となります。

●ジュエリーデザイナーに向いていない人
デザイナー職というのは、机の上だけでできるものではありません。クライアントとの打ち合わせなどで出張に出たりしなくてはならないことも多々あるので、子育て中の女性の方は家族の協力などが相当ないと難しいです。
また、柔軟な思考力が必要となってくるので一つの物にこだわり続ける性格も向きません。若い方にはひらめきや物怖じしない前向きな思考力がありますが、やはり経験とそれに基づいた技量が乏しい事が多く、最後まで形にすることが難しいくなったりしがちです。反対に年齢が高くなるにつれ新しい物に触れる機会も減ってしまい、斬新な物が作れなくなる傾向が強いです。
(女性 43歳 千葉県)

●グラフィックデザイナーに向いている人
グラフィックデザイナー印刷関連のデザイン制作についてです。現在ではもちろん、デザインの業務は全てパソコンでの作業となりますから、イラストレーターやフォトショップといったDTPに関わるソフトウエアが最低限使えることが転職の条件になります。
業務自体パソコンでの作業が中心であるとはいえ、やはり校正を重ねていく上で営業やお客とのやりとりも欠かせないものとなってきますので、ある程度のコミュニケーション能力も必要になります。

●グラフィックデザイナーに向いていない人
デザイン制作については、少々独特な分野になります。一からものを作り上げていく仕事なので、やはり発想力が必要となってきます。
ひとつの仕事のなかで何パターンも案を出さなければならないこともしばしば。
アイディアの数はもちろんのこと、じっくりと考える時間が必ずしも与えられているわけではないので、アイディアを出すまでのスピード、それをカタチにするまでの作業のスピードなども重視されてきます。
(女性 35歳 千葉県)

ヒアリング能力やあらゆる要望を再現できる技術力

●グラフィックデザイナーとして働くには
グラフィックデザイナーグラフィックデザイナーとして就職するためには、デザインを学べる大学または専門学校に行く必要があります。仕事をする上で必要な資格は特になく、就職活動ではポートフォリオ(デザイン作品をまとめたもの)が重要になりますので、学業をこなしながら作品を作る粘り強さが必要です。
就職後は、現場でデザイナーとしての技術を身につける場合がほとんどで、新人の場合は、まず先輩デザイナーの下についてアシスタント的な業務から始めるので、単調な仕事でも目的を持って続けられる根気が必要です。

●グラフィックデザイナーに求められるもの
グラフィックデザイナーに必要な能力は、お客の要望を把握し、効果的な見せ方で各種媒体に落とし込み、効果を生み出すことです。
これらを実行するには、ヒアリング能力やあらゆる要望を再現できる技術力、印刷の知識などが求められます。
デザイナーの場合、パソコンに向かい作業しているだけのイメージがありますが、お客や会社内の他部署とコミュニケーションが大切で、自分の考えを相手にわかりやすく説明できる能力も必要です。
(男性 41歳 長野県)

転職を考えている人へ 編集部から

デザイナーの仕事は、現在の有効求人倍率の0.5倍からもわかるように、デザイナーへの転職希望者の半分しか求人案件が出ていない状態で、簡単なことではありません。また平均労働時間も多い傾向にあり、平均給与もそれほど高くないのが現状です。
ここまで言うと、単に労働環境が良くない上に転職の難しいだけの仕事のように思えますが、デザインの仕事は自分の考えたものが世の中の多くの人に見てもらえたり、使ってもらえたりするやりがいのある仕事です。また前述のアップルやダイソンの例を引用するまでもなく、デザインは生活のありとあらゆるものと密接に関わっていくようになりますので、今後いっそう重要になっていく仕事だと言われています。

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