結婚、出産など女性ならではの仕事の悩みや課題を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー。今回は「気を付けたい!女性ならではの面接準備」です。履歴書・職務経歴書以外のことから自分をアピールする方法、身だしなみについて解説をいたします。
転職・就職活動に欠かせない『面接』。
何度経験しても慣れることがないという人も多いようです。極度に緊張しないためにも、面接には準備が必要なもの。今回は、相手を問わず共通する、面接準備について考えます。
自分の魅力、再確認!
書類選考を通過している、あるいは就職サイトで事前にエントリーしてから面接に臨む場合、先方には、就職希望者の情報がある程度揃っていることになります。
せっかく第一段階をクリアしているのに、目の前の面接官に履歴書・職務経歴書を見ればわかることを再度アピールしても、プラスとなるかどうかは微妙なところでしょう。
面接前には是非、貴方の魅力を掘り下げて考え、声に出して練習してみてください。
例えば、クレーム担当を長年経験したことで、『話を聞く・相手の同意を得る返答ができる』ことに自信があると記載したのであれば、具体的な例を伝えたり、コツはあるけれど経験がなければできない技であることを簡潔に説明します。また、クレームを集計して商品開発に活かしていたと記載したのであれば、その成果を具体的数値でアピールするといった具合です。
声に出してみると、『履歴書に書いたこと以外を説明する』という行動が、意外に難しいことがわかります。
どんなに高いスキルや経験があっても、それが自社で活かせるかどうかが、採用側にとっては重要です。面接官が、自社で貴方が活躍している様子を想像できるよう、アピール力に磨きをかけましょう。※「採用担当者は【履歴書】のどこをチェックしている?」のページもご覧下さい。
企業と業界の研究は欠かせない!
前職と同じ業界・業種であっても、離職から時間が経っていない場合でも、面接する企業の情報収集や、業界研究をすることは大切です。
貴方が既に持っている情報は、前職となる企業の視点かも知れません。新たな気持ちで業界を見渡し、企業研究をしなければ、キラリと光る質問や、自分の考えを述べるなどのアピールは難しいものです。
特に結婚や育児明けの再就職の場合、質問というと勤務条件を中心に考えがちですが、「うちには条件だけで来たのか…」と思われるのは、好ましくありませんよね。
その企業や職種の魅力的なところ、課題を感じるところを言葉にできるよう、研究してみましょう。※こちらの「転職先の業界研究・業種研究」ページもぜひご覧下さい。
自分では気付かない?身だしなみ
転職の場合、新卒同様のリクルートスーツよりは、少し経験値を感じる着こなしをおすすめします。業界によっても変わりますが、就業した場合に、お客様との商談ができる装いが好ましいでしょう。服装だけでなく、化粧やネイルなども見直して臨んでください。業界が違う場合は尚更です。
と、ここまでは基本的なこと。
忘れがちなのが『香り』です。
目ではなく、鼻から感じる『香り』『匂い』は印象に残ります。いつもの調子で外出前に体やハンカチに香水をつけたり、お気に入りの香る柔軟剤で洗ったシャツを着ると、いつもの仲間は気にならなくても、初対面の面接官には「あれ?」と思われてしまうことがあるのです。良いと思っている香りも、人によっては『体臭』にしか感じない場合があるので気を付けましょう。
それでも、自分の体臭が気になる、汗っかきだから心配という場合は、汗拭きシートなどで対処するか、清潔感のある石鹸の香り程度にとどめておきたいものです。
また、意外に気づかないのがハンドクリーム。手を保護し、優しい香りでリラックスさせてくれるお気に入りであっても、香料が強く、長く香りを残す場合があります。手荒れが気になる場合は、無香料のハンドクリームの準備をおすすめします。
面接時と同じ服装で、鏡に向かってシミュレーションをしたり、家族や友人に客観的にチェックしてもらうなど、準備を整えて、自信をもって面接に臨みたいですね。
「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。