[転職体験談] キャリアアップを目指して医療系IT企業に転職した M.Hさん(女性)

キャリアアップを目指して医療系IT企業に転職したH.Mさん(女性)

キャリアアップを目指して医療系IT企業に転職した M.Hさん(女性)

今回の体験談に登場していただくのはIT会社の経理業務から医療系IT企業に転職した M.Hさん(女性)です。女性のキャリアアップが難しい職場に希望が持てなくなくなり、「女性でも自分の親を養えるだけの財力が欲しい」と考えたことが転職のきっかけでした。彼女はどのような転職活動をおこない、新しい職場への切符を手に入れたのでしょうか。

女性でも家族を養える財力が欲しい!

物流・金融を得意とする、業界としては大規模なIT会社で経理を担当していた私。
超有名メーカー2社と、超有名金融機関の役員クラスが数年単位で社長と専務に就くことをセオリーとし、経営も安定。福利厚生も充実し、残業もない。生活の安定を第一に長く務めるなら、理想的な会社でした。
ですが当時、女性事務職のキャリアアップは検討されておらず、昇給しても微々たるもの。結婚願望がなく、将来的に自分の親を養えるだけの財力が欲しいと思っていた私にとっては、希望を見いだせない環境でした。
そこで、男女関係なくキャリアアップできる、あるいはその可能性の高い職場環境を手に入れるために、転職を決意しました。

企業は職種によって募集媒体を変えているかも?

転職活動では情報量の多い、ネット求人の『リクナビNEXT』へ登録をしました。
そこで希望条件に合う求人がメールで届くうちに出会ったのが、電子カルテやレセプトシステムの業界です。漠然とした将来への不安解消のために取得した医療事務の知識が役立ち、IT業界に身を置いていた自分に向いているのではないかと思い、ターゲットを絞りました。ほとんどの会社は営業を中心に募集していましたが、職種によって募集媒体を変えているケースを考え、求人雑誌で同時進行して探すと、結構な割合で事務の求人を出していることがわかり、早速応募を始めました。
結果、書類選考を通過して面接した数社のうち、2社から内定を獲得。女性管理職の多い、カルテ・レセプトシステム会社への再就職を果たしました。内定を獲得できた理由は、業界を調べて、「こんな問題を抱えているのではないですか?」と自分が想定する会社の問題点を指摘してみた点にあるのではないかと思っています。

新しい職場は「過酷..」 でも結果を出せば大きな喜びが!

新しい会社は、仕事に男女関係はなく、想像以上に過酷で、出張の嵐のような部署もあります。
給与も福利厚生も良く、育児や介護などの理由で休職や時短勤務を取得することには非常に理解がありますが、それが発生すると、独身の男性社員にしわ寄せがいきやすくなるのも事実で、男性の離職率が高いという問題があります。業務を部分的に外部委託することが、社内的には大きな課題だと思います。
私は同期入社した営業社員とともに研修を受けたあと、早速中途採用業務に入りました。入社間もない自分が採用に関わるのはどうかと思い、必死に勉強し、知識を身に着けていったことを懐かしく思います。この時の努力が社長の目にとまり、会社が初挑戦する新卒採用の担当を任されました。昇格し、給料が家族を養えるほど一気に上がったのは、初年度の新卒採用を成功させた翌月でした。自分が望んでいたのは、こういう喜びだったと実感した瞬間でした。

転職を考えている人へ – 理想の社会生活を具体的に考えて

私は、安心して勤められる安定企業ではなく、大変でもキャリアアップできる会社を選びました。おそらく、どちらを選ぶことも間違いではなく、どんな社会生活を送りたいかで天秤が動くことなのだと思います。
ですから、転職を考えるのであれば、ただ「この会社は嫌だ」とやみくもに転職活動を始めるのではなく、今の会社や自分のどこに不満があり、どこに満足しているか、何に喜びを感じるのか、家族との関係も含め、今後どんな社会生活を送っていきたいのか、一度洗い出しをされてみてはいかがでしょうか。
すると、自然と仕事の条件がいくつか決定されてきます。まずはそこから仕事を探してみて、出会えた業界や職種を調べていくというのも方法のひとつです。
私は転職活動で情報サイトに登録するにあたり、業界と職種はあえて選択しませんでした。その方法のおかげで、今があると思っています。

記事執筆:千葉県の M.Hさん(女性)

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