「保育士」の給料が月額5千円から4万円アップも-新しい職制を新設

保育士の有効求人倍率は昨年11月時点で2.34 倍(東京では 5.68 倍)といまだ高水準で推移しており、国は早急な対応を求められています。厚生労働省では、待機児童の解消に向けた「待機児童解消加速化プラン」において、2017年(平成29年)4月から保育士の支援をさらに強化する「保育士確保集中取組キャンペーン」を開始します。

おもな内容としては、「民間保育園で働く保育士の給与改善」「職場復帰のための研修開催と保育士復帰サポート」「保育士の職場復帰サポート」「保育園の勤務環境を改善」などとなっています。

具体的には、
1.乳児保育 2.幼児教育 3.障害児保育 4.食育・アレルギー 5.保健衛生・安全対策 6.保護者支援・子育て支援 7.保育実践 8.マネジメントの分野別に研修を体系化するキャリアアップ研修を新設。研修終了後に、新しい役職として「副主任 保育士※ライン職」「専門 リーダー※スタッフ職」「職務分野別リーダー」を設置します。

待遇面は、保育士の給与を平均3.3%(月額1万円程度)アップするほか、キャリアアップの仕組みを作り、技能・経験に応じて月額5千円から4万円の給与アップもおこないます。

新設する保育士キャリアアップイメージ

「保育士」の給料が月額5千円から4万円アップも-新しい職制を新設

役職 改善案 要件
園長    
主任保育士    
副主任 保育士
(新設)※ライン職

 

月額4万円の処遇改善
(全体の概ね1/3)

・経験年数概ね7年以上
・職務分野別リーダーを経験
・マネジメント+3つ以上の分野 の研修を修了
専門 リーダー
(新設)※スタッフ職
・経験年数概ね7年以上
・職務分野別リーダーを経験
・4つ以上の分野の研修を修了
職務分野別リーダー
(新設)
月額5千円の処遇改善 ・経験年数概ね3年以上
・担当する職務分野(左記①~⑥)の研修を修了
保育士等    

厚労省では、保育士資格は持っているものの、現在、保育士として働いていない人などの掘り起こしや就職あっせんを強化し、保育士の確保に取り組んでいくとのこと。「人手不足が続く「保育士」の有効求人倍率-各都道府県の2016年と2015年比較」もご覧下さい。

関連URL:厚労省「保育士確保集中取組キャンペーン」を実施
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000148745.html

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