前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は前職の製薬会社MRから、同じ製薬会社で国内で5本の指に入る大手に転職した東京都の女性(34歳)のお話しです。
前職は製薬企業のMR、転職理由は自分の力を試したくなった
前職では製薬企業のMRをしていました。業界の中では比較的中堅どころの会社だったのですが、新しい薬がほとんど開発されずに10年以上前に発売された高血圧の薬が売り上げのメインという寂しい状況でした。他社が様々な新機序の薬を開発して勉強会や講演会などを盛んに行い、病院などに採用されている状況をみていると、自分もせっかくMRとして学術業務と営業業務を行うなら最先端の薬を扱いたいという思いが強くなりました。
自社で新しく開発されている途中の薬も承認が滞っていて発売が延期になるという話を聞き、自分のスキルを上げるためにも若いうちに他社に移りたい気持ちが強くなりました。また、大手や外資系の給与の多さも少なからず羨ましく思っていました。その分競争も激しいとは思いますが、もっと大手の会社へ行って自分の力を試してみたいという気持ちもありました。
国内で5本の指に入る他の製薬会社に20代で転職
ちょうど、取引先の病院でよく顔を合わせて軽い雑談などをする同業他社の先輩に、転職しようか迷っていることを何気なく話したところ、「うちの会社に来ないか」と誘われました。福利厚生も良く、新薬の発売も続々控えているという国内の製薬メーカーで、5本の指に入る規模のその会社についてはもともと印象が良かったので、候補の一つとして考えました。
他の同業他社にもアプローチはしてみたのですが、将来性と安定性、堅実性を考えるとやはり先輩のいるその会社が気になり、MR転職専門サイトを通してエントリーしました。先輩にはエントリーしたことは伝えたのですが、実際に何か取り計らいがあったかは不明です。普通に中途採用試験を受けて採用されました。
採用された理由としては、自分がそれまで得意としていた循環器領域がその会社でもメインで力を入れている領域だったことが大きいと思っています。また、年齢的にもまだ二十代と若く、転勤も問題ないことを話した上で、どんどんスキルを上げていきたいという熱意を買ってくれたのだと思います。
「転職グッド」編集部からのコメント
「こんな中小企業に転職するのはやめておいた方がいい」にも出ていますが、成長が止まっている会社というのは若い人にとって魅力がありません。(年輩者にとっては居心地がいいのですが)
何年も新製品や新サービスを発表していないと、経営陣も社員も知らず知らずのうちに過去の遺産に頼るようになり、創造する力が失われていくのです。その先にあるのは衰退の2文字です。特に優秀な若手ほど、そんな停滞感に危惧を抱き、もっと自分が成長できる会社で働きたいと考えているのですね。
これをご覧の20代、30代の皆さんの会社は成長をしていますか。もし何年も売上が伸びていないとか、新しい商品を開発する情熱が感じられない会社の場合は、5年後の自分の将来を真剣に考えるべきです。人間は易きに流れる動物なので注意が必要です。
このほかにも「私の退職理由と転職できた理由」に多数の実例を載せていますのでご覧下さい。