前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は商業高校卒業後に新卒で入った製造・検査員の仕事にやりがいを感じられず、通信制の学校で医療事務資格を取得してみごと転職に成功した鹿児島県の女性に話していただきました。
高卒で入社した製造・検査員にやりがいを見いだせず5年目に転職
高卒で大手企業の製造・検査員として入社をしました。商業系の高校を出ており事務職に就きたいと思っていたのですが、残念ながら配属は事務員ではありませんでした。
けっきょく5年ほど検査・製造に従事しましたがやりがいも感じられなくなり、今の職を辞めたら資格もなくどうなるのだろうと考えるようになりました。上司や同僚に相談もしましたが、やはり辞める以外の選択はありませんでした。
急には、辞められないので次はどの職業に就きたいかどんな資格が必要か考えました。医療事務に就きたいと思い色々調べていくうちに思いが強くなりました。中途半端な気持ちで仕事をしているとミスも多くなり、何より同じ職場の皆に迷惑にもなると思うようになりました。たくさんの葛藤はありましたが、じっくり考えたうえでの退職という決断を出したので後悔は全くありませんでした。
通信制の学校で医療事務の資格を取得し、みごと希望通りに転職
医療事務として転職することができました。24歳でした。違う業種からの転職だったので入社前に、職業訓練校に通い表計算技師とワープロ技師の資格をとりました。職業訓練校は、半年ほど通いました。
また、医療事務員の知識を得るために医療事務の資格をとりました。通信制の学校で二か月程で資格は取れました。
採用された理由としては、前の職場を新卒から5年勤めていたので、すぐに辞めないと思ってもらえたことと、面接時に資格取得をアピールできたのが良かったと思っています。
私が実践したことは成功だと思っています。医療事務の資格を取ったことで、医事コンピューターを短期間で理解することができ即戦力になったのではと思います。また、表計算技師は今の時代は出来なくてはならないツールだと思います。請求書作成や資料を作成するのにとても役に立ちました。
「転職グッド」編集部からのコメント
新卒で入った製造・検査員の仕事にやりがいを感じられず、通信制の学校で医療事務資格を取得してみごと転職に成功した女性です。
ただ漫然と転職を考えるのではなく、自分の武器を持つために、職業訓練校に通って表計算技師とワープロ技師の資格を取得、通信制の学校で医療事務の資格を取得してから、転職に挑んだという努力型タイプですね。
採用する側もやはり人間です。易きに流れる人よりも頑張っている人、汗をかかない人よりも努力をしている人を選びたくなります。きっとこの方の転職面接では、これまでどんな努力をしてきたのか、自社でどのような活躍をしてくれそうなのかが、会話からしっかりと感じられたのだと思います。
医療事務への転職を考えている人は、こちらの「医療業界(医療事務など)」の良い点・良くないと思う点もあわせて参考にしてみて下さい。