意外に知らない女性の転職の落とし穴 -転職活動編

意外に知らない女性の転職の落とし穴 -転職活動編

結婚、出産など女性ならではの仕事の探し方を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー
生活を大きく変える転職。
できることなら後悔しない転職をして、理想の社会生活を送りたいもの。
今回は、女性にありがちな『落とし穴』を転職活動編としてご紹介します。

未経験募集を甘くみていていませんか?

「未経験可の募集だから、私にも十分にチャンスがある!」
経験者募集に比べれば、確かにチャンスはありますが、応募者が未経験者ばかりとは限りません。また、募集職種については未経験でも、今までの経歴を重視されることも考えられます。これぞと思う企業を見つけたら、よく研究し、求める人材像を具体的に考えてみましょう。
ちなみに、「初めてでも大丈夫!懇切丁寧に教えます。」というフレーズには、教えればしっかり吸収できるレベルという本音が隠れていることを忘れずに。今はどの教育機関も、社会人としてのマナー講座などをカリキュラムに入れている時代。何の準備もしてこない未経験者では、相手にされません。

資格を取ったから転職準備は万全?

短時間勤務「転職・再就職するために資格をとったから大丈夫!」と、資格を過信していませんか?
資格と、その勉強によるスキル習得は確かに仕事に役立つものです。転職においてはスキルを証明してくれる心強い味方となります。ですが、100%ダイレクトに役立つ訳ではないという事を忘れないでください。やはり、資格を役立てるためには、実践が大切です。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)を取得したのであれば、Excelで効率的な家計簿を作成し、実際に使ってみながら、より使いやすく更新していく。年賀状をWordやPowerPointで作成してみるなど、身近なところでも実践に移して経験を積むことができます。
簿記も、家計を企業に見立てて、どこまで経理資料を作成できるか試してみましょう。
どれもスピード重視でチャレンジすると、実践的なスキルが身に付きます。
面接時にもアピール材料が増えますし、PCスキルテストなどを行う企業もありますから、資格取得で安心せずに、スキルアップは怠らないようにしましょう。

※転職に役立つ資格については『女性のキャリアアップ・転職に強い資格は?』もご参照ください。

履歴書、自分に合った書式ですか?

【写真】初めての転職に挑戦する方の中には、ごく稀に、学生用の履歴書で応募をされる方がいます。
履歴書にも様々な書式があるので、自分に合ったものを探してみてください。WEBでダウンロードできるものも多くあります。まず自分の経歴や特技、アピール点を書き出してから探すと効率的です。
間違っても、得意科目・学科欄があるものを使わないようにしましょう

職務経歴書、長文に満足していませんか?

【履歴書・職務経歴書の雛形】「仕事の経験は豊富で自信がある。」
そんな方に多い落とし穴が、長文の職務経歴書です。
特に女性は、面接でも報告書でも、ひとつのテーマに対して装飾が多く、長くなる傾向があります。
経歴に自信があると、その全てを盛り込みたくて長文になってしまいがちですが、相手が読んで魅力を感じてくれなければ、意味がありません。特に、数枚に及ぶ職務経歴書になると、多くの応募者の書類を確認する担当者にとっては、溜息がでてしまう重たい代物です。
『相手の求める情報を簡潔にアピールする』これはビジネスの常識ですが、転職も同じです。自分が面接官になったつもりで、職務経歴書を評価してみましょう。
どれが必要な情報かわからない、どれもアピールしたいことばかりだという方は、キャリアアドバイザーなど、プロを活用してみましょう。5~6枚に及ぶ貴方の職務経歴書を、1~2枚になるよう精査し、書類と面接で違う魅力をアピールできるよう、導いてくれるかも知れません。

ブランク期間はそのまま空白ですか?

マザーズハローワーク「しばらく専業主婦だったから、仕事のブランク期間は仕方ない。だから職務経歴書もそのことについては触れないし、面接でも聞かれたくない…。」というのは、少しもったいない話です。
専業主婦は、家で遊んでいる訳ではありませんよね。家事が想像以上に重労働であることは、家事代行サービスの金額を見ればわかることです。育児に至っては、ビジネスと違い、想定すらできないハプニングの連続です。
何を優先するか判断し、段取りよく進めなければ、1日の終わりは訪れません。しかも限られた収入の中でという条件付きです。
この経験の中に、アピールできる点を見つけることはできませんか?
社会生活(ここでは就業状態の意)から離れて初めて見える世界も多いですし、女性の気持ちをより理解した仕事の進め方を提案できるかも知れません。社会人経験だけではなく、専業主婦期間を経てスキルアップしている自分を探してみましょう。

リクルートスーツで面接?

通勤の楽しみを作る初めての転職活動。
無難だからと、学生時代と同じようなリクルートスーツで転職活動をする方が意外に多いのですが、あまりお勧めできません。
外見は貴方の経験や能力を後押しする、強い味方です。業界や企業風土を研究し、その企業の顔として、取引先に伺う気持ちでコーディネートをしてみましょう。

※『気を付けたい!女性ならではの面接準備』もご参照ください。

以上、転職活動編として、女性にありがちな落とし穴をご紹介しました。
ライフステージの多い女性は、転職するにも男性とは少し違った苦労がありますが、女性だからこそアピールできる経験や細やかな工夫もあります。
自分を客観的に評価した上で転職活動に入ると、スムーズに動けるようになりますよ。

「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

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