「宿泊業界(ホテル・旅館)」に転職を考えている方へ。海外からの旅行客の大幅増や東京オリンピックを控え、ホテルや旅館などの宿泊業は空前の景気に沸いています。稼働率が過去最高を記録した施設も多数あるそうです。
今回は「宿泊業界(ホテル・旅館)」で働いている人(働いていた人)に、業界の良い点と良くないと思う点をアンケートで答えていただきました。前回の「その1」に続く第2弾です。ぜひ転職の参考にしてください。
「宿泊業界」の良い点・良くないと思う点
※このアンケート結果は随時、増えていきます。また「自分も投稿したい!」という方は、ページ下の青色ボタンから送信してください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
宿泊業界の良い点
私はビジネスホテルのフロントスタッフとして働いておりました。業務内容は主にフロント業務ですが、客室清掃員の人数が足りなければそちらも併せて行いますし、レストランでも人が足りなければヘルプに回ります。基本はしっかり研修があって電話応対や接客の仕方を一から学びますが、あとはほとんど自分で〈こうしたらお客様が喜ぶだろうな〉〈こうした方がこの方には合っているな〉という考えで動くことができます。一日として同じ日はないので、単純作業で飽きることはほとんどないと思います。お客様と一緒に笑っていられる仕事かと思います。大変ですが、お客様がそれで喜んでくれた時にはやりがいを感じます。
宿泊業界の良くないと思う点
ホテルは一日として、一瞬として休むことなく、常にフル回転です。そのためスタッフ交代の時は必ず引継ぎが必要になりますし、引継ぎを漏らしてしまったせいでお客様が困ってしまうこともあります。そのため定時できっちり上がることはできません。最低でも数十分は次のスタッフへ引き継ぐためにサービス残業になります。忙しいときは数時間の残業も当たり前です。
また、基本的にパソコンでデータの管理をしているので、パソコンが使えないと仕事になりません。接客だけしていれば良いわけではありませんし、夜間もデータの処理や翌日の清掃の準備でかなりハードです。一つのミスがお客様に大きな損害を与えてしまうこともあるので、一つ一つの仕事に責任が付きます。簡単な仕事ではありませんので、しっかりやり遂げられる方、責任感のある方、お客様と話すのが好きな方しかできない仕事だと思います。
(女性 25歳 宮城県 専業主婦)
宿泊業界の良い点
お客様へのおもてなしについて、サービス業の中でもかなりトップレベルのサービスが習得できます。ひととおりのスキルアップでは終わらず、最近では地方でも外国人観光客が多くなるなど傾向の変化が激しいので、語学習得へのスキルアップなど日々の向上心が必ず報われる仕事です。
宿泊業界の良くないと思う点
勤務先によってはシフトが1日8時間の勤務だとしても、勤務の間に中抜けがある場合が多数あり、実質の拘束時間が長くなります。よって、お子さんをお持ちの方や、勤務日もプライベートを重視したい方には不向きです。
(女性 40歳 静岡県 宿泊業)
宿泊業界の良い点
色々なお客様が泊まるので喜びの声が聞けたりたくさんの方とお話しする機会があるので良いとおもいます。ホテルだったので綺麗な景色が季節ごとに楽しめるのもオススメです。従業員は温泉も入れたりしたので特することも多かったのです。
宿泊業界の良くないと思う点
フロントで働いていました。休みが少ないので凄く忙しいです。人手が足りないので自分の仕事が終わっても帰れなくて残業は当たり前でした。お客様からの苦情も多く聞かなければいけないときもあります。
(女性 30才 鹿児島県 事務員)
宿泊業界の良い点
ホテルのフロントでベルガールをしていました。
仕事内容は
タクシーの手配
ホテル内、周辺の案内
チェックインの際にお客様のお荷物をお持ちし、お部屋までのご案内です。
近隣に企業の工場が多く、海外のお客様が多かった為、お部屋までのご案内の際に英語で会話をすることで、入社当時には、全く英語が話せなかった私も、数ヶ月で耳が英語に慣れて話せるようになりました。
また、他のフロントスタッフや、レストランスタッフよりも、お客様と接する時間が長いので、チップを頂けることもあるのが魅力的です。(もちろんいただいたチップをどう処理するかは会社によります)
宿泊業界の良くないと思う点
ホテルのフロントは3交代のシフト制なので、交代のタイミングにチェックインやチェックアウトが重なってしまったり、客室からの問い合わせ等があると、お客様が優先ですのでどうしても残業になってしまうことが多々あります。それから先輩に聞いて納得した話ですが、ホテルマンはチップを頂けることがよくあるので、それを踏まえて、元々のお給料が少し安くなっているのでは?とのことでした。
(女性 27歳 三重県四日市市 飲食店)
宿泊業界の良い点
宿泊業でのフロント業務は、お客さんが来ない間はそれほど忙しい思いをしないで済みます。フロントでの接客も、1度お客さんにお部屋のキーを渡してしまえばほぼ終わりなので、フロントの業務自体は楽だと言えるでしょう。
宿泊業界の良くないと思う点
フロント業務でつらかったと思う点は、繁忙期やお客さんが1度にたくさん入ってきた時です。その時は忙しく立ち回らなければなりません。あと、チェックインが遅いお客さんなどは酔っ払っている方が多く、お客さんが何を言っているか分からなかったり、からまれたりする事があったのがとても面倒でした。
(男性 32歳 新潟県 フリーランス)
宿泊業界の良い点
お客様とのふれあいが何よりホテルの良い点だと思います。ビジネス利用の方にはお客様の仕事がうまく行くように、レジャーの家族連れには良い旅行になるようにサポートをします。自分がお客さんのためにおこなったことが、直接「感謝」や「お礼」となって返ってくるので、やりがいがあります。また自分のコミュニケーションスキルも磨かれます。(ホテルで働き始めて数年後に友人と会った時に「すごく人当たりが良くなったね」と誉められました)
宿泊業界の良くないと思う点
ホテル業界には御三家と呼ばれる帝国、オークラ、オータニを筆頭に、外資系や国内系シティホテル、ビジネスホテル、旅館兼ホテルまでさまざまあります。経営母体もホテル専業や電鉄系、流通系や地方の家業経営までさまざまですので、どの会社で働くかによって待遇はもちろん教育制度に差がありすぎるのが難点だと思います。教育制度のしっかりした御三家や外資系で働くことができれば、業界で生きていくのに必要なスキルが身につくと思いますが、地方の自営業的なホテルだと教育プログラムやマニュアルが皆無でどんぶり勘定というケースもありますので、大きく成長できない気がします。
(男性 30歳 東京都 宿泊業)