「不動産業界」の良い点・良くない点(その2)- 働いている人に聞いてみました!

「不動産業界」の良い点・良くない点 (その2) - 働いている人に聞いてみました!

「不動産業界」に転職を考えている方へ。土地や建物を扱う不動産業は、一般的な戸建てはもちろん、店舗やオフィス、大型商業施設の開発まで私たちの生活に深く関わっている仕事です。総務省の日本標準産業分類によると、不動産業は、土地や建物の売買や仲介をおこなう「不動産取引業」と賃貸が中心の「不動産賃貸業・管理業」の2つに分かれています。

今回は「不動産業界」で働いている人(働いていた人)に、業界の良い点と良くないと思う点をアンケートで答えていただきました。前回の「不動産その1」に続く第2弾です。ぜひ転職の参考にしてください。

「不動産業界」の良い点・良くないと思う点

不動産業界の良い点

不動産イラスト最大の利点は「街」「路線」「不動産」に詳しくなります。この知識は、他業種への転職や、プライベートで投資やマイホーム購入、賃貸物件経営をする際など、様々な場面で役立つ無駄にならない知識です。
また不動産取引には多くの契約書、文書、法律、資金の動き等が関わるため、経験がない場合は多くの勉強が必要です。仕事内容により資格取得が必要になる場合もあるので、自身のスキルとして身に付くものは多いと思います。

不動産業界の良くないと思う点

勤める会社や担当する分野にもよりますが、やはり古い業界であるため社内・社外交渉とも昔ながらの古い体質が残りがちな業界です。具体的には、接待や付き合いを重んじ金銭によるやり取りが多かったり、業界全体が体育会体質というか上下関係に厳しいです。若いうちは残業や休日出勤が多い業界です。

またどうしても一般の方よりも業者の方が知識も金銭面も力があるため、いまだに取引の際に一般の方が不利になることが多くなってしまう業界です(一般の方が具体的に気付くことはないと思いますが)。そこをビジネスと割り切れない人は精神的に負担になると思います。
(女性 30歳 東京都 主婦・元不動産業)

不動産イラスト

不動産業界の良い点

土地建物の売買は、お客様にとって大きな買い物になります。
安心感を与えられる人、一生懸命にやってくれる人、頼りになる人、またそれを演じられる人が、この業界に向いていると思います。(自分が買うとしたら、どんな人から買いたいか想像すればわかると思います)
お客様の潜在するニーズを読み取る能力が鍛えられますので、自己の成長や等を感じる事が出来ると思います。
また、良い土地活用提案ができた時は感謝され、大きなやりがいを感じることが出来ます。

不動産業界の良くないと思う点

顧客にとって安くない買い物です。気分のムラや忙しさを態度に出すとクレームが生じます。
また知らなかったでは済まされない大きな責任を伴う為、事前の資料整理等で勤務時間が長くなる事もあります。どんな精神状態でも、お客様の前では役者になれる自信がある方でないとこの業界はお勧めできません。
(男性 31歳 新潟県 サービス業)

不動産業界の良い点

不動産イラスト不動産業の良い点はいろんなお客様と出会えること、町に詳しくなれることです。おすすめ出来る点は知り合ったお客様と長くお付き合いできる可能性があることです。
実際、独身時代に担当させていただいたお客様がご結婚される際の新居を担当させて頂いたり、開業の際に担当させていただいたお客様の2号店を担当させて頂いたりと良い人間関係に恵まれることがあります。地元に根付いて仕事をしたい人に向いています。

不動産業界の良くないと思う点

良くない点は、昔ながらの業界の体質が良くも悪くも残っていることです。手数料(バックマージンなど)を要求されたりすることがないとはいえません。
また会社によって異なると思いますが、営業成績が個人達成だけでなくチームでも達成できないとインセンティブがでない場合とか様々な縛りがあることです。
基本給が安く設定されていることも多く、実力主義といえば聞こえはいいですが、かなり厳しいことが多いです。
(女性 51歳 大阪府 私服保安員)

不動産業界の良い点

不動産不動産業界は高学歴である必要は無く、宅地建物取引士の資格さえあれば仕事はやっていけます。働く場所も大手不動産会社から地元の不動産業者まで数多くあり、転職もしやすい業界です。特に魅力なのが独立しやすいことです。最低限の資本金で、賃貸や売買を取り扱う不動産会社を持つことができます。自分のお客を持っている人、業界間のネットワークが広い人は、特に自分で始めることが多いです。

不動産業界の良くないと思う点

不動産業界ではお客や同業者とのトラブルが頻繁に起きます。トラブルを解決するのが仕事と言え、面倒な対人関係が苦手な人には向かない仕事です。不動産取引は民法や宅建業法、都市計画法や建築基準法などに詳しくなければできません。法律が得意でない方や苦手な方には向かない仕事です。
(男性 58歳 宮城県 自営業)

不動産業界の良い点

小さな不動産会社の営業をやっていました。学歴にはあまり左右されず、実力重視な業界なのでやる気さえあれば稼げると思います。また宅建などの資格をとることで仕事の幅が広がり業界内の転職も優位になります。スーツ勤務の職場がほとんどなのでホワイトカラーの仕事に憧れている人にはいいですね。

不動産業界の良くないと思う点

不動産会社営業は、基本的に長時間労働とサービス残業で離職率が高く、体育会系の職場が多いので、向上心、競争心がないと生き残れないです。(自分の会社も周りの会社もそうでした)必ずノルマがありますので、毎月数字との戦いです。
(男性 27歳 兵庫県 貿易業)

不動産業界の良い点

不動産不動産会社といっても、財閥系大手不動産と地域密着の中小不動産ではまったく仕事内容が違います。また販売系と賃貸系でも違います。私が勤めていたのは地方の中小の販売系不動産会社でした。地元の地主さんに顔を売って何かあったときに売却したり、アパートを建てたり、有効的な土地活用のお手伝いをします。いい加減なことをするとすぐに広まってしまうので、いつもていねいな仕事が求められます。仲良くなると自分の子どものように可愛がってくれるお客様もいます。不動産は売る人と買う人がいて成り立つ仕事なので、同業者間のネットワークもとても大事でした。

不動産業界の良くないと思う点

メーカーと違って、新たに自社製品を企画して作って売るということではなく、すでにある誰かの土地をどう活用するか、誰に売るかという仕事ですので、創造的な面白味はないと思います。一番大事なのは地主さんをどれだけ知っているかという事ですので、人間関係が苦手な人は不向きです。(賃貸系は反対にお客との関係は軽いです)
(男性 35歳 千葉県 不動産業)

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このほかにも、「不動産業界」の良い点・良くない点 その1もぜひご覧下さい。 や 「不動産業、物品賃貸業界の概要と特徴、転職のアドバイス」です。「不動産賃貸業界」に転職を考えている人へ 」もどうぞ。 もご覧下さい。

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