結婚、出産など女性ならではの仕事の悩みや課題を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナーです。
前回の「採用決定!入社までに準備すべきことは?(仕事編)」に続いて今回は「家庭編」です。
結婚や出産、パートナーの転勤に伴う退職など。
離職期間の長い方にとって、再就職による仕事と家庭の両立は、想像以上に大変なものです。転職の場合でも、今までとは違う社会生活が始まるため、生活の見直しが必要となる場面が多々あります。
今回は、採用決定後、入社までに準備しておくべき項目を「家庭編」として挙げてみました。普段から意識しておけば何かと便利ですので、是非参考にしてみてくださいね。
ストック準備
移動時間、あれこれ購入を悩む時間、レジや袋詰めの時間…買い物は時間のかかる家事です。
仕事と家庭の両立を考えると、毎日行うのは効率的ではありません。
買い置きできる食材や生活用品は、常にストックするようにして、「あ、〇〇がないから買いに行かなくちゃ!」ということがないように準備しましょう。
ローリングストック※にすれば、防災備蓄にもなり一石二鳥ですよ。
※ローリングストック:防災用に特別な食品や生活用品を備蓄するのではなく、普段から使用するものをストックして、使った分を買い足す形のストック方法
時短料理の準備
力を入れていた料理も、仕事を始めれば、今までのようにはいかないもの。
食材は、冷蔵庫に入れる前に下ごしらえをして冷凍保存する。お惣菜を利用したアイデアレシピを増やすなど、自分なりの時短料理方法を考えてみましょう。
最近では1週間のレシピを提案してくれるアプリも多いですし、食材とレシピを届けてくれる宅配サービスも充実しています。あれこれ試してみるのも今のうちです。
また、忙しい朝は、準備も片付けも簡単に済ませたいもの。朝食で使用する食材や食器は、『朝食セット』として定番の置き場所を作ると、家族も協力しやすくなります。ワンプレート型の朝食にして、使用する食器を減らすのも簡単な時短方法です。
大切なのは、『何でも手作り、毎日手料理』と思わないこと。
外食やデリバリーで、時間と心にゆとりを持つことも、必要経費だと思いましょう。
洗濯
『天気に合わせることが難しくなる家事』と言えば洗濯です。
乾燥機や除湿機を購入して、洗濯物を乾燥できるスペースを作る、近所のコインランドリーの時間帯を調べておくと、いざという時便利です。
コーディネートを考える
スーツ、ジャケット着用、オフィスカジュアルなど、就業先で服装も変わってきます。
慣れないうちは服選びの時間も惜しくて、似たようなコーディネートが続きがちになるかも知れませんね。ですが、その日のコーディネートに自信が持てるか否かで、仕事に対する意欲も変わってきてしまう…そんな女性も多いのでは?
そんな方は、クローゼットの中に、仕事用コーディネートを何日分か用意しておきましょう。服だけでなく、ストッキングや靴下、靴も合わせておくと、かなりの時短になりますよ。
ちなみに靴は、どんなコーディネートにも合う、歩きやすいもの・走りやすいものを最初の1足として用意しておくと、慣れない通勤の味方になってくれます。
スペースの確保
上述した4件を実行するために欠かせないのが、スペースの確保です。
何を準備するにしても、家の中にものが溢れていては動きづらいもの。後回しになっていた不用品、ためらっていた粗大ごみの処分は、これを機に思い切って実行しましょう。
物の少ない家の方が、ストックもしやすく掃除も楽です。
美容院に行っておこう
最初のうちは、メンテナンスの楽な髪形がおすすめです。
自信を持って出勤するたにも、美容院に行っておくと良いですよ。
保険の見直し
扶養家族から外れる場合は、家族の分も合わせて、保険の見直しも検討しておくと良いでしょう。
収入割合や家計の変化があるタイミングは、保険の見直しタイミングでもあります。
自転車準備
通勤で自転車を使用する場合は、自転車のメンテナンスや自転車置き場の確保を考えましょう。
久々の自転車なら、少し練習しておくと安心です。入社当日に乗ったら足がパンパン…ということもあります。
子どもの予防接種スケジュールを作る
想像以上に回数の多い、子どもの予防接種。
1回目と2回目の期間が定められた予防接種も多いため、忘れないために、手帳の年間スケジュール部分に書き入れるなどの工夫がおすすめです。
子どもの預け先の確保
保育園だけでは、仕事時間や日程を網羅できないこともありますし、『小1の壁』もあります。
家族、親戚はもちろん、ファミリーサポートなどの行政サービス、ベビーシッターも調べておきましょう。子どもを安全に預ける先は複数ある方が安心です。
ベビーシッター費用はなかなかの出費のため、よく、稼いだはずの給料が飛んでいくと言われますが、子どもは成長していくものです。『一時の出費がキャリアアップをつなげてくれる』と考えてはいかがでしょうか。
ちなみに、実家が遠く、家族・親戚の協力を得るのが難しい方は、病児・病児後保育の登録なども考えておきましょう。事前登録が必要な場合がほとんどですので、確認してみてください。
以上、家庭編として入社前に準備すべきことを挙げてみました。
紹介したすべてを取り入れる必要はありませんし、他にも様々なコツがあるはずです。自分に必要なものを取り入れるようにして、少しでも快適な両立生活ができるよう、準備していけると良いですね。
ちなみに、今回ご紹介したのは、仕事と家庭を完璧にこなすためではなく、快適な両立生活を継続するための準備です。あれもこれもと頑張りすぎて、入社前にヘトヘトにならないようにしましょう。「採用決定!入社までに準備すべきことは?(仕事編)」も一緒にどうぞ。
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