[転職体験談] 赤字転落で会社の雰囲気が一変、建機レンタル会社に転職した Yさん(男性)

[転職体験談] 雰囲気一変で転職決意、一部上場の建機レンタル会社に転職した Yさん(男性)

[転職体験談] 雰囲気一変で転職決意、一部上場の建機レンタル会社に転職した Yさん(男性)

新卒で入社した会社がリーマンショック以降、業績が大幅に悪化し、社内の雰囲気も一変。将来に不安を感じて、28歳の時に一部上場の建機レンタル会社に転職した Yさん(男性)。なぜ転職を考えるようになったか、転職活動はどのようにおこなったか、転職してみてどうだったかを語ってもらいました。

転職前の業界と転職を考えた理由

私は、今からちょうど1年前、28歳の時に転職致しました。
新卒で大手電気機器メーカーの子会社に就職し、営業として約6年間勤めておりました。
職務内容は、コピー機を中心とした直販営業。新規開拓が主な仕事内容でした。
入社当時から、体育会系の体質の会社であり、週末は飲み会、休日はスポーツ三昧の会社でした。
私自身も体育会系出身であり、入社当時は職場の雰囲気も良く、仕事のメリハリもあり、会社の業績も順調だったため、不満ない生活を過ごしておりました。
しかし、リーマンショック以降、会社の業績は下がり続け、翌年には創業30年初の数億円の赤字を計上しました。
そこから会社の体質は大きく変わる事となりました。
各種手当のカット、過剰なるコストカット…。25歳当時で月手取り3~4万円は減りました。
それでも会社の業績は上がらず、ついに社長の退任が決定しました。
新しい社長は、根っからの体育会系であり、「契約を取るまで帰ってくるな」「1件でも多く客先に周れ」という方針でした。
予算が未達成の場合は、懇々と説教されるため、当時の上司からは「騙してでも契約を取ってきてくれ」という言葉さえ発する事もありました。
管理職達は、自分の保身のための指示、行動しか出来なくなり、大事なお客様を騙すような事をする会社の将来性に不安を感じ、転職を決意致しました。

転職活動はサイトとエージェントを並行利用

転職活動をするにあたり、まずは実際に転職を経験した先輩や友人達からの情報収集を行いました。
退職をする最適な時期や辞め方などのアドバイスは、非常に為になる情報源でした。
次に転職サイトへの登録を行いました。諸先輩からのアドバイスを基に、私はDODAとマイナビ転職に登録しました。
DODAやリクルートなどのエージェントが企業の詳細やアドバイスを行ってくれる転職サイトと、マイナビ転職やリクナビ転職のように企業の情報をいち早く検索できる転職サイトの併用をおすすめ致します。
私が実際に行ったやり方は、まずマイナビ転職で、企業のフォーマル情報(外部情報)を調べ、いくつかの希望企業をピックアップし、DODAのエージェントにピックアップした企業のインフォーマル情報(内部情報)を聞きました。
DODAで求人情報を持っていない企業もありましたが、業種業界のお話しは教えて頂く事ができました。
また、DODAの推奨により、自己分析テストも実施致しました。
転職当時、営業では一定の成績を上げており、自信過剰になっていた自分を見つめ直す非常に良い機会でした。
エージェントのアドバイスも頂き、地元札幌の建機レンタル会社へエントリーする事と致しました。
営業という職種柄、外回りという口実で、面接を受けに行く事ができ、毎日30件以上飛び込み訪問をした経験が活き、少しも緊張する事なく自分の考えや志しを伝える事ができました。
筆記試験もあり、しばらく筆記テストをする機会から遠ざかっていたため、少し苦労しましたが、建機レンタル会社に何とか合格し、内定を頂く事ができました。

転職した建機レンタル会社で働いてみて

転職した建機レンタル会社は東証一部上場で、お客様がゼネコンや建設業の会社ばかりです。
業界の特性として、人情溢れる業界で、自分自身に非常に合う業界と思っております。
DODAの推奨で受けた自己分析テストでも、建設業の適正は高かったため、納得のいく結果内容でした。
前職の会社は6000名おり、転職後の会社は2000名規模の会社です。売上高は違いますが、経常利益としては、現在の会社の方が数倍の利益を稼いでおります。一人当たりの利益にすると、大幅な違いです。
前職会社の業界は、いかに安くモノを仕入れ、製造コストを下げ、お客様に提供する。最近では、ネットショップ等でも簡単に購入が可能になり、直販の営業を必要としないケースもありました。
また、競合がたくさんおり、技術の差別化は皆無に等しい状態に陥り、価格競争が常態化しておりました。
一方、現在の建機レンタル業界は、インフラ整備には欠かせない重要な設備であり、大手ゼネコンや建設会社は、建機を資産として持つケースは少ないため、レンタルのニーズが発生致します。
オリンピックの需要や新幹線の設備、災害の復興にも必ず必要となります。
次から次へと、ニーズが発生する業界であるため、責任感や満足感を持ち、仕事を行うことができます。
しばらくは会社の業績も安定する予定ですが、前職の経験を活かし、どんな状況にも対応できる準備と心構えを常に持っています。
転職したばかりは、仕事を一から覚えるため、肉体的にも精神的にも大変ですが、生え抜きの社員の方とは違う視点で物事を判断できるため、非常に良い経験となりました。
今は社内の業務改善プロジェクトメンバーにも選出され、対外的な意見を求められております。
こういった経験も、転職者のみが経験できる事だと思います。

転職希望者へのアドバイス、注意点

上記にも記載致しましたが、転職するにあたり、経験者からの情報は非常に価値があります。
しかし、情報収集は大事な要素の1つですが、情報過多になり過ぎない事も注意しなければならないと思います。
昨今インターネットでは、様々な情報を入手する事が出来ますが、転職掲示板の口コミや噂レベルの情報は信じない方がいいと思います。実際、現在の会社の口コミで書かれていた事は入社してみてわかりましたが、全くデタラメでした。

経験者や業界のプロであるエージェントの情報の信憑性は高いと思います。
情報の取捨選択は自分自身で決める事ですが、見誤ることない情報を得る事が大事だと思いました。
また、転職の理由として、「今の仕事をやりたくない」「上司が嫌だから辞めたい」という理由で辞めたいと思う方は、今一度自分を見つめ直してみた方がいいでしょう。
前職でも、多くの先輩や同期が辞めていきましたが、「現状から逃げ出したい」という目的で辞める人は、次の職場でも同じ事を言うケースが多い気がします。主語がいつも自分であり、周りのせいにしてしまいがちなのです。
それよりは、「自分はこういった仕事をしたい」「将来こういった夢がある」という前向きなスタンスで転職する人は必ず成功すると思います。転職活動を頑張って下さい。

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