前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は勤めていた給食サービス店舗が閉鎖してしまい、和食料理屋の板前に転職した神奈川県の男性(23歳)に話していただきました。
勤めていた給食サービスの会社が閉鎖することに
私は高校を卒業後に老人ホーム施設から委託を受けた給食調理サービスに勤めていました。でも私たちがいた事業所はライバル企業の営業力に負けてしまい、施設からの撤退を命じられました。つまりテナント交代です。一部パートさんと職員の引き継ぎの話はあり、私にもその誘いは来たのですが正直、条件があまり良くなくて断わりました。
給料面でも満足できていなかったのもありましたし、私は結局、転職を選びました。理由は心機一転、新しい環境で頑張りたかったのが大きいです。
振り返ってみると、半ば強制された転職だったので抗うことは出来ず、雇われの身であった自分達には拒否権はありませんでした。慣れた職場で長く続けていればある程度の出世は約束されていたので、後悔と不安が八割、転職に対する期待が二割と言った感情でした。
和食料理屋の板前に転職
給食調理の仕事もいいのですが、やはりレストラン等で活躍するシェフと比べると仕事内容に物足りなさを感じていました。
私はシェフになりたいと考え、和食料理屋の板前に転職することができました。採用された理由として一番大きかったのは年齢が若かった事だと思います。和食料理のスキルはゼロに等しい状態だったのですが、やる気が伝わったこと、やむを得ない転職理由だったので理解してくれたこともあるかなと思っています。
仕事は、給食調理とは違って仕込みの量が膨大なのでとにかく朝は早く、また夜中まで掛けて掃除をするので拘束時間が長くなりましたが、やりがいがあってとても充実しています。ながれ作業の如く淡々と仕事をこなしていた日々を思い出すと転職をして大正解だったと思っています。むやみやたらに体力と時間を消費していたばかりの前職と比べて、今の職場では明らかに料理や接客のスキルが身についている気がします。
また金銭的にも充実しており、長期休暇もあるので結果としてプライベートも充実しています。
「転職グッド」編集部からのコメント
この方の場合は、以前の職場が閉鎖になり、そのまま再雇用で残るか悩んだ結果、やむを得ず転職をすることになったケースです。
資本の移動が活発な現代において、前職がいくら楽しくて良い条件だったとしても、会社が買収されてしまた場合、経営者が変わって大幅な路線変更があった場合、あとは倒産や廃業などによる経営会社変更など、さまざまな情勢の変化で職場が無くなってしまうことがあります。最近では鴻海に買収されたシャープ、PC事業をレノボに売却したNECやIBMなどが同様ですね。
その時に自分はどうするか、他社に転職して新たな道を歩むか、または買収された側の会社に再雇用されてこれまでと似た道を歩むか、ひとり一人が人生の決断を迫られます。
昨今はグローバル化が進み、日本の企業も世界をマーケットに闘っています。いつ自分が当事者となっても慌てないように、日頃から自立意識を持って、仕事に取り組んでいたほうが良いですね。
このほかにも「私の退職理由と転職できた理由」に多数の実例を載せていますのでご覧下さい。