「商社ウーマン転職奮闘物語」は、食品専門商社の営業職に転職した20代の女性が取引先や上司、同僚に揉まれながら、一人前の商社ウーマンへと成長していく物語(全17話)です。
前回の第16話は、「上司が褒めてくれた!!感動の瞬間!」でした。
いよいよ今回で最終話。全17話が終わります。「これからはこんな商社営業ウーマンになって行きたい!」です。それではどうぞ!
色々なことがあった3年間
この会社に転職してもう時期3年が経とうとしています。思い返してみれば、たったの3年間で色々あったな~と、しみじみ感じています。
入社して最初の年は上司やお客さんが、仕事上で何を言っているのか?何を話しているのか全く分からず、ただただ呆然と見ていました。同じ日本人と話しているはずなのに、外国人同士の会話を聞いているような感覚で、自分だけ輪に入れなかったあの孤独感。加えて中途入社も自分1人だったので、毎日不安との戦いで淋しい気持ちでいっぱいでした。外国人同士(お客さんと上司)の会話が聞き取れるようになって、少しずつ言葉が返せるようになったのは、転職して1年位経った頃でした。
今でも何を言っているのか分からない時が沢山あります。基本的な単語が聞き取れるようになって、初歩的な会話を返せるようになったレベルなので、まだまだお客さんや上司と対等に話せているとは到底思えません。
少しずつ言葉が聞き取れるようになって来た~と思ったら、致命的なミスを犯すし、上司には嫌われるし・・・。おまけにお客さんとは喧嘩になるしで、こう考えるとこの3年間は本当に地獄のような日々だったな~!(笑)嬉しい&楽しいって感じた瞬間よりも、苦しい&辛いって感じた時間の方が圧倒的に多かったです。(泣)
今まで私が過ごしてきた3年間は、商社営業として働いている!と言うよりも、商社営業になるための土台作りをする期間であったように思います。ようやくスタート地点に立てたのかな?ってところ。つまり、私の場合これからが本番なのです!今後どう過ごして行くかで、どんな商社営業ウーマンになるかが決まってくると思っています。今の私は自分次第でマイナスにもプラスにも転ぶ地点に立っている状態と言えるのです。
完全に外国人の輪に馴染めたって言えるようになるには、あと何年仕事をすれば良いのでしょう?きっと20年位は勤めないと難しいかもしれません。けど、もし私が学ぶことを辞めてしまったら、きっと20年あってもそれは無理でしょう。日々勉強に励んでいかないと、立派な商社営業ウーマンにはなれないと思います。
優れた商社営業ウーマンになるために
私は約3年という年月を商社の営業として、色々なお客さんや上司と過ごす中で、私のしている仕事は知識含む情報力、高いコミュニケーション力、トレンドを把握するマーケティング力、バイタリティ、そして勉強に対する胆力が必要不可欠であると感じました。メーカー営業とは異なり、原料について広く深く知っておかなければならないため、やりがいも大きいですがその分大変な仕事であると思います。
今の私はどれも足りていないので、優れた商社営業ウーマンになるためには、まだまだ先が長いです。商社の社員として働く上で、私はこれからも原料における勉強は欠かさず行なっていこうと思っています。また、積極的にお客さんや上司とコミュニケーションを図り、より良い関係を築いて行ける努力も惜しまないようにしよう!そう考えています。
正直社会人になったばかりの頃は、本当に仕事上の飲み会って参加するのが嫌だったんです。面倒くさいし、飲んでいても仕事の話しやゴルフの話しばっかりだし。昔の俺はこうであ~で~と、過去の武勇伝話を散々聞かされて。ハッキリ言って若手からしてみたら給料の出ない残業と同じ!面白くも何ともないのです。(笑)今でも面倒くさいって思う瞬間が沢山あります!(笑)でも、やっぱりコミュニケーションの場として、飲み会に参加することは大切なのだなと。今の会社に転職してそう感じました。だるいな~って思いながらも、今ではちゃんと参加するようになりました。(笑)
入社前はこんなにも商社の営業が大変な仕事だと思ってもいませんでしたが、やると決めた以上どんなに嫌なことがあっても頑張って行こうと思っています!
―――商社営業女王に、私はなる!!―――
商社の営業は奥深くてやりがいも大きい分大変な仕事ですが、案外地味で努力の積み重ねが必要な仕事です。興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい。一緒に商社営業女王(王子)になるべく頑張りましょう!