仕事と家庭の両立を諦めたくなったときの対処方法 [女性の転職ノウハウ]

仕事と家庭の両立を諦めたくなったときの対処方法

結婚、出産など女性ならではの仕事の探し方を解説する「女性の転職ノウハウ」コーナー今回は「仕事と家庭の両立を諦めたくなったときの対処方法」です。
家事、育児、介護など、何かと家庭面での負担割合が多くなってしまうのが、現代女性の悩みのひとつ。パートナーとバランスのとれた分担を叶えている方もいますが、その割合はまだまだ低いと言わざるを得ません。
「やっぱり両立なんて無理!」と諦めてしまう前に、工夫できる点を探してみませんか?
パートナーと話し合って分担する等の理想的な解決策に、「それができれば苦労はない…」と言いたい方のための、対処方法をご紹介します。

ありがちな1日を書き出して、省略できる家事を見つける

「とにかく時間がない。どうしてこんなにバタバタしているの?」と思う方は、1日の過ごし方を書き出してみましょう。
朝起きたら洗濯機を回し、掃除、ゴミ出し、お風呂掃除もして、朝食の用意。
家族を起こし、子どもの着替え・食事・トイレを手伝って、食事の後片付け。洗濯物を干し、夕飯のために炊飯器のタイマーをセットしたら身だしなみを整え、子どもを自転車の後ろに乗せて、保育園へ。
仕事が終わったら子どもを迎えに行き、一緒にスーパーで買い物をして~(省略)~そうそう、保育園で言われた用具袋をまだ作ってなかった…。

こんな毎日を送っている方は、忙しさのあまり、今すぐ改善できる点を見逃していることがあります。
いやいや自分はそんなこと…と思わず、試しに書き出してみてください。先輩ママに見せると、「これじゃ体が持たないわよ!」と言われるような盲点があるものです。
例えば、ゴミ出しは衛生上大切ですが、燃やすゴミの曜日を全て利用する必要はありません。密閉のしっかりした、週1日でも足りる大きめのゴミ箱を使えば、ゴミ出し1~2回分の余裕ができますよね。
後述する『合格ライン~』でも紹介しますが、まとめられるもの、後回しにできるものを見つけるだけでも、余裕が生まれてきます。

付き合いは割り切って

906「結婚してもママになっても、変わらずに友達でいようね。」
女性に多い考え方であり、口に出した記憶のある方もいるのでは?
ですが、『変わらない友人関係=連絡頻度も変わらない』という訳ではありません。忙しいのに、以前と同じ連絡頻度を保って時間をすり減らすのは、両立に不向きな考え方です。
相手が忙しくなることもありますから、「最近忙しくて、なかなか連絡できなくてごめんね。」の一言で済ませましょう。
ママ友付き合いも、SNS等でグループができると、スマートフォンが鳴りっぱなしということがあります。いちいち確認していたらキリがありません。通知機能をオフにして、1日1回確認すれば十分です。
遅れをとるのが心配、取り残されるのが心配という若いママもいますが、そんな狭い世界で取り残されることに神経質になっていては、仕事どころではないでしょう。

子どもと過ごす時間に悩む方は

仕事を始めれば、お子さんと一緒に過ごす時間は当然少なくなります。
忙しさに加え、一緒にいられないことに罪悪感を覚えて、両立を断念する方もいます。
確かに100%一緒にはいられませんが、専業主婦でも、幼稚園入園や小学校入学を機に、離れている時間が長くなっていきます。人生トータルで見ると、そんなに変わりないかも知れませんよ。
離れている時間があるからこそ、子どもの成長に気づく利点もあります。貴方の選んだ選択肢で子どもに寂しい思いをさせていると、自分を責めるのは止めてくださいね。
それに、短い時間でも濃密な時間は作れます。
入浴時間はリラックスタイムでもありますが、「今日、どんなことがあった?」「お母さんはこんなことあったよ。」と、1日を振り返るコミュニケーションタイムにもなります。
また、子どもはお手伝いで褒められることが大好きです。時には『寝る前に本を読んであげる』『お話をしてあげる』ではなく、『寝る前に腰にのってマッサージしてもらう』などのお手伝いをしてもらい、感謝するのも良い時間だと思いませんか?
ちなみに、ハンドクリームを塗ってもらうと、お子さんの手も一緒にケアできるのでおすすめです。

両立の合格ラインを下げよう

頑張る人ほど、仕事と家庭の両立生活で疲れ切ってしまうもの。気づかぬ間に、満点を目指していませんか?
思い返してみてください。
仕事でもプライベートでも、貴方の周りは満点の方だらけでしょうか。もしかすると、1人もいないのでは?
学校のテストでも資格試験でも、合格ラインは満点ではなかったはずです。ましてや仕事は、120点を目指しても、全ての関係者から100点満点をもらえることはありません。
それなのに、自分で作った両立という世界で満点を取ろうとしているなら、疲れてしまうのは当然です。
仕事も家事も優先順位をつけて、「これは今日できなくてもいい。」「あれは次回頑張ろう。」
そういう気持ちを持って、自分の合格ラインを下げてみると、ゆとりができて、心身ともに軽くなりますよ。

時短家電の購入もおすすめ

食洗機専業主婦期間が長いと、仕事を始めても、パートナーとの家事の分担で苦労することが多くあります。
一度は合意して決めたはずの分担も、繁忙期や出張を機にバランスが崩れ、そのままになっているというケースもあります。
疲れているところに、改めて家事分担の話をして、言い争いになるのもありがちな話です。
話し合いが言い争いになり、ストレスを増やすようであれば、時短家電の購入を考えてみてはどうでしょう。それなりの出費ですが、双方の負担が長期的に軽くなるなら、検討の余地はあります。仮に、一方が病気で倒れ、それでも働かなくてはいけないという時に、相当な威力を発揮してくれますよ。
衣類乾燥機や食洗機、お掃除ロボットなど、文明の利器がストレスを軽減してくれるなら、思い切って購入してはいかがでしょうか。

協力しやすい環境作り

勤務条件の確認会社で申請書類をチェックして、「どうして一緒に提出してこないのかな…。」と悩む方。
家でパートナーに、「なんで箸ひとつ用意できないかな…。」と苛立つ方。
時間消耗のストレスを感じるなら、環境作りが両立のポイントになりそうです。時間との勝負とも言える両立は効率が重要ですが、相手もそのペースに巻き込まなければ成立しません。そのための環境作りです。
例えば、A、B、C書類、合わせて提出しなければ受領できない申請があるとします。ひとつでも欠けると、貴方が時間を割いて奔走することになるため、是非とも合わせて提出してもらいたいのに、多くの方が欠けたまま申請してきます。もしかすると、「どうせあの人が代わりにやってくれるから。」と思われているのかも知れません。
ここで貴方がすべき仕事は、奔走ではなく、漏れなく提出させる仕組み作りです。
注意喚起やチェックリストの貼付義務、申請フローの見直しなど、多数の方法から最適な組み合わせで仕組みを作ることは簡単ではありませんが、うまく流れ始めれば仕事の効率は格段にあがります。貴方の評価も上がるでしょう。
家庭でも同じです。
食事で、箸ひとつ持ってきてくれないパートナーは、実は箸の保管場所がわからないのかも知れません。持ち出しやすく、片付けやすいシンプルな整理をすれば、「ちょっとお願い。」という一言もかけやすくなります。
手間はかかりますが、長期的な効率化を達成させた自分に、満足感も得られますよ。

疲れ果てる前に休みましょう

905様々な策を講じても両立が困難で、もう諦めようという方は、お休みをもらいましょう。
心身ともに疲れ果ててしまうと、何かを改善しようと思う気持ちにさえなりません。判断力が鈍って、仕事も家事も能率が下がります。思わぬ事故につながり、取り返しのつかない事態も考えられます。
諦めるということは、大抵の場合、退職すること。
戦力として迎え入れた、あるいはすでに戦力化している貴方を手放すことは、企業にとってもマイナス。多少の休養で済むのなら、その期間は何とかしようとするのが企業の一般的な考え方ですから、長期戦に臨むための休息だと思って休暇申請を出してみてください。信頼できる上司であれば、きちんと理由を説明してみるのも良いでしょう。就業環境の改善に意識を向けてくれるかも知れません。
休暇で心と体を休め、本当に両立が無理なのか、何か方法はないのか、考える時間を持ちましょう。諦めるのはそれからでも遅くありませんよ。

以上、両立を諦める前に、試していただきたい対処方法をご紹介しました。
職種や家庭環境によって対処の方法は変わってきますが、「もう諦める、明日にでも退職する。」の前に、今の自分を振り返ってみてくださいね。
「女性の転職ノウハウ」コーナーは、女性ならではの結婚、出産後の悩みや課題からライフスタイルに合わせた会社の探し方、面接の乗り越え方まで詳しく解説いたします。女性の方はぜひご覧下さい。

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