前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は、勤めていたweb制作会社が長時間労働で身体を壊してしまい退職、技術力を評価してくれた同業の制作会社に転職した沖縄県の女性(25歳)のお話しです。
長時間労働のWEB制作会社で身体を壊す
以前の会社はweb制作系の会社で企業のホームページなどを制作していました。ザ・ブラック企業といった会社で毎日深夜までの残業は当たり前、休日出勤をしても手当などはつかず、定時で帰ることに後ろめたさを感じるような社風でした。
それでも好きな仕事でしたし、私の住んでる地域ではかなりトップレベルの会社でしたので刺激も多く、上司はじめ社員も人として魅力的な方ばかりでそれなりに楽しく働いていました。
不満があるとすると拘束時間が長すぎるということのみで、それに対して何度も改善を提案しましたが、会社の考えとしては「本当に仕事が好きなら不満はないはず」という感じでこの考えを変えることはないとのことでした。
そのうち、体調を崩すようになり、出社できない日々が続き、在宅勤務にできないか、療養のための長期休暇をもらえないか会社と相談したりもしましたが、結局体調不良を理由に退社することになりました。
自分の技術力を評価してくれた同業他社に転職
転職したのは同じWEB業界で、比較的スムーズに決まりました。
前職では同業界で働く人と知り合うきっかけが多く、転職先の会社の社長とももともと知り合いでした。SNSに転職先を探している、という旨を投稿したところ同業界の知人数名から声をかけていただき、いくつかの会社と面談したり、会社見学をさせてもらったりしました。
私がこれまでに作ったサイトを見てもらったり、こちらが希望する点(拘束時間や給与面)を正直に話し、お互いにとってベストな条件で働けるかを結構踏み込んで話し合いました。
今の会社に決めたきっかけは、私の技術力を高く買ってくれたこと、働きやすい会社にするために社員が発言しやすい社風であること、前の会社ではネックになってた残業や休日出勤がほとんどないこと、などトータルで考えてなるべくストレスも少なく、だけど給与面でも満足できると思ったからです。
正直に言うと、レベル的には前の会社より劣りますが、優秀な社員も多くスキルアップのために社員自ら社内勉強会を開催したりしていたのでその辺は気になりませんでした。プライベートの時間を十分にとれるようになったのでこの会社に入って本当に良かったと思っています。
「転職グッド」編集部からのコメント
労働集約型産業の典型であるデザイン制作やプログラムなどWEBの制作系会社の残業毎日の長時間労働&休日無しのケースです。WEB制作系の会社は、一見、デジタル社会の先端を行く効率の良い職種のように見えますが、その実は旧来の印刷デザイン(DTP)と同様に、ひとり一人の作業時間がそのまま成果となって現れる、人が資本の業種です。この業界では勤務シフトの上手な組立やクライアントとのスケジュール管理などをしっかりおこなわないと、このようにブラックになってしまいます。
幸いにも新しい会社は同じWEB制作の会社でも、プライベートの時間が取れるようになったとのこと。きちんと経営陣が従業員の工程を管理しているのですね。
このほかにも「私の退職理由と転職できた理由」に多数の実例を載せていますのでご覧下さい。