前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は司との関係がうまくいかず、販売ルートがほとんど同じ会社に転職した東京都の男性のお話しです。
上司との関係がうまくいかず、転職を決意
上司との関係がうまくいかず、転職を決意しました。設立して7年程度の会社なのですが、設立時のメンバーがガチっと固まっており、中途入社の社員には排他的な会社でした。上司はかなりヒステリックな方で自分の考えどおりに行かないと部下を怒鳴り散らすタイプの人で、怒鳴った後は古くからいる社員とは飲みに行ったりしてコミュニケーションをとっていましたが、中途入社組には知らん顔をするタイプの人でした。
また、こちらからコミュニケーションを取ろうとしたり、質問しようとしても「後にして」「今忙しい」と露骨に拒否されました。40代管理職としては部下に対する接し方がよろしくなく、気に入った部下はべた褒め、気に入らなければ怒鳴るかシカトという人で、私も50代になっていましたのでもう後がないとかなり我慢していましたが、2年たっても関係性や雰囲気は改善せず、ここにいてもいずれは辞めることになると考え、退職を決意しました。
面接では業界での長いキャリアを買ってくれた
新しい会社には退職後二ヶ月ほどのブランクで転職できました。採用して頂いた理由としては、私が業界で30年近いキャリアがあることが一番大きかったようです。扱い商品に若干の相違がありますが、販売ルートがほとんど同じで、営業としての経験値も長く、また私がその会社があまり詳しくないカテゴリの出身だということも気に入っていただいたようです。営業としての「キャリア」とその業界に対しての「知識」を買って頂いたのだと思います。
転職してまだ半年ですが、今の段階では大成功だと考えております。年収は20万ほど減りましたが、メンタルな部分での心労がほとんどなくなり、楽しく仕事ができるようになりました。残業代は出ませんが残業自体がほとんどないので、生活のウエイトを家庭の方にかなり置けるようになりました。私は数回転職をしておりますが、給料以外の点では今までの中で一番良い会社に入れたと思っています。
「転職グッド」編集部からのコメント
この人は転職の難しいといわれる50代なのに、2ヶ月ほどの活動で転職できたという方です。業界経験も長く、知識やノウハウが豊富なんだと思います。営業職はいかに売上を増やしていくかが使命なので、ほかの職種と比べて、さほど年齢がネックにならないという強みもあります。
それにしても人間関係が苦で辞める人の多いこと。本当にもったいない話しです。弊社では仕事柄、いろいろな立場の転職者と話しをしていますが、やはり中小企業の方が社内の人間関係整備において、劣っている面が多々あります。大企業の場合は、ある程度システム化されていて、あまり個人個人の感情によって組織が揺れることはないのですが、中小企業の場合は、もともとの社員数が少ないこともあり、影響力を持っている人が雰囲気的によくない人だと、周りの人がどんどん疲弊してしまうのです。結果的に長く続く人が少なくなって、会社自体も停滞、衰退していく悪循環です。(結果的にいつまでたっても零細企業のままなのです)
いま国内で中小企業といわれる規模の会社に勤めている人は3分の2を占めています。世の中の中小企業はもう少し公平公正な人事、仕事の環境整備を改善できないものなのでしょうか。
このほかにも「私の退職理由と転職できた理由」に多数の実例を載せていますのでご覧下さい。