前の会社にて転職を決意した理由(退職理由))と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は電気設備管理の仕事から、どうしても配電盤設計の仕事がしたくて転職した愛媛県の女性(34歳)のお話しです。
もっと他の会社も見たくなってしまった
当時、私は製造業の設備管理課に配属され、電気設備の管理をしていたのですが、学校で習った知識では限界を感じ、専門の職場で一から勉強したくなり、転職を決意しました。20代でした。
希望の配置や仕事に就いていましたし、周りの方にも気を使っていただいてとてもありがたい職場だったのですが、「この職場で一生を終えるのかどうか」を自分に問いかけた時に、もっと他の会社も見てみたいし、勉強もしたいと思うようになってしまいました。どうしても配電盤の設計の仕事をやってみたかったのです。
また、今の時代では考えられないほどパワハラセクハラが当たり前に横行している職場でもあり、それも転職したくなった要因です。
前の職場でも勉強したいと思えばなんとかなると頑張ってみたこともあるのですが、一人では限界を感じ、どうしても配電盤や制御盤を専門に扱っている会社に行きたくなりました。
転職したものの、希望の配電盤の仕事には就けず
私が新しい会社に採用していただいた理由の一つとして、設計という部署の人材不足があると思います。
私が入社した後も設計は常に人手不足で、満足に仕事が回らない部署でした。また、誰もやりたがらない部署としても有名で、工場からたまに無理やり人が連れてこられても、任期を過ぎるとすぐに帰ってしまうほど定着率の低い部署でした。
先入観と憧れだけで入社したようなもので、中に入るとまったく違って見えることがわかりました。当初希望していたような配電盤についての勉強の時間はとてもできません。でもその代りにいろいろな仕事を任されて、こなすうちに、なんとなく知識はついていきました。でもそれはいわゆる仕事をこなすための知識というもので、私が望んでいたような深い知識ではありませんでした。やはり勉強というものは自分でしっかりしなくては身につかないと痛感しています。
「転職グッド」編集部からのコメント
やっぱり現実は厳しいですね。この方はどうしても配電盤の設計の仕事がしたくて、電気設備の管理の仕事を辞めて、20代で転職をしました。
とはいっても、新しい職場では人手不足で、配電盤設計どころか、次から次に大量の仕事が降りかかってきて、結局いまも出来ずじまいとのこと。
でも仕事とはそういうものではないでしょうか。「自分がこれをやりたい!」という気持ちも重要ですが、会社やお客さんから信頼されていろいろな仕事をこなしていくうちに、キャパシティは広がり、実務能力は高くなり、経験値がどんどんあがっていきます。結果的に数年経つと昔とは比べものにならないくらい、成長しているパターンです。
こういった転職も良いと思うのです。
このほかにも「私の退職理由と転職できた理由」に多数の実例を載せていますのでご覧下さい。