広告代理店から司法書士事務所の事務職に転職した大分県のN.Aさん(女性)に、転職を考えた理由と、転職活動の方法、転職後にどうだったかを書いてもらいました。
1.転職前の業界と転職を考えた理由
転職する前は広告代理店の事務をしていました。
事務といってもパート勤務だったので、どうせなら正社員でちゃんと働きたいという気持ちもあり、正社員で働ける事務を職業安定所で探していました。
その中で目にとまったのが司法書士事務所の求人です。
実はその前からずっと司法書士の事務所で働きたいと思っていたのですが、実際求人はなかなかなく、見つけた時は「やった!」という気持ちでした。
私が司法書士事務所への転職を希望したのは、以前、自分のちょっとしたことでお世話になったからです。その時に相談に乗ってくれた司法書士の先生でした。
市の無料相談に行った際に紹介された先生で、解決のための手続きなどを行ってくれることになり、精神的にすごく救われました。
私も困っている人を助けたい!それが司法書士事務所で働こうと思った理由です。
2.転職活動は地元のハローワークで
正社員で仕事を探すと決意してからは、職業安定所のインターネットサイトなどを常にチェックしていました。
インターネットで探すなら、他にも求人サイトはあるのでしょうが、私の住んでいるところの求人はなかなか一般のサイトでは希望する事務などの求人は出てなかったので、職業安定所で探すことにしました。
特に司法書士事務所は法人運営されているところもありますが、ほとんどが個人で運営されているところが多いので、もし給料や休日などの取り決めが違っていた場合に、職業安定所経由の方が改善してもらいやすいのではと思いました。
3.転職した業界と転職後、働いてみてどうだったか
司法書士事務所の仕事内容としては登記中心の業務が多く、相続の仕事が多かったため戸籍収集や相続関係図などを作成する業務、そして登記申請のための書類を作成したり、法務局などで調査をする業務がメインでした。
本当は私が以前、無料相談で助けてもらったトラブル問題に携わって、世の中の困っている人を助けたいという気持ちがあったのですが、何度か先生に希望を出したものの、うちではやっていませんと言われてしまい、願い叶わずでした。
司法書士事務所は先生に特徴によって、何の業務をメインにされているかはまったく違うので、どうしても自分の希望する業務にこだわるのなら最初に確認をした方がいいと思います。
4.転職希望者への成功アドバイス、注意点
私の場合は、ある問題の解決のお手伝いがしたいと希望して司法書士事務所の門をたたいたのですが、実際には全く違う仕事内容でした。
ただ、戸籍を様々な市町村役場に請求し、それをつなげて一つの相続関係図を作成するという仕事は私には合っていたようでとても面白いと感じました。
色々な市町村役場や法務局に行くこともあり、事務所でじっとしているデスクワークではないので行動派の人には良いと思います。
誰か相続人になるのかという判断は、最初は判断がつかなくて迷うこともありましたが慣れると手際よくできるようになり、市役所の人にも「すごく詳しいですけど司法書士の資格をお持ちの方ですか?」と言われることもあって気分が良かったこともあります(笑)
この仕事のおかげで新しい分野の知識を身に付けることができましたし、法律についても詳しくなれました。そして登記の仕事が好きになりました。希望していた仕事ともし違っていたとしても、実際やってみれば、私のように楽しく働けるということがあると思います。
記事執筆:大分県のN.Aさん(女性)
「転職グッド」編集部が考える転職ポイント
パートタイマーから正社員への転職はぜひ積極的にチャレンジしていただきたいことの一つです。特に女性の場合、出産時から子育て期間は、時間が自由になりやすいパートタイマーを選択することが多いのですが、以前と比べると会社側の子育て制度も充実してきましたし、経営者や周囲の理解も進んで来ています。なによりパートタイマーと正社員では、雇用の安定面、福利厚生面、そして特に給料・賞与面が大きく異なります。
不採用が続くと人間誰しもいやになってくるものですが、あきらめずに毎日、求人情報をチェックして、ぜひ正社員の仕事にチャレンジしてみてください。