前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は本社経理職として内定をもらい、1ヶ月で終わるはずの現場研修がいつまでも終わらず、ずさんな採用計画の被害の末に、23歳で転職をすることになった福岡県の男性(25歳)に話していただきました。
1ヶ月で終わるはずの現場研修がいつまでも続く
遊技場を運営する会社に、本社経理職として内定をもらい、雇用契約書も取り交わしたのですが、1ヶ月で終わる予定の新人現場ホール研修が全然終わらず、いつまでたっても本社配属の通知が来ません。当然1ヶ月で終わるものだと思っていたので、実家から引っ越して賃貸アパートの契約も進めていました。その旨を現場の上司にも伝えて、本社に問い合わせをしてもらったのですが、何も変わりませんでした。
後でわかったことですが、どうも本社は無計画な採用を繰り返していたようで、私や同期のスタッフの異動の段取りがつかずに放置状態にしていたようです。そうこうしているうちに同期のスタッフは次々と退職していきました。私も上司にいつ頃経理として本社に配属されるのか尋ねに行きましたが、わからないの一点張りで、らちがあきません。結局入社から1年後に見切りをつけて、先輩や家族、友人にも相談した上で、23歳の時に転職を決意しました。せっかく新卒で入社したのに悔しくて仕方がありません。
学生時代からコツコツ勉強していた会計職に転職成功
学生時代も在職中もコツコツ会計の勉強を続けて、簿記の資格やパソコンの資格は多数取得していました。もともと数字が好きでした。
転職の応募では、それもあって書類選考の合否はすぐに届き、面接に進むことが決まりました。拙い私の経験ですが転職する時は、自分がどのような職種や業界に転職したいのかをしっかり決めて転職活動を進めることがポイントだと思います。また、関連する知識や技能をある程度身に付けておけば書類選考や筆記試験も問題なく通過できるはずです。
私は、書類選考後の面接でも、経理に関する質問や経験を聞かれても、これまで勉強していたのでハキハキと答えることが出来ました。これに加えて資格の欄を埋めておくと面接の話題がそちらに傾きますので、自分の専門分野で話しを進めていくことが出来る気がします。こうして現在働いている宿泊業界の会社に無事内定をもらい、経理職として働いているので、この転職は成功だったと感じています。
「転職グッド」編集部からのコメント
配属に関することは会社の業務に関することなので、よほどの事が無い限りとやかくいうものではありませんが、この方のケースが本当なら、本人も言っている通り、ただの杜撰な会社にすぎません。せっかく新卒で入ったというのに悔やんでも悔やみきれませんね。さっさと転職したのは賢明だと思います。
新しい職場では、学生時代からコツコツと勉強していた希望の会計に関するセクションに就けたようで、本当に良かったと思います。この遊技場を経営する会社にとって、新規採用社員は何十人?何百人?いる人間の一人なのかもしれませんが、この方にとっては自分の人生がかかっています。就職というのはひとり一人の人生がかかっているのです。結局この人は1年を無駄にしてしまいました。企業は社会の公器だということを自覚して、もう少し誠実に向き合って欲しいものです。