前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は電子工作が好きだった子どもの頃の夢を捨てきれず31歳で退職、一回りも下の青年だらけの専門学校に入り直し、念願の電気工事会社に再就職した大阪府の男性に話していただきました。
大卒後になぜか大手レストランチェーンに就職するも子どもの頃の夢を捨てきれず
子供の時から電気関係が好きでラジオを製作したり、電子工作をするほど夢中になっていました。
将来の夢は電気関係、機械関係の職に就き自分の得意分野を生かしたいと考えていましたが、大学は普通科に進んでしまい、まったく違う分野に進んでしまったのです。
卒業後に就職活動を経て就職をしたのはなぜか大手レストランチェーンであり、経営を支えるマネージャーの仕事をしていました。
子供の頃から思い描いていた仕事ではありませんでしたし、あまり意気込みを感じる事が出来ませんでしたが、仕事なので自分のできる事を精一杯やりながら職務に励んでいました。
ですが心の中で電気関係の仕事に就きたいと抱いており、何かチャンスがあればと思っていましたが、実際には動いていないので永遠にできる訳がありません。
もう一度夢を叶えたいと思いつつ数年が経過してしまったのですが、31歳の時に今ならまだ間に合うのではないかと思い、退社をして電気の専門学校に入学をして資格を取得することになりました。
面接で自分の夢と転職の理由を説明しみごと合格
専門学校に通い卒業後に第二種電気工事士の資格を取得する事ができたのですが、既に年齢は32歳になっていました。
念願の資格を取得できましたので、次は電気工事会社に電気工事士として採用をしていただける会社を回りました。
専門学校にも雇用の依頼はありましたが、就職専門誌でも探しましたし、職安、友人の紹介等、色々な企業の情報を集めて、一生働ける条件の会社を探しました。
そこで実績のある会社を中心に調べた所、中小企業で有名建造物の電気工事関係も多数請け負っている企業を見つけ、安定をした企業だと思い面接を受ける事になりました。
面接で今までの経緯と30歳を越えて電気工事士の資格を取得した理由を、自分の夢と共に面接官に説明を致しました。
熱意が通じたのか意気込みが良かったのか分かりませんが、運良く採用をしていただける事になり再就職をする事ができました。
長年の夢が叶い本当に良かったと思っていますし、自分の人生の中で充実をした瞬間でした。
社会人になり働いている方の中で実際に希望する職に付いてられる方は少ないと思いますが、本当に夢と希望がある場合は行動を起こす事が大事だと思うのです。
いつの日か夢が叶えば良いと思っているうちに時間だけが過ぎて行き、年を重ねる程に再就職の幅は狭くなって行くと思います。
夢がある場合は何はともあれ動くことが大事ですし、後悔をする前に始める事が将来へ繋がると思います。
「転職グッド」編集部からのコメント
子どもの頃に大好きだった電気工作の夢を捨てきれず、大学卒業後に就職した大手レストランチェーンを31歳で退職、電気の専門学校に通い資格を取得し、見事念願の電気工事会社に就職を果たしました。
この方は、「本当に夢と希望がある場合は行動を起こす事が大事だと思うのです。いつの日か夢が叶えば良いと思っているうちに時間だけが過ぎて行き、年を重ねる程に再就職の幅は狭くなって行くと思います。」と言っています。実際に夢を実現した人の言葉は重いですね。しかも漫然と転職を考えるのではなく、30歳を過ぎてから一回りも下の青年だらけの専門学校に入り直し、電気工事士の資格を見事に取っています。
30代での転職ということは、おそらく結婚をして家族も子どももいたことでしょう。もしかしたら奥さんは働いていなかったかもしれません。その中でいまの仕事を辞めて、新たなことにチャレンジすることは本当に命懸けです。間違ってしまえば家族が路頭に迷ってしまいます。
だから安易に、感情だけで行動してはいけないのですが、人生はわずか80年、そのなかで仕事ができるのはせいぜい40年位です。たった1回の人生です。自分のやってみたいことに命を懸けて挑戦するか、安定を求めて定年まで粛々と現在の仕事を続けるかは、もちろんあなたの自由です。でもどうせならチャレンジする人が多い世の中であってほしいですね。