前の会社にて転職を決意した理由(退職理由)と、新しい会社に入社できた(採用された)と思う理由を聞くコーナーです。今回は上司の性格が悪く退職を決意、同じ業界の他社にそのまま転職をした介護職の岐阜県の男性(32歳)に話していただきました。
性格の悪い上司が嫌になって退職を決意
私は介護職として、訪問介護を提供している事業所に勤めていました。この事業所には5年程、勤務していましたが、ある時、人事異動で男性の方が事業所の管理者となりました。この新しい管理者は、確かに仕事はできるし介護関係の法律にも詳しいので非常に頼りになるのですが、性格がかなり悪く、少しでも自分の意に反した職員がいると明らかに無理な仕事(パソコンが苦手な職員にエクセルでグラフを作れと指示したりなど)を押し付けたり、平気でサービス残業を頼んだりしており、私を含め、周りからの評判もすこぶる悪い管理者でした。なのでこんな人の元では働きたくないと感じ、転職を決意しました。
同じ業種の他事業所にそのまま転職
同じ業種の他事業所に転職しました。その事業所からは、面接を受けたその日に採用通知を頂く事が出来ました。
すぐに採用が決まった理由としては、私の介護職としてのキャリアが長い事(10年のキャリアがあります)、そしてヘルパー2級、介護福祉士といった介護関係の資格を取得していた事があげられると思います。そして以前の事業所で私は、「サービス提供責任者」という役職についていました。この役職、簡単に言うとヘルパーさん達を取りまとめ、訪問介護の計画を立てたり、ヘルパーさんへの指導、訪問のスケジュール調整、利用料の請求などを担当する役職なのですが、私はこの役職を3年、担当していました。採用の大きな決め手になったのは恐らく、この役職を経験していたからだと思います。
「転職グッド」編集部からのコメント
有能な職員が他社に去ってしまった本当にもったいないケースです。と言いますか、私が経営者であれば、このような管理者いること自体大問題、大怒りです。
世の中というのは悲しいかなどうしても立場の弱い人が損をしがちです。そのようなことがないように企業では、上司を評価する制度であったり、さらにその上の上司に報告できる仕組みであったりを整え、社内の人間関係(この場合は仕事の進め方ですが)を円滑にする努力をしなければなりません。そのような努力をしても人の集合体である企業ではいろいろな問題が起きてしまうのです。
でもそのことは傍から(特に入社する前は)わかりにくいものです。
転職にあたっては、面接官以外の人、出来れば働いている人の感想や大きな企業の場合はインターネット上のクチコミなどで、公平かつ公正な人事制度や職務遂行をおこなっているかを把握したいものです。結局そのような努力が「有能な若手の退職」という会社にとって大きな損失を防ぐ一歩でもあるのですから。今回は本当に残念はケースです。