大学新卒で業界大手の生命保険会社の営業職として働き出すも、毎日終電間際のハードな生活に疲れ、転職を決意した Cさん(女性)。転職活動では企業のホームページからなんと自分で直接アプローチして、みごとに同じ生保業界の最大手の会社の内定を勝ち取りました。さて彼女の転職活動はどのようなものだったのでしょうか。当時の体験談を語ってもらいました。
新卒で業界大手の生命保険会社に就職するも・・・
大学卒業後、業界大手の生命保険会社に営業職として入社しました。
同じ業界からいくつかの内定を頂いていましたが、勤務地が名古屋のど真ん中の高層ビル。そして上層階。誰もが知っている企業。
テレビや雑誌で見る憧れのOL像に自分を当てはめ、この会社でお洒落なOL生活を送るんだと夢と希望に満ちて入社しました。
でも実際に入社してみると、「給与が良いのはこういうことなのか」と青ざめるようなことがいろいろ出て来ました。
土日祝日も出勤、平日は終電近くまでの残業。アフターファイブなんて過ごす時間は全くありません。
営業部だったので、常に数字に追われ、また資格試験の勉強にも追われ、毎日仕事のことで頭がいっぱいでおかしくなりそうでした。
しかし、そんな中でも負けず嫌いの私の成績は同期の中で毎月トップ。会社からも毎月表彰されていました。
その代償に365日休みのない生活でプライベートはズタズタ。彼氏から別れを告げられたのをきっかけにもうこんな生活は嫌だ、この成績ならどこかもう少し待遇の良いところが採用してくれるのではないかと思い、転職活動に踏み切りました。
転職活動も積極的にアプローチ!行動!
最初にリクナビエージェントに登録して転職活動を開始しました。
同じ「金融業・保険業界」での営業以外の職種を希望して、2社から内定をいただいたのですが、面接の最後の方になると、やっぱり営業で入社して欲しいと言われました。もう営業はいやだったので、エージェントの担当の方に相談したところ、どうやら先方は営業として来て欲しくて内定を出したとのこと。さらに事務経験が無い私の場合、事務職の正社員での採用は難しいと言われてしまったので、エージェント経由の転職は諦め、自分で探すことにしました。
そこからは一人で積極的にアプローチです。希望する企業のホームページを見て、採用担当者に電話やメールでアクセスしました。特に入りたかった企業には、募集の年齢制限を満たしてなかったのですが、「どうしても貴社で働きたいので面接だけでもしてくれませんか」と、担当者に懇願して、なんとかチャンスをもらいました。面接で自分の熱意と考えを全て伝えた結果、なんと内定をいただく事に成功したのです。しかも生命保険業界1位の会社です。いま考えると、積極的な性格の私なのでこのやり方が一番あっていたのかもしれません。
新しい会社の待遇の良さにびっくり
無事に各種手続きも終わり、同じ生保業界の地域総合職として働き始めました。業界第1位とはこんなに違うものなかと驚くことばかりでした。福利厚生の充実度もさることながら、仕事内容の幅広さ、働きやすさには目を見張るものがありました。以前の会社では関わることのなかった窓口業務やコールセンター業務にも携わる事が出来、知識の幅が広がりました。
勤務時間の管理もしっかりしていて、残業もせいぜい1時間程度、土日祝の出勤もほとんど無く、プライベートもばっちり充実です。
また、皆が資格取得に熱心で、以前の会社の何倍もの社員がファイナンシャルプランナーの資格を持っていましたので、私も必死に勉強して資格を取得しました。
現在子どもが2人いるのですが、2人目を出産後に仕事を続ける厳しいことを上司に相談すると、元職員の派遣パート枠として採用して頂くことが決まり今も働いています。
このような環境を与えて下さった企業には心から感謝しています。
転職希望者への成功アドバイス
私の体験を申し上げると、よりよい環境で働きたいと思うならば絶対に諦めないこと、自分の力で切り開いていくことが大切だと思います。
インターネットが普及して、何でもパソコンひとつで直接話をしなくても就職・転職活動が出来るようになりました。
でも働くということは、最終的に人と人との関係です。人に雇ってもらって働くのです。
どれだけ相手に自分の魅力や意欲、熱意を伝えられるかがポイントだと思います。
魅力的に感じた企業には実際に足を運んでみる、働いている人に話を聞いてみる、人事に面談を申し込むなど自分の足で確かめてみることが、最終的に実を結ぶのだと思います。
転職後にまた失敗したとならないように自分の目でよく見て情報収集をして欲しいと思います。
より良い環境で働けるよう諦めずに頑張ってください。
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