働きながら看護師を目指す准看護師を支援するため、通信制の看護師学校養成所の入学条件がこれまでの10年以上から、7年以上に短縮されることになりました。医療関係者らで構成される「医道審議会保健師助産師看護師分科会」で正式に決定しました。
2018年度入学者から実施される予定で、緩和にともない、入学生の実技能力、必要な知識や身に付けるべき技術を円滑に習得できるよう、専任教員の定数を増員するなど、学校養成所における教育の充実も図られるという。
国家資格の看護師に対して、准看護師は各都道府県が免許を交付、医師や看護師らの指示を受けて診療補助などをおこなうが、業務面、待遇面での格差が問題になっていました。2014年の段階で、看護師は全国に114万人、准看護師は36万人いるとされています。(出典:『平成27年 看護関係統計資料集』日本看護協会出版会)
高齢化社会を迎え、看護師の存在がさらに必要になっていく事態を踏まえ、国は准看護師から看護師への移行を促す狙いがあります。